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アンコンで使えるかも!?クラリネット6重奏のための『ザイデンシュトラーセン』はこんな曲


 
先日、コンサートでクラリネット6重奏で演奏してきました!
 
その中でも、わたしが初めて演奏したのが、阿部勇一さん作曲の『ザイデンシュトラーセン(Seidenstrassen)という曲。
 

この曲がとても面白い曲だったので、今回はこの『ザイデンシュトラーセン』という曲について書いてみたいと思います!
 

目次

楽器編成


もし演奏したいとなったらまず一番に気になるのは、やっぱり楽器編成ですよね笑
編成は、
 
・Bb Clarinet 1
・Bb Clarinet 2
・Bb Clarinet 3
・Bb Clarinet 4
・Bb Clarinet 5
・Bass Clarinet
 
という
クラリネット6重奏です。
 
特殊管はバスクラリネットのみなので、学生さんでもやりやすいんじゃないかと思います!
 
低音楽器はバスクラリネットのみですが、6人もいるので音量の幅も出てくるし、音数も多いので聴きごたえありだと思います。
 
 
 

作曲者、阿部勇一さんってどんな人?

この曲を作曲した阿部勇一さんは、埼玉県所沢生まれ、秋田育ちで、吹奏楽曲・ブラスバンド楽曲・アンサンブル楽曲・合唱曲などの作曲をたくさん手掛けています。
 
1995年には、彼が作曲した行進曲「ラメセスⅡ世」が全日本吹奏楽コンクール課題曲となりました。
 
 
クラリネットアンサンブルの曲もいくつか書いていて、
『超絶技巧練習曲第1~8番 ~クラリネット四重奏のための~』
『超絶技巧練習曲「蟋蟀之譜」~クラリネット4重奏のための~』
なんていうのがあります。
 

題名を見るだけで難しそうなのが伝わってきますが、、笑
機会があれば是非やってみたいです!
 
 

「ザイデンシュトラーセン」ってどういう意味?


 
「ザイデンシュトラーセン(Seidenstrassen)」はドイツ語で「シルクロード(絹の道)」という意味。
 
シルクロードとは、中国と地中海世界を結ぶ歴史的な交易路のこと。
 
作曲者の阿部さんはこのシルクロードのある地域が昔から大好きで、トルコに旅行にも出かけたのだそうです。

 

どんな曲?

阿部さんはこの曲について、
 
素朴で憂いがあり且つ華やかでどこか民族楽器的な響きも併せ持つ“クラリネット”で、中央アジアの風景を描いてみました。
 
とおっしゃっています。
阿部さんにとって大好きな場所を表現するためにクラリネットという楽器を選んでくれたことは、クラリネット奏者にとっては、なんだかとても嬉しいことですよね。
 
 
この曲のテーマは、シルクロードを舞台にした「旅」なんだそうです。
3つの曲からできていて、
 
I. .キャラバン
灼熱の絹の道をゆくキャラバン隊。荷物を積んだ何頭もの駱駝と人間が長い列をなしてただひたすら太陽の下を進んでゆく情景。過酷な砂漠の旅。
 
II. 月の砂漠
夜、青白い月に照らされた砂漠。昼間とはまるで違うひんやりと静まり返った世界。
 
III. バザール
東西から集まった様々な民族が行き交うオアシスの街。活気溢れる市場の情景。
 
となっています。
 
中央アジアの民族音楽の特徴を踏まえて、阿部さんが感じ取った音から独自の音階を作成して曲ができあがっています。
(音階:C,D♭,E,F,[G♭],A♭,A ,C)
 
youtubeに静岡クラリネットクワイヤーズ様の演奏音源があります↓
https://youtu.be/GASRgYIVXrE
 
 

演奏した感想

この『ザイデンシュトラーセン』を演奏してみて、静かに歌う部分、リズミックに演奏する部分とはっきり分かれているので飽きずに聴きやすいと思うし、民族的で聴き慣れない響きやリズムが出てくるので、とても面白い曲だなと思いました。
 
ただ、普段演奏し慣れていない音階ばかりが使われているので譜読みは大変、、
♯や♭がいっぱいついてきます笑
 
さらに、拍子が変わったり演奏し慣れないリズムが出てくるので、6人で合わせるのが結構難しかったです。
 
特に3番目の曲はテンポがすごく速いし指も難しいので、しっかり譜読みして練習しないといけません、、
 
 
でも聴きごたえはあるので、みんなで頑張って損はない、素敵な曲だと思います!
機会があれば是非演奏してみてください(o^―^o)


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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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