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音大ってどんなところ?気になる学費や学校生活の様子を教えます!


音楽を専門に学びたい人たちが通う大学、音楽大学!
通称音大。
 
音大卒業と言うと、へぇ~すごいね!かっこいいね☆なんて言われることも少なくありませんが、実際に音大のことを知っている人は結構少ないのかなと思います。
 
華やかな学校生活を送っているというイメージもある音大ですが、実際はそんなこともなかったり、、
 
それぞれの音大によって雰囲気や方針は全然違うかと思いますが、今回は実際にわたしが通っていた名古屋音楽大学の様子を例に「音大」の生活について書いてみたいと思います!

目次

日本にある音大

まずは、日本にある音楽系大学をご紹介します。
 
日本にある音楽系大学は、短大なども合わせて40校以上。

その中で、公立の学校はわずか5校!!(そのうち1校は短大)
 
公立は私立の音大に比べると学費がだいぶ安いので、日本にわずかしかない公立の音大は大人気で、倍率が高い!
 
レベルが高いので、なかなか入れない大学となっています。
 
 
日本の音楽系大学一覧↓(★は公立)

■北海道、東北地方

札幌大谷大学芸術学部音楽学科(北海道)
宮城学院女子大学学芸学部音楽科(宮城県)

■関東、甲信地方

東京藝術大学音楽学部(東京都)★
上野学園大学音楽学部(東京都)
桜美林大学芸術文化学群 音楽専修(東京都)
玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科(東京都)
東京音楽大学(東京都)
国立音楽大学(東京都)
東邦音楽短期大学(東京都)
桐朋学園大学音楽学部(東京都)
日本大学藝術学部音楽学科(東京都)
武蔵野音楽大学(東京都)
昭和音楽大学(神奈川県)
洗足学園音楽大学(神奈川県)
東海大学教養学部芸術学科音楽学課程(神奈川県)
フェリス女学院大学音楽学部(神奈川県)
尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科(埼玉県)
東邦音楽大学(埼玉県)
聖徳大学音楽学部(千葉県)
桐朋学園大学院大学(富山県)

■中部地方

愛知県立芸術大学音楽学部(愛知県)★
名古屋芸術大学音楽学部(愛知県)
名古屋音楽大学(愛知県)
金城学院大学文学部音楽芸術学科(愛知県)
常葉学園短期大学音楽科(静岡県)

■近畿地方

京都市立芸術大学音楽学部(京都府)★
大阪音楽大学(大阪府)
大阪芸術大学芸術学部音楽学科(大阪府) – 通信教育課程併設
相愛大学音楽学部(大阪府)
同志社女子大学学芸学部音楽学科(京都府)

■中国、四国地方

中国短期大学音楽科(岡山県)
くらしき作陽大学音楽学部(岡山県)
神戸女学院大学音楽学部(兵庫県)
武庫川女子大学音楽学部(兵庫県)
広島文化短期大学音楽学科(広島県)
山口芸術短期大学音楽学科(山口県)
徳島文理大学音楽学部(徳島県)

■九州、沖縄地方

福岡女子短期大学音楽科(福岡県)
活水女子大学音楽学部(長崎県)
エリザベト音楽大学(広島県)
平成音楽大学(熊本県)
大分県立芸術文化短期大学音楽科(大分県)★
沖縄県立芸術大学音楽学部(沖縄県)★

音大の学費っていくらいかかるの?


一番気になるのはやっぱり学費ではないでしょうか?
 
音大=学費が高い
 

学費はどのくらいかというと、私立の音大だと年間約200万円!!
大学によって少しずつ差はありますが、大体このくらいだと思います。
 
そして入学金は大体20~30万円
 
楽器がたくさんあったり、防音の練習室がたくさんあって施設が充実していたりと、いろいろなところで一般大学とは違った費用がかかってくるのでしょうね。
 
 
そして、これが公立の音大だと年間約50万円
 
私立のほぼ半額!!
 
入学金は私立とあまり変わりませんが、学費が半額となると4年間通う分その差は大きく、公立しか無理だというご家庭も多いはず。
なので、自然と公立の音大への入学は、競争が激しくレベルも上がってくるのですね。
 

音大の授業ってどんなことをするの?


