クラリネットのソロコンにオススメの曲をご紹介します!
中学生、高校生向けに毎年開催される、「ソロコン」に出場する学生さんもたくさんいらっしゃると思います。
個人個人が競い合うソロコンは、部活動で磨き上げた自分の技術を発揮できる貴重な場です☆
そんなソロコンでは、曲選びがとても大事!!
ソロコンは基本自由曲なので、自分の力が発揮できる曲を選ぶことで、自分の良さを審査員にアピールすることができます。
ということで今回は、学生さんのソロコンにオススメの曲をご紹介します。
- ソロコンに出たい方
- ソロコンの曲を悩んでいる方
- 聴き応えのある曲を知りたい方
ソロコンって?
「ソロコン」とは、「ソロコンテスト」のことで、吹奏楽連盟やその他の団体が主催するものまでいろいろな種類があります。
「金賞」「銀賞」「銅賞」の3種類のどれかがつけられ、金賞を獲得したの人の中から上位の数名が上の大会に進むことができます。
ソロコンの出場は、各学校で人数制限があるので、部活動の中で特に上手い人が学校の代表として出場することが多いです。
なので、たくさんの学校の代表がソロで技術を競い合うという、レベルの高い大会なのです!
曲選びで大切なこと
そんなソロコンは基本、自由曲なので、曲選びがとっても大切です。
ソロコンの曲は、自分の良さが引き立つ曲にするのが一番!!
- 指が速く回る人→細かい連符の多い曲
- 音色が良い人→しっとりと美しい旋律もある曲
- リズム感が良い人→リズミックな曲
自分の良い部分を聴かせられるところが多く入っていて、さらに色んな面も見せられるように緩急がついた曲だと、聴き映えがして、審査員も飽きずに聴くことができます。
そして、自分が好きだと思う曲にすることも結構大切です!
ソロコンは、本番に向けて何度も何度も練習することになるので、やっぱり嫌いな曲より好きな曲の方が良いですよね?
ソロコンにおススメの曲
ということで、それぞれに合った曲を選べるように、ソロコンにおススメの曲をいくつか挙げてみたいと思います♪
長い曲は、制限時間に収まるようにカットが必要です!
チャルダッシュ / V.モンティ
クラリネット名曲31選 (Doremi CLARINET Album)
ヴァイオリンで弾くことが多い『チャルダッシュ』は、クラリネットで演奏しても映える曲です。
前半はゆったりと聞かせる部分があって、後半はテンポがものすごく速く、指を速く動かすテクニックを披露することができます。
一曲の中で大きく緩急がつくので、聴き応えがあり、特に指回しに自信のある方におススメの曲です。
「椿姫」による演奏会用幻想曲 / G.ヴェルディ
クラリネット名曲31選 (Doremi CLARINET Album)
オペラ「椿姫」の中の有名な曲が入っているこの曲は、前半でオペラの美しい歌をクラリネットで演奏することになるので、特に歌心を持っている方におススメの曲です♪
良い音色で演奏できるとさらに良いですね!
そして最後の方は指もしっかり動かすので、テクニックも見せることができます。
幻想小曲集Op.43 / N.W.ガーデ
ガーデ (ゲーゼ) : 幻想的小品 OP.43/ショット・ミュージック社/マインツ/クラリネットとピアノ
この曲は、中学生でも吹きやすく、テクニック的に難しくない曲でありながら、しっかり聴き映えするという、ソロコンに持ってこいの曲です!
曲が美しいので、吹いていても楽しい♪
4楽章まであって、それぞれが全然違う雰囲気なので、制限時間も考えながらどの楽章を演奏するか選ぶことができます。
コンツェルティーノ / C.M.ウェーバー
ウェーバー: 小協奏曲 変ホ長調 Op.26/ヘンレ社原典版/ピアノ伴奏付クラリネット・ソロ
プロも演奏することの多いこの曲は、一曲の中に色々なものが詰め込まれていて、テクニック的には中学生でも吹けますが、良い演奏をするのは難しい!
クラリネットの良さを出すために音域が広くなっているので、全ての音域で音色が良い方におススメの曲です。
これが吹ければプロも目指せるかも?ということで、この曲にチャレンジすると自分のレベルアップにもつながると思います♪
ソナタ / C.サンサーンス
サン・サーンス: クラリネット・ソナタ Op.167/ペータース社/クラリネットとピアノ
4楽章あるこの曲は、どれかの楽章を選んで演奏することになると思いますが、楽章によって特性が全く違います。
1楽章は波に揺られているような美しい曲で、8分の12拍子を美しく歌える方。
2楽章は生き生きとしていて音が跳ぶので、跳躍が得意な方。
3楽章はずっしりと重い曲で、低音が得意な方。
4楽章はものすごく速いテンポなので、とにかく指が速く回る方。
ソロ・ド・コンクール / H.ラボー
ラボー: 演奏会用独奏作品/ルデュック社/ピアノ伴奏付クラリネット・ソロ
クラリネットのカデンツァから始まるこの曲は、なんだかちょっと懐かしいような響きがする曲。
技術的にそんなに難しいわけではありませんが、パリ音楽院の試験のために書かれた曲ということで、しっかり聴かせることができる曲です。
最初にちょっと複雑なカデンツァから始まるので、最初からどしっと構えられるような、プレッシャーに強い方におススメの曲です。
ソロ・ド・コンクール / A.メサジェ
メサジェ: 演奏会用ソロ/ルデュック社/ピアノ伴奏付クラリネット・ソロ
こちらもパリ音楽院の試験のために書かれた曲で、明るくて華やかで、テクニックが必要な曲です。
最後の方にはスタッカートもたくさん出てくるので、指が速く回って、はっきりとしたタンギングもできる方におススメです。
中学生にちょっと難しいかもしれないので、高校生向けにちょうど良いと思います。
ちなみにわたしも高校生のときにこの曲でソロコンに出場しました!
序奏とロンド / C.M.ヴィドール
ヴィドール : 序奏とロンド (クラリネット、ピアノ) ウジェル出版
この曲は美しくて聴きやすくて、人気のある曲です。
結構高い音まで出てくるので、高音を美しく出せる方におススメです。
リズムがちょっと難しいところもあるので、楽譜通り正確に演奏できることも大切です!
イタリア幻想曲 / E.ボザ
ウィットナー ボザ : イタリア幻想曲 (クラリネット、ピアノ) ルデュック出版
ボザの曲は、音が複雑でちょっと難しいですが、しっかり吹ければ得点も高いです。
最初に長いカデンツァがあるので、自分一人でもしっかり音楽を感じて、曲の雰囲気をつくれる方におススメです。
そして後半はスタッカートがたくさんでてくるので、クリアなタンギングも必要です。
まとめ
自分の得意な部分を引き出せるよう、曲選びは慎重にやることが大切です。
気に入る曲を見つけて、その曲としっかり向き合って、良い演奏ができると良いですね♪