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ムードン音楽院、修了試験の日

2019年6月12日、4年間通ったムードン音楽院の集大成となる、修了試験を受けてきました!
 
 
修了試験は、ディプロムを取るための試験。
わたしの場合は、今回Perfecttionnementという課程のディプロムを取るために修了試験を受けました。
 
 
そしてこの修了試験は、わたしにとって、この音楽院で演奏できる最後の機会でもあります。
 
入学試験で、初めてこのムードン音楽院で演奏したときからもう4年。
この4年間、本当に色々なことがあって、たくさんのことを経験したよなあ。
 
なんて、この音楽院での生活を振り返ったりしながら修了試験に挑みます。
 
そんな、ムードン音楽院での修了試験の様子を書いてみたいと思います!
 

 

目次

2日間に分かれて試験


今年この音楽院で修了試験を受けたのは6人。
 
修了試験は、2日間に分かれて行われました。

わたしは2日目のグループ。
 

試験は自由に聴いて良いので、会場の雰囲気を見たくて前日の試験を聴きにいきましたが、コンサートのようなとても良い雰囲気
 
お客さんは数人、審査員はお世話になっている学長や先生とその他数名。
 
これなら、落ち着いて自分のやりたいことができそうかなあと思って安心しました。
 
 
 

試験のプログラム


修了試験は25~30分間で、曲は自分で決めてOK
わたしは先生と相談しながら決めました。
 
 
ただ今年の試験は、その中に室内楽曲を入れることが必須となりました。
室内楽の授業の試験はすでに別で行われたのですが、修了試験でも室内楽を入れて、他の人とのアンサンブル力を見るとか。
 
わたしは室内楽の授業で一緒にやってもらっているクラリネットの子にお願いして、クラリネット2、3重奏をプログラムに入れることに!
 
 
そしてピアノ伴奏は、この音楽院の専属伴奏者の方がやってくださいます。
日本人の方なので、言葉も通じてやりやすかったです。
 
 
今回わたしが試験で演奏した曲は、

・フィリップ・エルソン作曲『10 Duos』より5,6,8,10

・ウェーバー作曲『大二重奏曲』の2楽章

・デニゾフ作曲『ソナタ』

・ブーフィル作曲『トリオ6番』の4楽章

 
 
 

試験当日に急遽レッスン

わたしの試験当日。
 
ドキドキしながら目覚めましたが、体力を温存しておきたかったので、家ではあまりたくさんは楽器を吹かないようにして、リラックスすることを心がけました。
今更あがいても遅いですしね、、笑
 
 
しかし、本番は19時半からだったので家でゆっくりしていたら、先生から電話が!
 
本当は本番まで何もなかったのですが、先生が気にしてくれて、急遽レッスンを受けに学校へ行くことに。
フランスっていつもこんな感じで急遽決まるんですよ笑
 
 

 

試験会場でレッスン


学校に到着すると、本番のホールが空いていたので、リハーサルに使わせてくれました。
 
先生に聞いてもらいながらのリハーサルで、本番の場所で練習できたおかげで、ホールでの響きを確認したり、リードを選んだりすることができました。
 
 
先生は、
自分のためじゃなくて、お客さんのために演奏するんだよ。上手くいっても失敗しても、お客さんが良ければいいんだよ」って。
 
その通りですね、わたしたち演奏家は、お客さんに喜んで満足してもらうために演奏するのですから!
いつもは細かく色々言われますが、当日は気持ちの方を大事にしてくれます☆
 
 
ピアニストやクラリネットの2人ともリハーサルに付き合ってくださり、最終合わせをしてから本番まで待ちました。

 

 

 

いよいよ本番

そして本番。
 
この日の試験は、ヴァイオリン、ギター、クラリネット

それぞれが25〜30分演奏します。
 
 
審査員は、この学校の学長と、近くの音楽院のクラリネットの先生の2人のみ。

なぜか、審査員にヴァイオリンとギター奏者はいない、、笑

 

 

わたしはこういうリサイタル形式の演奏は初めてだったので、前からずっと緊張していました。
 
こんなに長い時間吹き続けられるのかな?レッスンでやってきたことが出せるかな?リード大丈夫かな?
なんて色々と考えてしまいますが、もうやるしかない!笑
 
 
 

試験で演奏してみて思うこと


本番というのは、普段できていることでも上手くいかないことが多い
自分の中では、普段の半分くらいしか出せなかったような気がします。
 
アットホームな会場でも、やっぱり4年間の集大成だと思うと緊張してしまいますね。
 
 
そして、30分くらいずっと吹き続けるので、リードがどんどん変わっていったり、集中力が持たなかったりして、リサイタルっていうのはとても難しいんだということを実際に感じました。

 
でも室内楽はとても上手くいったので、一緒に演奏してくれたクラリネットの2人には本当に感謝です!

 
 

色々と反省点はありましたが、無事にやり切ったことは自分の自信になったし、次の演奏機会へ活かせる良い経験となりました。

 
 
 

結果発表

3人が全員終了した後、試験の部屋に集められて学長から成績発表がありました。
こうやってみんなが集まったところで一人一人成績を言われるのは、日本ではあまりないですよね。
 

フランスの成績は、
Très Bien(トレビアン) → とても良い
Bien(ビアン) → 良い
Assez bien(アッセビアン) → まあまあ
のような感じでつけられます。

 
わたしの結果は、
Très Bien(トレビアン)をもらい、無事にPerfectionnementの課程を修了してムードン音楽院を卒業することができました!!!

 
 
色々あった4年間でしたが、思い出の多いこのムードン音楽院を無事に修了できたことが、本当に嬉しいです♪

 
 
 

先生方に試験の講評を聞く

審査員のクラリネットの先生にはそれぞれ講評を聞くことができます。
 
 
他の音楽院のクラリネットの先生からは、もっといろんな種類の音で、曲のキャラクターをもっと出せるようにした方が良いと言われました。
 
まだまだ思うように、クラリネットの音を鳴らせていないのですね。
 
 

そして、マウスピースがもう古いから新しいものに変えた方が良いとアドバイスもいただきました。
それをわたしの先生とも話をして、今月新しいマウスピースを試しに行くことにしました。
 
 
 
そして、帰りがけにわたしの先生に言われたのが、

「4年間ですごく成長したね。入学してきたころが信じられないよ。でもこれから日本に帰っても、もっと追求していかなきゃいけないよ」と。
 
 
そう言われて、音楽院を修了するということは終わりではなく、むしろ始まりなんだなあと気づかされました。
 
フランス留学を終えて日本に帰国するということでなんだか、終わった!!という気持ちが強かったのですが、今まで教えてもらったことを活かしてこれからどんどん自分の演奏を磨いていくことが大切なのかもしれませんね。
 
 

そして、「ロトを買って当てたら、新しい楽器を買った方がいいね。今の楽器だとせっかくの息が上手く通らないから、機会があれば変えた方がいい」という言葉。
 

 
楽器の買い替えかあ、、
 
先生みたいに、ロトクジは買わないと思うけど笑
お金貯めなきゃなあ。
 
 

 

まとめ

ムードン音楽院では、本当に色んなことを学び、色んな経験をして、たくさんの素敵な人たちに出会うことができました。
そして、先生はいつも生徒のことをしっかり考えていて、気にかけてくださることがとても嬉しかったです!
 
 
試験を受けてたっくさんの反省ができたので、これを生かして来週のヴェルサイユの試験も頑張ろうと思います(^▽^)♪

 

 
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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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