クラリネットって小学生から吹けるの?クラリネットを習ってみよう!
小学生で楽器を習うなら、ピアノを選ぶ方が多いと思います。
しかし、ピアノは一度にたくさんの音を出すので、音符がたくさん並んでいて楽譜を読むのもとても大変、、
中には、弾きたかった曲がなかなか弾けなくて嫌になってしまったり、飽きてしまう子も少なくないです。
そんな中、同じ楽器でもクラリネットなら、ピアノのように和音を演奏するのではなく単音(1つの音)を出すので、音の出し方さえマスターしてしまえば、好きな曲を楽しく演奏することができるのです♪
クラリネット講師であるわたしが、教えたことのある生徒様の最年少は、7歳の小学1年生です!
小学生でクラリネットを吹けるという子は、まわりになかなかいないと思うので、学校でも自慢できちゃうかも?
ということで今回は、小学生のクラリネットレッスンについて書いてみたいと思います(o^―^o)
小学生にもクラリネットを吹いてほしい♪
日本ではクラリネットを始めるのは、中学校や高校の部活動ということが多いかと思います。
中には、小学校の部活動でもクラリネットがあるという学校もありますが、数少なくとても珍しいです。
わたしはフランスに留学していましたが、フランスでは小学校低学年くらいの子がクラリネットを吹いているところをよく見かけました。
子どもでも、プロになりたい人たちと同じ学校で同じ先生に習っていたのがとても印象的でした。
そんな姿をフランスで見てきてわたしが思っていたことは、
- わたしも日本に帰ったら、小学生くらいの小さな子にもクラリネットを教えられたらいいな
- 子どもにもクラリネットを知ってもらえたらいいな
日本に帰ってきて、小学生にもクラリネットの魅力を知ってもらいたいと思っています♪
クラリネットって何歳から吹けるの?
クラリネットをやってみたいなとは思うけど、小さい体で本当に吹けるの?
わたしが教えたことのある生徒様の中で最年少は小学1年生と最初に書きましたが、この生徒様が吹いている楽器はエスクラリネットという、小さなサイズのクラリネットです。
クラリネットの中で一番よく使われているのがB♭クラリネット(ベークラリネット)という楽器なのですが、エスクラリネットはB♭クラリネットより小さくて高い音が鳴る楽器です。
小学1年生だとB♭クラリネットでは大きすぎて指が届かないので、このエスクラリネットを使っています。
調が違って鳴る音は異なりますが、吹き方は同じです♪
歯の生え変わり
ということで、小さなお子様でも小さなクラリネットを使えば指が届くのですが、あと問題になってくるのが、「歯」です。
クラリネットのマウスピースをくわえるためには、前歯を当てて支えなければいけません。
小学校低学年というのは、歯が生え変わる時期でもあります。
前歯がない状態ではクラリネットを吹くことができないので、わたしの生徒様には、前歯が生え変わったらクラリネットを始められるとしております。
前歯が生え変わった、6、7歳くらいからクラリネットのレッスンを受け付けております☆
小学生のレッスンってどんなことをするの?
小学生でもクラリネットが吹けることはわかったけど、小学生のクラリネットのレッスンってどんなことをするの?
小学生は、低学年、中学年、高学年で、できることや興味のあることなどが異なります。
小学校の6年間でものすごく成長するのですね!
それぞれの学年に合わせたレッスン内容、使用する楽器をご紹介したいと思います!
