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クラリネットの「ド」はピアノの「ド」と違う音?移調楽器をわかりやすく解説します!

クラリネットを吹いていて、

あれ?ピアノの音とちょっと違うな?

なんて思ったことはありませんか?


そうなんです!!
クラリネットで鳴らす「ドレミ」は、ピアノの「ドレミ」とは違う音が鳴ります。

初めて聞く方はよくわからないかもしれませんが、これは他の楽器と合奏をするときに、とても必要な知識です。

ということで今回は、移調楽器であるB♭クラリネットの鳴る音について書いてみたいと思います♪

この記事はこんな方におすすめ
  • クラリネットの鳴る音がわからない
  • 他の楽器と音を合わせるときに、何の音を出せばいいかわからない
  • 他の管楽器の音についても知りたい
目次

移調楽器って?

移調楽器という言葉を聞いたことはないでしょうか?
 
 
「移調楽器」というのを辞書で調べると、

実音とは別の調で記譜される楽器。
バルブやキーが発明される以前の管楽器では,その基調が最も演奏しやすかったために,この記譜上の習慣が起った。

出典: ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

とあります。
 
実音というのは、ピアノを弾いた時に鳴る音

クラリネットはピアノが出す実音とは違う音が鳴ります。

なので、クラリネットはピアノとは違う調の音が鳴るという、「移調楽器」なのです!

クラリネットは移調楽器の中でも、「B♭管(ベーかん)」といいます。

実際にどんな音が鳴ってるの?

ここまででもうすでに、「わけがわからない!!」という方もいらっしゃるかと思います笑

マソン優貴葉

わたしも最初は全然理解ができず、クラリネットをやっているうちにだんだんわかるようになったので、わからなくても安心してください!

 
 
実際にクラリネットの音はどんな音が鳴っているのかを、ピアノと比較しながら見ていきたいと思います。
 
 
まずは、先程も書いたように、クラリネットはB♭管の楽器です。
 
B♭管の楽器というのは、「ド」を鳴らすと「B♭(べー)」の音が鳴ります。

「B♭(べー)」はドイツ語の音名で、「シ♭」のことです、

つまり、B♭クラリネットは「ド」の音を吹くとピアノの「シ♭」の音が鳴る楽器なのです!!

音階を表にすると、こんな感じになります!



クラリネットでドレミファソラシドと吹くと、変ロ長調 (B♭Dur)の音階が鳴るんです♪
 
ピアノと同じ楽譜を吹くと、クラリネットはピアノの長2度下の音が鳴ります。
 

他の管楽器は何管なの?


 
吹奏楽やオーケストラなどでは、他の管楽器と一緒に演奏することがあるかと思います。

マソン優貴葉

管楽器は移調楽器が多いんです。

なので、他の管楽器が何管なのかを大体知っておくと良いです!

ここに、よく使われる管楽器が何管なのかを書いておきます♪

  • C管
    ・フルート
    ・オーボエ
    ・ファゴット
  • B♭管
    ・ソプラノサックス
    ・テナーサックス
    ・トランペット
    ・トロンボーン
    ・ユーフォニアム
    ・チューバ
  • E♭管
    ・アルトサックス
    ・バリトンサックス
  • F管
    ・ホルン
    ・イングリッシュホルン

この中でも実際は、トロンボーンなんかはB♭管でありながらC譜で記譜をされたり、同じ楽器でもいろんな調性の楽器があったりとややこしいのですが、大体こんな感じでそれぞれの楽器が色んな調性演奏されています!

みんなで同じ音を出すには?


ということで、管楽器は移調楽器が多いということをお分かりいただけたと思いますが、

色んな移調楽器がある中で、みんなでピアノのドレミファソラシドを出すにはどうしたらいいの?
という疑問も出てくるかと思います。

みんなで同じ音を鳴らすためには、それぞれが調を変えて演奏する必要があります。

ピアノのドレミファソラシドをみんなで一斉に吹きたいときは、

  • C管→ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
  • B♭管→ レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ
  • E♭管→ ラ シ ド#レ ミ ファ# ソ# ラ
  • F管→ ソ ラ シ ド レ ミ ファ# ソ

という風に、それぞれの楽器が音をずらすと同じ音階を吹くことができるんですね。

マソン優貴葉

基本は楽譜通りに演奏すればちゃんと音が合うようになっているので、最初から全てを覚える必要はないので安心してください!

クラリネットの他の仲間は?


 
ということで、「まあ、他の楽器は色々あるけれど、クラリネットはB♭管っていうことだけ覚えればいいか!」
と思って安心した方。
 
安心するのはまだ早いです!
 
実はクラリネットというのは、B♭クラリネットの他にも色々な種類があって、それぞれが違う種類の移調楽器なのです!!

  • B♭管→B♭クラリネット・バスクラリネット・コントラバスクラリネット
  • E♭管→E♭クラリネット・アルトクラリネット・コントラアルトクラリネット
  • F管→バセットホルン
  • A管→Aクラリネット
  • C管→Cクラリネット
  • D管→Dクラリネット
  • A♭管→A♭クラリネット

クラリネットって、こんなにたくさんの種類があるなんて驚きですよね?

普段はB♭クラリネットやバスクラリネットを使うことが多いと思うので、基本はB♭管です。

ですが、これだけたくさんの種類がある中の一つを使っているんだということだけは、頭に入れておくと良いですね。

まとめ

管楽器はいろんな移調楽器があるので、最初は混乱してしまうかもしれませんが、そういうものだと思って慣れていくしかありません。

特に、ピアノの音に慣れている方だと、移調楽器の音が不思議な感じがしてしまうという方も多いです。
 
自分が出す音を頭と体で理解しながら、楽しくクラリネットを吹いていけるといいですよね(^▽^)

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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