パリで伝説が残る通り『釣りをするネコ通り』
ノートルダム大聖堂の近くに、とっても狭くて暗い通りがあります。
この通りの名前はRue du chat qui pêche。
日本語に訳すと『釣りをするネコ通り』と言います。
ちょっと変わった名前のこの通りは、昔からの伝説が残る通りなんです!
その伝説とは、、
昔々、錬金術師と呼ばれた人がここに住んでいて、彼はネコを飼っていました。
そのネコはセーヌ川で釣りをしていたのだそうです。
人々は、「釣りをするネコなんて悪魔に違いない!」と言って、そのネコをセーヌ川に沈めてしまいます。
するとそのネコを飼っていた錬金術師も亡くなってしまいました。
伝説なので、少しずつ違ったいろんな話があるそうですがこんな感じの話です。
ではなぜそんな伝説ができたのかというと、
フランス語のことわざに「Aller voir pêcher les chats (簡単に騙される)」というのがあって、このことわざを看板にしたお店が昔この通りにありました。
すると、この通りについてのお話をいろいろな人が小説に書くようになり、そこから伝説が作られていったのだそうです。
この辺りは観光客でにぎわっているのに、この通りだけ暗くて人が全然通っていなくて、不思議な感じでした。
作り話だとしても、色々考えながら通りを通ってみるのは、ちょっと怖いけど面白いですね!