では、音大の授業ではどんなことをやるのでしょう。
 
音大の授業は、自分の専門のレッスンを中心に、実技や音楽に関する科目、そして一般教養の科目も少しあります。
 
その中でわたしが受けていた授業のいくつかをご紹介します。

専科レッスン

自分の専攻するもののレッスンで、例えばわたしの場合はクラリネット。
週1回1時間、専門の先生からクラリネットの個人レッスンを受けます。
 
そして課題が出されるので、それを1週間のうちに練習してきます。
 
学期ごとには実技試験もあります。
ピアノの伴奏者を自分で探して、色々な楽器の先生たちの前で1人ずつ演奏して成績がつけられるというものです。

吹奏楽、オーケストラ

吹奏楽やオーケストラなど、みんなと一緒に演奏する合奏の授業は、自分の乗り番がある時だけ授業に出ます。
 
試験はなく、年に数回行われる学校主催のコンサートに参加すれば単位がもらえます。

副科ピアノ

音大に入るからには、自分の専門だけでなくピアノもできないといけません。
副科ピアノのレッスンは1週間に1回40分で、ピアノの先生の個人レッスンを受けます。
 
試験もあり、これは副科といえども暗譜で演奏しなければいけなかったので、試験前は必死に練習した記憶があります。

ソルフェージュ

ソルフェージュは入学の時にレベル分けされ、それぞれのレベルの授業を週に1回受けます。
クラスによってやることが違ってきますが、新曲視唱、聴音などをやります。
 
そして、学期ごとの試験の結果次第で、クラスが変わることもあります。

第2副科

副科ピアノを取るのは必須ですが、その他にもう一つ副科を取ることもできます。
 
取っても取らなくても良いのですが、自分がやってみたい楽器を専門の先生にレッスンしてもらうことができるのです。
 

わたしは、一度やってみたかったので1年目にチェロを取りました。
自分の専攻以外の楽器を触ってみるのもまた楽しいですよね。

外国語

わたしの大学では、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語の中から2つ以上を選ぶのが必須でした。
一般大学だと韓国語や中国語などといったアジア系の言語の授業が多いかと思いますが、音大だとやっぱりヨーロッパの言語が中心です。
それぞれの授業には、母国語の先生がいます。

音大生の生活


音大生の生活の中心は、専攻のレッスン。
授業の合間や朝、授業後などに練習します。
 
わたしの大学の練習室は7:30〜21:00で空いていて、当日予約(大きい部屋は1週間前から予約可能)して使いました。
 
一度に予約できる時間は1時間。
空いていれば一日何度でも使えます。
 

 
授業を受けたり、練習したり、吹奏楽やオーケストラの練習があったり、アンサンブルの合わせをしたり、コンサートに出演したり、、
 
1、2年生は特に、色々な授業を取らなければいけないので、ちゃんとやろうと思ったら結構忙しい
 
そんな中でも、好きな人たちと一緒にアンサンブルを組んでコンサートに出演したり、夜まで練習している友達と一緒に、練習の合間に夜食を食べたり、コンサート本番の後にみんなで打ち上げをしたり、音大ならではの楽しかった思い出がいっぱいあります。
 

音大に通うメリット、デメリット


では、そんな音大に通うメリットとデメリットをあげてみます。
 

メリット
  • 音楽漬けの毎日を過ごせる
  • 一緒に演奏できる友達がたくさんできる
  • コンサートに出演する機会をもらえる
デメリット
  • 学費が高い
  • 取れる資格がほとんどない
  • 就職には弱い

音大に行って良かったことは、大好きな楽器を存分にやりながら、同じ音楽をやっている仲間と一緒に演奏したり切磋琢磨しながら大学生活を送ることができたこと!
 
デメリットは、やっぱり学費が高いこと、そして、一般大学に比べると就職には不利になってしまうことかなと思います。
 
音大で取れる資格は、基本的に教員免許くらい
 
教員免許を取りたければ、決められた授業を取れば音楽の教員免許を取ることができ、学校で音楽の非常勤講師などはやることができます。
 
 
しかし、一般大学にあるような就職講座やゼミなどはほとんどなく、音大を出ているから有利な職場もほとんどなく、どうしても就職には不利になってしまうのかな思います。
 

まとめ

こんな感じで、音大生は日々の練習やコンサート、授業や試験に追われて忙しくしていますが、音楽好きの人にとっては夢のような場所です。
 
 
興味のある方は、オープンキャンパスや、音大が行なっている行事などに参加してみれば、その様子がさらによくわかると思います(*^^*)

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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