知っておくと便利!よく使うクラリネットのトリルの運指を教えます♪
クラリネットを吹いていると、曲中で「トリル」が出てくることがあるかと思います。
こういう感じで「tr」と書かれている記号が「トリル」です。
2つの音を急速に往復しなくてはいけないので、ピアノのような楽器の場合は2つの音がすぐ隣にありますが、クラリネットの場合は必ずしもそうではありません。
なので、指使いを知っておくことがとても大事!!
ということで、クラリネットでトリルを演奏するときに便利な指使いを載せておきたいと思います。
トリルとは?
トリルとは、”主音符と2度上の音とを急速に連続して往復する奏法“のことです。
例えば下記の楽譜だと、「ドレドレドレ…」と、トリルがついている音符の長さ分、ひたすらその音とその上の音を往復します。
上手くトリルを入れて演奏すれば、曲が華やかになったり、おしゃれになったりするので、美しいトリルを目指して練習することが大事です♪
よく使うトリルの運指
クラリネットで美しいトリルを演奏するためには、普通の運指では上手くいかないところもあるので、トリルのための運指を使うことが大切!
普段は使わないようなキィを使ったりするので、これをしっかり覚えておくと、トリルが出てきても安心です。
今回は割と使うことの多いトリルの運指を8種類、その特徴を交えながらご紹介します!
ド⇔レ
こちらは、高いドの音に、右手の上から2番目のサイドキーを素早く押したり離したりしてレの音を鳴らすトリルです。
吹奏楽なんかで曲を盛り上げたりするときによく登場する音のトリルですね!
この指はトリルだからこそ使える運指なので、この運指でレの音を伸ばそうと思っても音は持続しません。
なのでこのトリルで良い音を出すためには、息のスピードを速くして、素早く指を動かすことが大切です。
ド⇔レ♭
高いドの音に、右手のサイドキーの上から3番目と4番目を一緒に押すことでレ♭の音が鳴ります。
ここのサイドキーを2つ一緒に押すのは意外と難しくて、指の肉が挟まれたりします笑
何度も練習してみて、自分のやりやすい指の角度を見つけましょう!
ラ⇔シ
普通の運指ではほぼ不可能なラシのトリル。
これが出てきたとき、「ど、どうしよう、、」と思った方もいらっしゃるかと思います。
こういう時のために、クラリネットにはたくさんキーがついているのですね♪
ラの指に右手の1番上のサイドキーを押すとシの音が鳴ります。
このキーは音程が上がってしまいがちなので、なるべく速くトリルすることをおススメします。
ラ⇔シ#(ド)
ラの指に右手の1番上と上から2番目のサイドキーを押すとドの音が鳴ります。
こちらは少し音程が下がり気味なので要注意です。
この音はトリルではそんなに登場することがないかもしれませんが、この2つの音をスラーで素早く吹かなければいけない時などにも使えるので、覚えておいて損はないと思います。
シ♭⇔ド♭(シ)
シ♭からシへの半音のトリルです。
サイドキーの上から2番目を使います。
こちらもあまり音程が良くないので、速めに指を動かします。
シ♭⇔ド
そしてさらに半音上がって、シ♭からドへのトリル。
音程が下がりやすいので、要注意です。
このあたりの中音域のトリルは、どうしても音程が不安定になりやすいので、チューナーを見たり、普段の運指で出した音程と比べたりしながら、音程を近づけていきましょう。
さらに音色がくもりやすいので、スピードの速い息を吹き込んでいくと良いかと思います。
ファ⇔ソ♭
ファからソ♭のトリルは、普通にやると、右手が大変なことになると思います笑
なので、ファの音に右手の上から3番目と4番目のサイドキーを一気に押してソ♭を鳴らします。
こちらのソ♭の運指はトリル以外でも時々使うことがある便利な運指です。
音色は割としっかりしていますが音程が少し不安定なので、よく自分の音を聞いて、色々な場面で活用できるといいですよね。
ファ⇔ソ♭
このソ♭の運指は、普通の運指表にも大抵載っているメジャーな指使いなのですが、意外にも「使ったことありませんでした」なんていう初心者の方や学生さんも多いです。
半音階を吹くときは、このキーを使う方が滑らかに半音階を吹くことができます。
このままレジスターキーを外した、低いシ⇔シ♭も同じことですね!
色々な場面で使えるように、普段からこのキーをたくさん使っておくと良いと思います!
まとめ
ここでご紹介したトリルの運指は、クラリネットでできるトリルの中のほんの一部ですが、よく使うので覚えておいて損はないと思います。
トリルも上手くなれば、できることがもっと増えて、さらにクラリネットを吹くのが楽しくなっちゃいますよね♪