タンギングをするとリードミスしてしまうのはなぜ??
Date 2023.3.19
クラリネットを上達するために避けては通れないのが「タンギング」!
しかしこのタンギングというのが、なかなかのくせ者で、マスターするのは結構大変、、
中でもよくあるのが、タンギングをしたときに、音が上手く当たらなかったり、リードミスをしてしまうというお悩み。
今回は、そんなタンギングをしたときに上手く音を当てる方法を書いてみたいと思います♪
まずはスラーで吹いてみよう!
例えば、曲の中でタンギングが出てきて、その部分が上手くいかないときは、まずはタンギングをせずに「スラー」で吹いてみましょう。
タンギングをすると音が当たらない原因の一つに、タンギングをすることばかりに必死になってしまって、出したい音を頭の中で歌えていないというのがあります。
さらに、タンギングをすることで息の方向が定まらず、音によって色んな方向に息が行ってしまうと、これも音が当たらずリードミスもしやすくなる原因になります。
そんな良くない状態を作らないために、同じフレーズをまずスラーで吹いてみることで、音や吹き方を頭が覚えてくれ、音の土台ができます。
スラーで慣れてきたら、そこにそっとタンギングを入れてみましょう!
無理な力を入れて音を切ったりせずに、リラックスして、軽く触れる程度で大丈夫です。
とにかく、スラーで吹いたときの音色や息の流れ、フレーズのまとまりなどが壊れないように自分で自分の音をよく聞きながら吹くことが大切です☆
口が動いていないかをチェック!
リードミスをしてしまうのは、口が動いてしまっているから!
同じ運指で出せるものすごく高い音、「倍音」が出てしまっている状態がリードミスです。
出そうと思っている音を吹く瞬間に口が動いて口の形が変わってしまうことで、倍音が鳴ってしまうのです。
口が動かないようにするために、まずは鏡の前で楽器を吹いてみて、自分の口の形を観察してみましょう♪

タンギングをしても口が動かないように、口全体で音を切るのではなく、舌だけを動かすように意識することが大切です。
急に良くするのは難しいと思うので、まずは自分の口の状態を知って、少しずつ直していくようにしてみましょう☆
息のスピードを速くしよう!
特に、タンギングで短い音を出したいとき、「スピードの速い息」は絶対に必要です!
スピードの速い息というのは、1本のろうそくの火を消すときのような、1点にまとまった素早い息のことです。
スピードの速い息は、熱いものを冷ますときにも使うと思いますが、基本的に冷たい温度の息が出てきます。

タンギングをするときは、スピードの速い息を使うことで、音が当たりやすく、クリアできれいな音を出すことができます♪
日々の練習にタンギングの練習を取り入れよう!
タンギングを上手くすることは残念ながら、いきなりできるようになるものではありません。
まずは自分のクセを知って、それに気をつけながら、日々の練習にタンギング練習を取り入れることで少しずつ上達していきます。
なので、タンギングが苦手という方も、タンギングから逃げずに、少しでもいいので毎回の練習にタンギングの練習を取り入れてみましょう!
そうすることで、タンギングをすることに慣れていき、曲中で難しいタンギングが出てきたとしても、しっかり対応できるようになります。
タンギング練習は、まずは同じ音で何度も練習。
そして、速いテンポになってもできるように。
さらに、音階練習にもタンギングを入れて練習することで、さらに効果が出ます。

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まとめ
クラリネットを吹く方にとって、タンギング練習は嫌になることも多いと思いますが、逃げずにしっかりやっておくことで、絶対にその後の演奏に生きてきます。
タンギング練習も楽しみながら、少しずつやっていきましょう☆