スケール(音階)練習を音楽的にやってみよう!スケールをもっと美しくするために

クラリネットを練習していると、必ずと言っていいほど取り組むのが「スケール練習」ですよね!

ドレミファソラシド、ドレミファソラシド……こんな練習を毎日繰り返していると、「なんだか機械的で面白くないなあ」と感じてしまうこともあるのではないでしょうか?

でも実は、スケール練習は「ただの指の体操」ではありません。

スケールを音楽的に練習することで、演奏力グンと上がる、とても大切な基礎練習なんです。

ということで今回は、スケール練習を音楽的にする練習方法をご紹介します。

マソン優貴葉

スケール練習がもっと楽しく、そして実際の曲の演奏にも生かせる練習になるはずです♪

目次

スケールは曲の土台

まず、スケールがどうして大切なのかを考えてみましょう。

クラシック音楽の多くの曲は、スケール(音階)をベースに作られています。

マソン優貴葉

速いパッセージや複雑そうに見える音符も、よく見るとスケールやアルペジオ(分散和音)の組み合わせであることが多いんです♪

なので、スケールを滑らかに美しく演奏できるようになれば、実際の曲の中でも同じように演奏できるようになる!

スケール練習は、音楽の「基礎」を作る練習なんです。

音楽的なスケールの練習方法

ということで、音楽的にスケールを演奏できるようになるための、練習方法をいくつかご紹介します!

①音色の美しさを追求する

スケールを音楽的に練習する第一歩は、「音色」を意識することです。

一音一音の質を大切に

ただ指を動かすだけでなく、一つひとつの音が美しいかどうかをよく聴きながら練習しましょう!

ドレミファソラシド……と上がっていくとき、すべての音が均一な音色で、均一な音量で鳴っているでしょうか?

特定の音だけ音色が変わったり、飛び出したりしていませんか?

最初はゆっくりとしたテンポで、一音一音の音色を確認しながら練習してみてください。

レジスターの変わり目を滑らかに

クラリネットは、「ラとシの移行」が難しい楽器なので、この部分で音が滑らかにつながらなかったり、音色が変わってしまうことがあります。

スケール練習では、特にこの部分を意識して、滑らかにつながるように練習しましょう。

マソン優貴葉

息の流れを一定に保ち、変に力んでしまったり、アンブシュアが変わってしまったりしないように気をつけると良いですね!

②強弱をつける

スケールに強弱をつけることで、音楽表現の練習にもなります。

クレッシェンド・デクレッシェンドをつける

上行するスケールではクレッシェンド(だんだん強く)、下行するスケールではデクレッシェンド(だんだん弱く)をつけてみましょう。

これは実際の曲でもよく使われる表現方法です。

最初は極端なくらい強弱をつけて練習し、徐々にコントロールできるようになっていきましょう。

マソン優貴葉

クレッシェンドしたときに、音色が開いてしまっていないか、デクレシェンドしたときに、お腹の支えがなくなってしまっていないかも注意しながら練習するとさらに良いですね!

逆のパターンも試してみる

慣れてきたら、逆のパターンにも挑戦してみてください!

上行でデクレッシェンド、下行でクレッシェンドをつけてみましょう。

これは意外と難しくて、息のコントロールの良い練習にもなります。

③アーティキュレーションを変えてみる

同じスケールでも、アーティキュレーションを変えることで全く違う練習になります。

タンギングで練習する

全ての音にタンギングを入れてみましょう。

良いタイミングで、きれいにタンギングを入れるのは、最初は難しいと思いますが、とっても良い練習になります♪

音がつぶれてしまっていないか、音程が変わってしまっていないか、良く聞きながら注意しながらやると良いですね!

スタッカートやスラーを組み合わせる

そして今度は、同じスケールをスタッカートで歯切れよく演奏してみましょう。

曲の中でもスタッカートは良く登場するので、歯切れよく、軽快に演奏するために必要な技術です。

そして、「2音スラー+2音スタッカート」のように、アーティキュレーションを変えて練習するのもおススメです。

スラーやスタッカートの位置を変えて、色々な組み合わせで練習できるとさらに良いですね!

④テンポを変化させる

スケールは、いつも同じテンポで練習する必要はありません。

ゆっくりから始めて徐々に速く

まずはメトロノームを使って、ゆっくりとしたテンポから始めましょう。四分音符=60くらいから始めて、確実にできるようになったら、少しずつテンポを上げていきます。

マソン優貴葉

急いで速く演奏しようとすると、変な癖がついてしまうことがあるので、焦らずじっくり練習すると良いですね!

ゆっくりとしたテンポでの音楽的表現

逆に、わざと遅いテンポで、ロングトーンのように一音一音を大切に演奏する練習も効果的です。

それぞれの音を心を込めて演奏してみると、音色の美しさ、音程の正確さ、息の支えなど、色んなことを確認できます。

⑤イメージを持って演奏する

音楽的な演奏には、イメージが大切です。

物語を想像してみる

「このスケールは朝日が昇るイメージ」「これは小川が流れるイメージ」など、自分なりのイメージを持って演奏してみましょう。

抽象的に感じるかもしれませんが、イメージを持つことで自然と表現が豊かになるので、自分なりのイメージを考えながら、是非試してみてください!

歌うように演奏する

スケールも「メロディー」として演奏することを意識しましょう。

機械的に音を並べるのではなく、歌を歌うように、フレーズ感を持って演奏すると上達への近道になります、

マソン優貴葉

ここまでしっかりできるようになれば、曲の演奏も怖いものなしです!

スケール練習を「音楽」にしよう

スケール練習は、やり方次第で「退屈な指の体操」にも、「豊かな音楽表現の練習」にもなります。

今回ご紹介した練習方法は、すべてを一度にやる必要はありません。

マソン優貴葉

今日は音色に集中、明日はアーティキュレーションを変えてみる、など、日替わりで練習メニューを組むのも良いですね!

「ただ指を動かすだけ」でではなく、スケールの一音一音が、音楽表現の一部だと思いながら練習ことが大切!

そうすれば、スケール練習はもっと楽しくなりますし、実際の曲を演奏するときにも、その成果がしっかりと表れるはずです。

毎日のスケール練習を、楽しく続けていきましょう♪

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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