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フランスの音楽院、掛け持ちするとどんな生活?


 

フランスでの音楽留学生活4年目。

 

わたしは今、4年目になるムードン音楽院と、今年から通い始めたヴェルサイユ音楽院の2校を掛け持ちして通っています。

 

2つの学校に通ってみると、良いこともあるし大変なこともあるし、、

 

 

わたしが実際に2つの学校に通ってみてどんな感じなのか、メリットとデメリットを交えながら書いてみたいと思います。

 

 

 

目次

音楽院での授業数


 

授業数は課程によって異なるのですが、わたしは今は両方の音楽院でPerfectionnementという課程にいます。

 

そんなわたしがとっている授業は、

 

ムードン音楽院
 

・クラリネットのレッスン

・室内楽

・オーケストラ

 

 

ヴェルサイユ音楽院
 

・クラリネットのレッスン

・クラリネットクワイアー

 

という感じです。

 

 

クラリネットのレッスンはどちらも週1回1時間

 
 

室内楽の授業は2週間に1回1時間ですが、月に1回くらいのペースで学校や施設などのコンサートに出演するので、別の時間に合わせ練習をしたりします。

 

オーケストラやクラリネットクワイアーは、本番がある時のみ声がかかって参加します。

 

 
こんな感じで、授業数自体はそんなに多くないのですが、次のレッスンまでにやってこなくてはいけないことはたっくさん!

 
 
 

家での課題


 

音楽院を掛け持ちすると、

「今度のレッスンまでにこの曲さらっといてね」

 

っていう、先生からの課題の量は倍になります。

 

 

と言っても、先生によって進めるスピードは違い、1曲に時間をかけて細かくレッスンしていくタイプの先生もいれば、どんどんたくさんの曲に触れて練習していくタイプの先生もいたり。

 
 

わたしの場合、ムードン音楽院の先生は基礎もやったりするので、大抵2、3週間に1曲くらいのペースですが、ヴェルサイユ音楽院の先生は一回のレッスンにエチュード(練習曲)を3、4曲に加えてソナタや協奏曲などの曲を1曲やるので、どんどん新しい曲をさらわないとレッスンしてもらえなくなります

 
 

同じ曲を両方の先生にレッスンしてもらうこともできますが、違うことを言われて混乱したくないので、わたしはなるべくそれぞれの先生に違う曲を見てもらうようにしています。
 
 
そして、個人のレッスンで出される課題とは別に、室内楽の授業でやるアンサンブルの曲もさらわなくてはいけなかったりと大忙し、、

 

 
 

音楽院を掛け持ちするメリットデメリット


 
掛け持ちすることはメリットもあるし、もちろんデメリットもあります。

 

わたしが思う、メリットデメリットを書いてみます。

 

 

メリット

先生方にたくさんのアドバイスをもらえる

たくさんの曲に触れられる

先生の音、同じ門下同士の音をたくさん聴ける

学校の友達が増える

学校でのコンサートが増える

 

 

デメリット

先生同士の意見が違って悩むことも

通学に時間がかかる

学費が高くなる

1曲1曲に時間をかけられなくなる

課題に追われる

 

 

 
 

掛け持ちする前に


 

掛け持ちする前に必ず確認しておきたいのは、先生同士がOKなのかどうか

 

わたしの場合は、先生同士の仲は良かったので全然大丈夫でしたが、中には掛け持ちするのを禁止する先生もいます。

 

 
 

先生たちも人間なので人によって好みややりたいことが違い、正反対のアドバイスをすることもあって、それによって生徒が混乱してしまうこともあります。

 

さらに、先生は自分の生徒を長い目で見て計画しながら育てることが多いので、それを違う先生に邪魔されたくない先生もいます。

 
 

本当に異なる先生に習っても良いのか、先生本人に確認することはとっても大事です。

 

 
 

まとめ

 

わたしは2つの音楽院に通い始めてから、いつも課題に追われていて大変なこともありますが、たくさんの曲、素晴らしい人たちに出会えてとっても勉強になっています。

 

 
中にはいくつかの音楽院を掛け持ちしている人もいるようですが、メリットもデメリットもるので、よく考えてから決めた方がよさそうですね。

 
 
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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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