低学年
使用する楽器
先程も書きましたが、低学年の子にはEsクラリネットを使うことをおススメしております。
エスクラリネットなら、体の大きさにも合いますし、息の量もB♭クラリネットより少なくて音を出すことができます。
楽器は、もちろんちゃんとした木製のEsクラリネットを購入されれば良い音で鳴らすことができるのですが、体が小さい間だけ使うためでしたら、20000円程度で樹脂のEsクラリネットを購入することもできます。
PLAYTECH (プレイテック) エスクラリネット 樹脂製・ニッケルメッキキィ PTCL200E
対面のレッスン中のみでしたら、私の樹脂製のエスクラリネットをお貸しすることもできますので、一度吹いてみて決めるのも良いかと思います。
レッスン内容
低学年のお子様には特に、まずはクラリネットを吹く楽しさを知ってもらいたいと思っています。
クラリネットを吹くのが楽しいと思うことで、少しずつ楽器を吹く時間が増え、自然と上達も早くなるのです♪
レッスンでは、童謡など音楽の教科書に載っているようなお子様が知っている曲を中心に、取り上げるようにしています。
穴をたくさん塞がないと鳴らないような難しい音が出てくるものは最初は避けるようにし、とにかく音を鳴らすことを楽しんでもらいます。
そして、低学年だと、ピアノなどを習っている子以外はまだ楽譜の読み方などといった、基本的な音楽の知識を知らないお子様も多いので、一緒に楽典も勉強していきます。
- クラリネットでfとpを出してみよう!
- 学校でやった曲を一緒に楽譜に書いてみよう!
なんていう感じで、クラリネットと一緒に知識も楽しみながら吸収してもらえたら良いなと思っております。
中学年
使用する楽器
中学年は、お子様によって体の大きさも様々だと思うので、それぞれに合ったクラリネットを使っていただくと良いと思います。
体の大きさが合いそうならB♭クラリネットを吹いていただきますが、まだちょっと手の大きさが足りないかなというお子様には、B♭クラリネットより少し小さいサイズのCクラリネットというのもあります。
フランスでは、このくらいの年齢の子はこのCクラリネットを使って練習していることが多かったです。
こちらも、樹脂製のものなら30000円ほどで購入できてしまうので、体が小さいうちだけはこういう楽器を使って練習のも良いかと思います。
モレスキープロフェッショナルCキークラリネットゴムボディニッケルメッキキーE 201 (E 201)
内容
音がなかなか出ないうちは、音域の狭い簡単な童謡などから始めて、少しずつ出る音が増えていけば、曲に加えて簡単なエチュードや音階を取り入れていきます。
中学年の子は、学校の音楽の授業で大体の楽譜の読み方を習っているので、ある程度は楽譜を読むことができると思いますが、しっかり理解していないことも多いです。
どれだけ楽譜を読む力やソルフェージュ力があるのかも確認しながら進めるようにしています!
高学年
使用する楽器
高学年くらいだと、大抵もうB♭クラリネットを吹くことができると思います。
良い楽器だと上達が速くなるというのと、もし中学生になって部活動でクラリネットをやることになったとき、周りの子がどんどん良い楽器を購入していくと、結局どうしても良い楽器が欲しくなってしまいます。
後に良い楽器に買い替えることを考えたら、先に良いクラリネットを購入して練習しておいた方が、結果お得になると思います♪
このランクになってくると、1本1本吹き心地や鳴り方が違ってくるので、実際に楽器店で試奏してから楽器を購入してほしいですし、できるならクラリネットの講師やプレーヤーに選定してもらうのがベストです!
Buffet Crampon R13 B クラリネット R13 B (ビュッフェ クランポン)
内容
高学年は、できることがたくさんありますし、低学年や中学年の子に比べて集中力や理解力もあります。
まずは基礎的なことがしっかりできるように、姿勢だったり息の吸い方だったり楽器の持ち方なども細かく教えていきます☆
最初に基礎をしっかりしておけば、後に色んなことに生かしていける!
そして、それぞれのレベルに合ったエチュードに沿って進めたり、中学校で部活動に入りたいという方には、部活動でやるであろう練習方法を取り入れたりして進めていきます。
さらには、本人の吹きたい曲だったり、レベルに合った曲をご紹介したりと、クラリネットで曲を演奏する楽しさを知ってもらいながら上達していくような進め方をしていきます♪
まとめ
小学生でもやる気さえあれば、クラリネットを吹くことができます。
小学生からクラリネットをやっているという方は少ないので、将来、他の子よりもずっと上手くなれるかも?
少しでも興味があるなら、やってみてはいかがでしょうか?