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クラリネットは気温や湿度に影響を受ける?湿度調整・管理に気をつけよう!


 
クラリネットは自然の木でできた楽器です。
グラナディラという木材を数年間、乾燥してできたのがクラリネット♪
 
 
自然のものなので、どうしても気温や湿度に影響を受けます。
人間の体調が毎日違うように、クラリネットの調子も日々変わっていくんです!

「そんなにクラリネットの調子が変わってしまうのにどうやって対応したらいいの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。

ということで今回は、気温や湿度によってクラリネットがどう変わるのか、その対応の仕方を書いてみたいと思います!

この記事はこんな方におすすめ
  • 湿度や気温の影響をなるべく抑えたい方
  • 気温による音程の変化を知りたい方
目次

気温で音程が変わる?


クラリネットは、気温によって音程が変わります

暑いとき→音程が上がる

寒いとき→音程が下がる

これは周波数というのが関係していて、音の伝わる速さ(音速)が温度によって違うからなんだそう。
 
まあ、専門的なことは難しいので置いとくとして、そうなることを知っておくだけでもとても大切なことです。
 
 
温度によって音程が変わってしまうというのは、クラリネットを吹く人にとってはとても厄介ですが、ちゃんと対策をしておけば乗り切ることができます!

音程が変わってしまったら

ということで、気温によって音程が変わってしまったときの対策法を挙げてみます。

音程が上がってしまうとき

夏など暑くて音程が上がってしまうときは、クラリネットの管を抜きます。
 
 
「管を抜く」というのは、クラリネットを組み立てるとき、管と管とつなぎ合わせますよね?
 
そのつなぎ合わせた部分を少し抜くことで、クラリネットの管全体の長さを伸ばします
そうすることで、音程が下がってくれるんです♪
 


抜くことができる部分はこの3か所ありますが、基本は1番上のバレル(タル)と上管の間を抜きます。
ここが一番音程に影響してくるからです!
 

抜くといっても、ほんの1mm抜くか抜かないかくらい。

マソン優貴葉

抜きすぎるとクラリネットの本来の響きを失ってしうまうので要注意です。

 
管を抜いたら、全体の音程がくるってしまっていないかをチューナーを使ったりしながら確認しましょう!

音程が下がってしまうとき

寒くて音程が下がってしまう時は、とにかく楽器を温めましょう!
手で楽器を握るだけでもだいぶ変わります。
 

その他には、短いバレルに変えるという方法もあります。
わたしは冬は66mm、夏は65mmのバレルを使っています。
 
バレルの長さはバレルの下の方に書いてあって、楽器によっては購入時に2本ついてくるものもあります。
 
バレルだけの購入もできますので、自分が持っていない長さのバレルを持っておくのも良いと思います。

天気で楽器の鳴りが変わる?


晴れの日はいい気分だけど、雨の日ってなんかブルーな気持ちになりませんか?
 
クラリネットも一緒です。
晴れの日は湿度が低くて良い音が鳴りますが、雨の日は湿度が高くなってしまって、どうしてもクラリネットの響きが悪くなってしまいます。

マソン優貴葉

楽器を吹けば、雨が降るなってわかってしまうこともあるくらい楽器が変化します!

 
クラリネットにとって湿度は大敵です、、
 
湿度計を楽器ケースにつけておいて、毎日確認するのも良いですよね。

雨の日はどうする?


ということで雨の日はクラリネットの鳴りが悪くて、良い音が鳴りにくいのですが、そんな雨の日にコンサートだったり本番が入ってしまうこともあります。
 
そんなときはどうするか!
 
 
わたしは、雨の日は軽いリードをつけるようにしています。
軽いリードとは、いつも使っていてちょうど良いと感じるものより少し薄めで反応が良いもの。
 
 
雨の日のクラリネットは響きが抑えられて音がモサモサしてしまうので、晴れの日より抵抗感があるように感じるかと思います。
 
抵抗感がありすぎると、やりたいことを自由にできないし、演奏するのが苦しい!
なので、雨の日はいつもより薄くてすぐに音が鳴るような、薄めで軽いリードをつけることで、自由に演奏できるようになるんです♪
 
 
そのために、普段からちょうどよいリードだけでなく、雨の日用のリードなんていうのも用意しておくと、どんな天気になっても安心して演奏ができるかと思います(o^―^o)
 

楽器の割れに注意


温度や湿度によっては、クラリネットが割れてしまうこともあるので要注意です!
 
特に気をつけたいのは寒い日!
 
寒い日にクラリネットが冷たいまま、急に息を吹き込んでしまうと、冷たい管の中に温かい空気が一気に入って、中と外の温度差によって割れてしまうことがあるからです。

 
そうならないためにも、寒いときはクラリネットを吹き始める前に手でしっかり温めてから吹くようにしましょう!
 
 
そしてもう一つ気をつけたいことは、トーンホール(穴)にたまった水

タンポところに水がたまったまま放っておくと、そこから割れてしまうことがあります。
 
 
なので寒い日は特に、トーンホールに水がたまっていないかをしっかりチェックして、たまっていったらクリーニングペーパーなどを使ってしっかりふき取るようにしましょう!

マソン優貴葉

普段からしっかり注意して見ておくと良いと思います♪

まとめ

クラリネットは気温や湿度にとても影響を受けてしまう繊細な楽器です。
 
繊細な楽器だからこその繊細で美しい音を出すために、日々クラリネットの様子を観察しながら、クラリネットと上手く付き合っていけると良いですよね☆
 


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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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