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メンデルスゾーン『クラリネットとバセットホルンのためのコンツェルトシュテュック』

クラリネット奏者にとってとても大事な名曲、メンデルスゾーン作曲の『クラリネットとバセットホルンのためのコンツェルトシュテュック』。
  
今回はこの曲について書きたいと思います!
  
  

目次

メンデルスゾーンってどんな人?

まずはこの曲を作曲したフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)について。
  
 

 
メンデルスゾーンはドイツのハンブルクで生まれ、モーツァルトがそうであったように彼も「神童」として、幼いころから優れた音楽の才能を現したのでした。
  
彼が教育を受けたのは音楽だけではなく、語学ではドイツ語、ラテン語、イタリア語、フランス語、英語を話せてしまい、詩作をしたり、絵画を描いたりもしていたそうです。
  
天才は本当に何でもできちゃうんですね!
 
  
  
4人兄弟でフェリックスは2番目、姉のファニーも優れたピアニストで作曲家でした。
  
それまでの時代では女性が音楽家として活躍することは難しかったのですが、メンデルスゾーン家はお金持ちだったのでファニーはその先駆者となることができました。
  
しかし、メンデルスゾーン一家はユダヤ人の家系であったため、差別が激しかったこの時代のドイツでは迫害を受けたくさんの苦労がありました。
 
  
  
メンデルスゾーンは数々の名曲を生み出し、指揮者となり、ライプツィヒ音楽院を開校したりと高い地位につくことができましたが、1847年に仲良しだった姉のファニーが急死した知らせを受けると、そのショックで神経障害を起こしてしまいます。
  
そしてその数ヵ月後、38歳の若さで亡くなってしまいました。
  
  
 

『クラリネットとバセットホルンのためのコンツェルトシュテュック』

さあ、そんなメンデルスゾーンが作曲した『クラリネットとバセットホルンのためのコンツェルトシュテュック』とはどんな曲なのでしょう?
 



  
  
この曲は短いけれどとても聴きごたえのある曲で、コンサートなどで演奏される機会が多い大人気の曲なんです♪
  
元はクラリネットとバセットホルン(クラリネット属の古楽器で、クラリネットより低くて暗い音がする楽器)とピアノのために書かれた作品ですが、クラリネット2本とピアノでも演奏でき管弦楽の伴奏版もあります。
  
 
  
第1番(ヘ短調、作品113)と第2番(ニ短調、作品114)があってどちらも、19世紀前半を代表する天才クラリネット奏者ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンとその息子カール・ベールマンのために書かれました。
  
  
ベールマンのクラリネットの美しい音色はメンデルゾーンやウェーバーを始め、ロマン派の作曲家たちに大きな影響を与えていて、彼のおかげで数々のクラリネットの名曲が生まれています。
  
そして、この時代の名演奏家は演奏だけでなく作曲もできてしまうのが普通!
なのでベールマン本人も『クラリネット協奏曲 変ホ長調』や『クラリネット五重奏曲』などという、クラリネットのためのための美しい曲を作曲しました。
  
  
  

この曲はどうやってできたの?

1番と2番のうち1番が書かれたのが1832年12月30日。
  
サンクトペテルブルクへ演奏旅行している途中、ベルリンに滞在していたベールマン親子に依頼されて書かれたのですが、メンデルスゾーンはこの曲をベールマン親子が隣の部屋で料理をしている最中に書いたのだそうです。
  
  
ベールマン親子は料理上手だったそうで、おいしい料理が出来上がるのを待ちながらの作曲でした。
 
  
  
そしてこの曲が気に入ったベールマン親子は2番の作曲も依頼し、1833年1月19日に完成。
  
こちらの曲がベールマン親子へ送られるときに同封された手紙には、曲についての解説がついていたのですが、
  
  
先日のディナーの思い出。クラリネットは料理を待ちわびる私。バセットホルンはのたうち回る胃袋です
  
なんていう感じに、曲の部分部分について、ユーモアたっぷりな解説が書かれていました。
  
  
  

まとめ

『クラリネットとバセットホルンのためのコンツェルトシュテュック』はとっても聴きやすく、テクニックもそんなに難しくないので、コンサートで演奏するのにはぴったりな曲です。
 
演奏している方も聴いている方もきっと楽しくなるはず(*´v`)
 
 
 
 
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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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