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11月11日、記念コンサート

11月11日はフランスでは祝日です。
  
何の日かというと「1918年休戦記念日(Armistice 1918)」。
  
  
1918年11月11日に、ドイツが負けて第一次世界大戦が終わりました。
  
今ではこの日は戦没兵士を追悼する日となっているのです。
  
  
  
この日を記念して、ムードンではコンサートが行われました。
  
IMG_1554[1]
演奏した曲はIsabelle Aboulkerが作曲したオラトリオ、『1918, L’homme Qui Titubait Dans la Guerre』。
  
日本語の訳はありませんが「1918年、戦争でよろける男」という意味です。
  
  
第一次世界大戦最後の日となる1918年11月10日に戦争で戦う、1人の男の「迷い」と「思い出」と「絶望」が書かれています。
  
この曲が書かれたのは1998年。
80年記念として書かれました。
  
  
  
コンサートはムードン音楽院の隣にあるホールで行われました。
演奏したのは、ムードン音楽院の生徒と先生のオーケストラ、そして子供たちのコーラスです。
  
クラリネットは人数が必要だったので、生徒は全員参加。先生も参加しました。
  
  
練習は前日当日のみ。
  
子供がたくさんいるので、先生が練習を進めるのも大変。
先生が「静かに!集中して!」なんて何回も叫びます。
  
そして、コーラスの先生は細かく練習したいけど、指揮者の学長はなるべく時間通りに終わらせたいからどんどん進めようと、先生同士で言い合ったりなんかもして、、
  
結局前日練習は予定時間より長くなるし、当日練習は開始時間の連絡が上手くいきわたっていなくて、時間に全員そろわないなんてこともありバタバタ。
  
  
そんなこんなですが、コンサートを迎えます。
  
子供たちが静かにしないときに先生が、
みんなこのコンサートの意味をわかってる?
君たちだって、もしこの時代に生まれていたら明日戦争に行かなきゃいけないかもしれなかったんだよ。
もっと真剣にやりなさい。
」  
  
って注意していたことが印象的でした。
  
  
確かにそうだよなあ。
練習は少ないけど、大事な意味を持ってるコンサートなんです。
  
コーラスには英語しかわからない違う国の子供もいたり、わたしたちみたいにいろんな国から留学してきている人もたくさんいて、今こうやって世界中の人と一緒に演奏できてるのは、昔の人たちのおかげなんですよね。
  
  
  
客席はいっぱいで、子供の親たちやムードン市民の方たちがたくさん聴きにきてくれ、とても良い雰囲気の中無事に終わることができました。
  
最後は、ベートーヴェンの第九から『喜びの歌』をお客さんも一緒に歌って、大拍手で終わりました。
  
  
世界の歴史を感じる、とても良い機会になったのかなと思います(*´v`)
 

 
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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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