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ムードン音楽院の室内楽の授業では、こんなことやってます


 
 
フランスの音楽院では、室内楽の授業があることが多いです。
 
室内楽というのは色んな楽器が集まったアンサンブルのことで、他の人と一緒に演奏することで、お互いの音を聞き合い合わせることを学びます。
 
 
今回はわたしが通っている、フランスパリ郊外のムードン音楽院の室内楽の授業の様子を書きたいと思います!

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わたしが通っている、このムードン音楽院について書いてみたいと思います。

 
 

目次

授業はどのくらいのペースであるの?

授業は基本的に、2週間に1回です。
コンサート直前は、少し増えることもあります。
 
授業までには、自分たちで集まって合わせの練習をして準備をします。

 
 
 

誰と一緒に演奏するの?

一緒に演奏するメンバーは、新学期の始めにみんなで集まって、先生がグループに分けます。
 
その時まで、全く知らなかった相手と演奏することもよくあります。
 
いろんな国から来た人たちと一緒にアンサンブルをすることになるのです。
 
 
 

先生はどんな人?

室内楽専門の先生というのはいないので、楽器の先生が担当します。
 
学校によって何の楽器の先生が担当するかは違いますが、ムードン音楽院の室内楽の先生はフルートの先生です。
 
 
学校が使えずに、室内楽の先生のご自宅でレッスンしていただくこともありました!
↓↓そのときのお話も書いています♪

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どんな曲をやるの?

練習する曲は先生が決めてくれて、1年間にいろんな作曲家の曲をやります。
その楽器のオリジナル曲が多いです。
 
楽譜は学校にあれば貸してくれるし、ないものは、メンバーの中で購入して用意します。
 
 
 

授業の様子

授業までに合わせ練習をして、大体できたのを、お互いの音量のバランスだったり、音楽の統一だったりなど、先生に直してもらいます。
 

最初は初めて一緒に演奏するメンバーで、楽器も出身国もバラバラなので、なかなか合わせるのは難しいことも多いのですが、何度もやっていくうちに、言葉はちゃんと伝わらなかったとしても、演奏することで通じ合うことができます。
 
 
 

試験はどんなことをやるの?

室内楽の授業も、1年の最後には試験があります。
 
外部から数人の先生は審査に来るので、わたしたちは1年間一緒にやってきたメンバーで1曲演奏します。
 
 
成績はトレビアン(とても良い)、ビアン(良い)、アッセビアン(まあまあ)と、一人一人につけられ、講評も聞くことができます。
 

 
 

コンサートはあるの?

室内楽のコンサートは、先生が発表の場を用意してくれるので、割と多いです。
 

学内コンサートだったり、先生の知り合いの方のサロンコンサートだったり、色々なところで演奏できます。
 
 
 

2018年に出演した室内楽コンサート

2018年の1年間に、わたしが実際に参加したコンサートを載せてみます。
 

特別支援学校でのコンサート

IMG_0139[1]

2018年2月
場所→特別支援学校のホール
編成→フルート、クラリネット、ピアノ
曲→エルネスト・ブロック作曲
『フルート、ヴィオラ(クラリネット)、ピアノのためのコンツェルティーノ』

 
アンヴァリッドの近くにある、特別支援学校の、オルガン付きの素敵なホールで演奏させてもらいました。
 
ここではたくさんのコンサートが行われていて、わたしたちが出演させてもらったのは393回目のコンサート。
 
初めてこのメンバーで演奏したので上手くいかなかった部分もたくさんあり、次回のコンサートまでにはできるようにしようと、次に向けての良い機会になりました。
 
 

学内コンサート

IMG_0581.jpg

2018年2月
場所→ムードン音楽院
編成→フルート、クラリネット、ピアノ
曲→エルネスト・ブロック作曲
『フルート、ヴィオラ(クラリネット)、ピアノのためのコンツェルティーノ』
ギョーム・コネッソン作曲
『テクノパラード』

 
ムードンはイスラエルと交友関係を結んでいるようで、わたしたちはそのセレモニーでの演奏でした。

最後にはフランスとイスラエルの国家の演奏も。
 

そして演奏会終了後には学校でカクテルパーティーも行われ、お客さんと演奏者がビュッフェ形式で食べたり飲んだりしながら、会話を楽しみました。
 
 

学内コンサート

IMG_0285[1]

2018年2月
場所→ムードン音楽院
編成→フルート、クラリネット、ピアノ
曲→ギョーム・コネッソン作曲
『テクノパラード』

 

一度は雪で延期になりましたが、その1週間後に雪がちらつく中、学校のホールで行われました。
 
雪のためお客さんは全然いなくて、なんと先生と生徒を合わせても20人弱という少なさ。
寂しいコンサートでした。
 
 

学内コンサート

IMG_2182[1]

2018年5月
場所→ムードン音楽院
編成→フルート、クラリネット、ピアノ
曲→モーリス・エマニュエル作曲
『クラリネット、フルート、ピアノのためのソナタ』

 
コンサートの2時間前くらいから雷がピカッと光ってはゴロゴロ鳴り、雨も降る中での学内コンサートでした。
 
 
今回初めてやるモーリス・エマニュエルの曲。
彼は民謡やオリエントの音楽に興味をもっていたので、その感じがところどころに出てくる不思議で面白い曲です。
 
 

宗教施設でのコンサート

IMG_1773[1]

2018年11月
場所→宗教施設
編成→クラリネット2本、ピアノ
曲→メンデルスゾーン作曲
『コンツェルトシュトゥック2番』

 
新学期が始まり、新しいメンバーとの初めてのコンサートでした。
 
厳重な警備の宗教施設で演奏させてもらい、聴いていたのは信者の方々。
 
 
演奏前には式典での長い話を聞いたり、演奏後にはビュッフェパーティーに参加したりと、普段あまりない経験をさせてもらいました。
 
 
 

まとめ

室内楽の授業は、いろんな人と合わせなくてはいけなので大変ですが、いろんな人と演奏することはとても勉強になるし、演奏するのも聴いてもらうのも楽しいです。
 
とても貴重な経験をたくさんさせてくれる室内楽の授業はとても大事な時間だと思います(*^ ^*)
 
 

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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