国際結婚って意外と大変??フランス人と日本で入籍するまでの道のり
2021年1月に入籍して、マソン優貴葉になりました!
これからは、新しい名前で活動していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
夫は、わたしがフランス留学中にパリのラーメン屋でアルバイトしていた時に出会った、フランス人です。
フランスで出会いましたが一緒に日本へ移り住むことに決め、日本で入籍することになりました。
「夫は就労ビザをもっているし、簡単に入籍できるでしょ!」
なんて思っていたのですが、その考えは甘く、簡単なものではありませんでした、、
ということで今回は、フランス人と日本で入籍するまでの道のりを、日本人同士の入籍と比べながら書いてみたいと思います!
すぐには入籍できない?
日本人同士が日本で入籍するときって、婚姻届を記入して、2人の戸籍謄本を用意して役所に提出したら大抵すぐに認められますよね?
わたしたちもそんな感じで、入籍したいときにすぐできるものだと思っていました。
近所の役所に行って、フランス人と入籍したいと伝えると、フランス人と入籍するために必要な書類を調べてくれました。
フランス人との国際結婚のために必要書類はこの4つ
- 婚姻届
- 日本人の戸籍謄本
- フランス人のパスポート
- フランス人の婚姻要件具備証明書(この人は結婚しても大丈夫な人ですよっていうフランスからの許可書)
①〜③は日本ですぐに手に入りますが、④が大変!
まずは、この書類を在日フランス大使館からもらわないと、入籍できないということがわかりました。
ですが、フランスが絡んでくるということはものすごく時間がかかる、、
フランスは日本と違って、何をするのにもマイペースで時間がかかるんです、、
そこが良いところでも悪いところでもあり、、
すぐには入籍できないんだということを悟り、入籍日にしたいと思っていた日をあきらめ、のんびりやっていくことに決めたのでした。
あちこちに書類を依頼?
さて、婚姻要件具備証明書を在日フランス大使館にお願いして発行してもらうためには、様々な書類が必要になってきます。
婚姻要件具備証明書を取得するために必要な書類
【フランス人の必要書類】
パスポートコピー
出生証明書の謄本 ※フランスの出生地の役所で取得
質問票2枚(共通用、各人用)
【日本人の必要書類】
パスポート又は顔写真付き身分証明書のコピー
戸籍謄本
戸籍謄本のフランス語訳(アポスティーユ付き)
質問票(各人用)
この書類集めがまた大変でした、、
パスポートは手元にあるし、質問票はネットで出して記入すればいいだけだからいいとして、、
まずは、夫の出生証明書の謄本をフランスから送ってもらわないといけないということで、さっそく夫のお母さんに電話。
コロナが流行していて外出が難しいということで、ネットで申請して届いたものを、荷物に入れて送ってくれました!
こちらは3週間ほどで手に入れられたので、割とすんなりいきました。
ここから大変なのが、わたしの戸籍謄本を提出できるものにすること!
まずは、わたしの戸籍謄本に「アポスティーユ」というものを付けます。
これをもらうために、申請書を書いて、わたしの戸籍謄本と一緒に外務省に郵送。
やりとりがあまり上手くいかなかったのもあり、2週間ほどかかってようやく手元に戻ってきました。
翻訳料って結構かかるんだなあ
さて、次はこれを翻訳してもらいます。
戸籍謄本の翻訳は誰でもできるわけではなく、決められたところに翻訳をお願いしないといけません。
名古屋の場合はアリアンスフランセーズというところ。
戸籍謄本の漢字の部分に全てカタカナでフリガナをうってから、翻訳をお願いします。
フランス語の翻訳はいつも夫がやってくれるので、実は翻訳を依頼したのはこの時が初めてでした。
戸籍謄本の翻訳料ってどのくらいかかるのかなあ、、と思いつつ、そのお値段は、
15800円
え、、そんなにするの!?
ページ数はあるとはいえ、名前と住所くらいなのに、、
しかし、これだけかかったのにはワケがあります。
なぜこんなに料金がかかったのかというと、戸籍謄本に記載されている人数が多いほど追加料金がかかるんです。
わたしの家族は6人なので追加1名分に対して2000円かかります。
つまり+10000円となってしまったのです。
そんなこんなで、11月末に翻訳を依頼して、2週間ほどかかると言われていたのが、ありがたいことに1週間ほどでやってくださりました。
12月の頭にはようやく在日フランス大使館に婚姻要件具備証明書を依頼するための書類を送ることができたのでした、
いざ入籍?
