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クラリネットの種類ってこんなにあるの?クラリネットの家族をご紹介します♪


 
クラリネットといっても、色んな大きさや形のものがあるのをご存知でしょうか?

指を丸めないと穴を塞げないような小さなものから、わたしたちの身長より高いものすごく大きいものまで。

それぞれのクラリネットは出せる音も違えば、「ド」の音も違います。

ということで、クラリネット族と言われるクラリネットの家族を、よく使われる順にご紹介したいと思います!

目次

B♭クラリネット(ベークラリネット)


写真:ビュッフェクランポン公式サイト
 
まずはB♭クラリネット。「べークラリネット」と読みます。
 
普通のクラリネットというのは、このB♭クラリネットのことを指していて、初心者の方がまず最初に始めるのは、このB♭クラリネットが一般的です。
 
 
「これが普通のクラリネットなのはわかったけど、どうしてB♭がつくの?B♭って何??」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 
B♭というのはドイツ音名で「シ♭」という意味です。
 
 
このB♭クラリネットというのは、ドの指をおさえると「B♭(シ♭)」の音が鳴りますよ〜という意味。
こういう楽器を「B♭管(ベーかん)」と言います。
 
 
最初は理解するのはなかなか難しいかと思いますが、実際にB♭クラリネットで「ド」の音を鳴らしてみると、ピアノの「シ♭」の音が出るかと思います。
 
 
 
つまり、クラリネットの「ドレミファソラシド」はピアノの「ドレミファソラシド」とは鳴っている音が違うのです!
これから登場する色々なクラリネットはこんな感じで、みんな「ドレミファソラシド」の音が違います!
 

バスクラリネット


写真:ビュッフェクランポン公式サイト
 
B♭クラリネットの次によく使われるのが、バスクラリネット。
B♭クラリネットに比べるとだいぶ大きくて、ベルが曲がっていたりして、見た目も違います。
 
 
バスクラリネットはB♭クラリネットの1オクターブ下の音が鳴ります。
管が長くて、お父さん的存在です。
 
吹奏楽やオーケストラ、アンサンブルさらにはジャズでも使われ、色んなところで大活躍!

E♭クラリネット(エスクラリネット)


写真:ビュッフェクランポン公式サイト
 
Esクラリネットは、B♭クラリネットより小さくて、高い音を担当するクラリネットです!
 
「Es」は「ミ♭」なので、「ド」の指で「ミ♭」が鳴るという、Es管の楽器です。
 
 
クラリネットの温かい音色というよりは、高い音でキラキラした鋭い音が鳴ります。
吹奏楽やオーケストラでも使われ、かっこいいソロも多いです。
 

Aクラリネット(アークラリネット)


写真:ビュッフェクランポン公式サイト
 
こちらはA管(アーかん)と呼ばれ、特にオーケストラでよく使われ、ソロ曲もあります。
 
オーケストラではB♭クラリネットと持ち替えて演奏することが多く、B♭クラリネットとAクラリネットの両方を持ち歩くことも多いです。
 

マソン優貴葉

わたしもB♭クラリネットとAクラリネットを持っていて、こんな感じでケースに入れて持ち運んでいます♪

「A(アー)」は「ラ」という意味で、最初に登場したB♭クラリネットと比べると、1音分低い音が鳴ります。
 
「あれ?B♭クラリネットとたった1音しか変わらないクラリネットなんて意味あるの?」
なんて思われるかもしれません。
 
しかし、これにはとても意味があるんです♪
 
B♭クラリネットは♭系の曲をやる時に演奏しやすく、Aクラリネットは♯系の曲をやる時に演奏しやすいんです。
さらに、B♭クラリネットは♭系なので少し暗い響きが、Aクラリネットは少し明るい響きがします。
 
見た目もほとんど変わらず、同じマウスピースで演奏できますが、それぞれ役割が違うんです!

アルトクラリネット


写真:ビュッフェクランポン公式サイト
 
アルトクラリネットはEsクラリネットの1オクターブ下の音が出る、Es管の楽器です。
 
アルトクラリネットが使われるのは主に、吹奏楽やクラリネットアンサンブルの時。
出番は少ないものの、中音域を支え、温かい音が出る楽器です。
 

バセットホルン


写真:ビュッフェクランポン公式サイト
 
ホルン??
なんて思うかもしれませんが、バセットホルンはクラリネットの仲間!
 
歴史が古い楽器でもあります。
 
 
バセットホルンはF管の楽器で、ドの指で「F(ファ)」の音が出ます。
 
B♭クラリネットのマウスピースを使うタイプのものと、アルトクラリネットのマウスピースを使うタイプのものがあります。
 
 
現在ではあまり出番は多くはありませんが、とても素朴で温かい音が鳴る楽器で、クラリネットアンサンブルで使われることもあります。
 

コントラアルトクラリネット


写真:セルマー公式サイト
 
 
さて、クラリネットの中でもとても大きい楽器が登場します。
 
これだけ大きいと、もうクラリネットの仲間だなんて信じられませんよね、、
楽器だけでなく、マウスピースやリードもとても大きいものを使います。
 
 
コントラアルトクラリネットは、アルトクラリネットのさらに1オクターブ下が鳴る楽器で、こちらもEs管です。
 
主にクラリネットアンサンブルで使われ、低音郡として活躍します。
 

コントラバスクラリネット


写真:セルマー公式サイト
 
先程ご紹介したコントラアルトクラリネットはとても大きいクラリネットでしたが、それよりさらに低い音が鳴り、最低音を担当する楽器が、このコントラバスクラリネットです。
 
コントラバスクラリネットB♭管の楽器で、B♭クラリネットの2オクターブ下の音が鳴ります。
 
 
コントラバスクラリネットは、大型のクラリネットアンサンブルで大活躍!
クラリネットアンサンブルで一番低い音を担当する、なくてはならない楽器です。

Cクラリネット


写真:Matthew’s Music
 
Cクラリネットは、あまり出番はありませんが、時々オーケストラで使われることがあります。
C管の楽器なのでピアノと同じ音が鳴ります。
 
 
B♭クラリネットより少しだけ小さいので、フランスでは、B♭クラリネットではまだ手の届かない子供が練習するためにも使われていました。

バセットクラリネット


写真:ビュッフェクランポン公式サイト
 

バセットクラリネットはモーツァルトが愛した楽器!!
 
 
現在ではあまり使われませんが、モーツァルトの協奏曲を演奏するときに使っている方もいらっしゃいます。
バセットクラリネットを使えば、モーツァルトが本当に出したかった音に近づけるかも?
 
 
↓モーツァルトがクラリネットを愛したお話はこちら

A♭クラリネット

ものすごくレアな楽器で、ほとんど使われていませんが存在はしています。
 
クラリネット族の中で一番高い音が鳴る、A♭管の楽器です。
 
 
ものすごく小さいんだそうで、実物を見てみたいなあ、、

まとめ

クラリネットの家族はたくさん!!
 
すべてを吹ける機会はなかなかないと思いますが、もし機会があれば色々なクラリネットを吹いてみたいですよね♪

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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