フランス大使館から1ヶ月ほどで届いた婚姻要件具備証明書!
これが届いた時の感動といったら、、笑
1月頭にこれが届いたので、わたしたちは「1月11日に入籍しよう!」と決めました。
この日はわたしたちが付き合った記念日だったので!
結婚指輪を購入し、記念日となる1月11日を指輪に刻んでこの日を待っていました。
1月11日は成人の日で祝日でしたが、婚姻届けは時間外でも提出できるというのをネットで見て、安心していました。
しかし!!
時間外で届けを出せるのは日本人同士の入籍のみだと判明。
外国人との入籍は特別な書類のチェックが必要なので、時間外の入籍はできないんだそうで、、
しょうがないので翌日入籍することにしました。
結婚指輪に刻んだ日にちは、幻となってしまいました笑
やっと入籍!
さて、翌日。
必要書類を持って2人で役所にやってきました。
ちゃんと書類がそろっているのか心配しながら、役所の人のチェックを受けます。
役所の人は、そんなのどっから持ってきたんですか?って聞きたくなるような、国際結婚に関する法律が書かれためちゃくちゃ分厚い本を持ってきて、調べ始めました。
そして途中で裏に行って、何やら誰かと電話で話し始め、、
戻ってくると、
「ここでフランス人との入籍なんて何十年ぶりだからね、わからないことだらけだよ。法律もこの何十年で色々変わったしね。東京の人に電話で聞いたんだ。」
と言って、書類を記入したり、印鑑を押したりしてくれました。
そしてついに、
「おめでとうございます。これで入籍は完了です。」
と言われた時の喜びといったら!!
ふぅ~、やっと籍を入れられた!!
結婚=同じ苗字ではない?
日本人同士で結婚すると、同じ姓になりますよね?
婚姻届けにも「夫の氏」「妻の氏」どちらを名乗るか、チェックを入れる項目があり、夫婦別性は日本の法律上できないことになっています。
しかし、外国人との結婚では夫婦別性が基本になっていて、手続きをしないと夫の苗字にすることはできないのです。
ということで、ここで手続き。
将来子供ができたときにも、やっぱり夫婦で同じ苗字のほうがいいなあとずっと思っていたので、夫の苗字にすることにしました。
フランスに結婚を報告
ようやく入籍できましたが、これはあくまで日本のみで結婚が認められたということ!
なので今度は、フランスにも結婚を報告して認めてもらう手続きをします。
日本のみで入籍できれば良いという方もいて、どちらでも良いとは思うのですが、やっぱり将来何があるかわからないので、わたしたちはフランスにも報告する手続きすることにしました。
フランス大使館に提出するのはこんな書類
- 婚姻届出記載事項証明書(アポスティーユ付き)
- 婚姻届出記載事項証明書のフランス語翻訳文
- フランス戸籍への登録申請書
婚姻届出記載事項証明書というのは、役所が出してくれる、日本で入籍したという証明書です。
これを役所からもらい、外務省にアポスティーユを付けてもらい、それをアリアンスフランセーズで翻訳してもらって、書類を書いて提出、、というまた同じようなことをします。
ちなみに、アポスティーユは婚姻届を提出してから3か月以内のものでなければいけなく、それがなければもう一生フランスでは結婚を認めてくれないんだとか、、
そして、婚姻届出記載事項証明書の翻訳は、11140円かかりました。
フランスから家族手帳をもらえる
フランス大使館に書類を提出してから、1ヶ月半ほどで家族手帳というのが届くということでしたが、結局2か月くらいかかって到着しました。
まあ、ちゃんと届いたからよし!笑
これがあるからどうってわけではないのですが、家族になった証明をもらえたのはやっぱり嬉しい!
もし子供ができたら、そのたびにフランスに報告してここに書いてもらうんだそうです。
まとめ
ここまで読んでくださった方はわかっていただけたかと思いますが、国際結婚はとにかく手続きが大変です。
同じ国同士ならあっという間にできることが、それぞれの国を通さないといけないので、時間もお金もかかります。
それでもまあ、無事に入籍できたということで、良かったかなと♪
これからもこんなことが続いていくかと思いますが、負けずに頑張らないとですね!