クラリネットのリードミスってどうしてするの?リードミスを減らす方法はこれだ!
クラリネットを吹いている時に思いがけず「ピーッ」とか「キャッ」とかいう音が鳴ってしまうことはないでしょうか?
これを「リードミス」といいます。
大事な本番でリードミスをやってしまうと、クラリネット奏者はとても落ち込みます、、
特に、大勢で演奏するオーケストラや吹奏楽での演奏の時、静かな場面や大事な旋律でリードミスをしてしまうと、悪い意味で大注目を浴びてしまうこともあります。
プロでもリードミスをしてしまうこともあるので、怖いですよね。
ということで今回は、そんなリードミスの原因とリードミスを少しでも減らす方法を書いてみたいと思います。
リードミスって何?
リードミスって言うと、「ミスした音」のように思われがちですが、実はこれもちゃんとクラリネットの音なんです。
クラリネットはとっても音域が広く、倍音がたくさんある楽器です。
一応運指は決まっていますが、実は同じ運指でも色んな音が出るようになっています。
なのでリードミスというのは、出そうと思った音ではなく「同じ運指で出せる、ものすごく高い音(倍音)が思いがけず出てしまった」という状態のことです。
どうしてリードミスするの?
では、どうしてリードミスをしてしまうのか??
リードミスの原因のほとんどはアンブシュア(口の形)の変化!
ふとした時に口の形が変わってしまい、それに気づかずに音を出そうとすると、ものすごく高い音が鳴ってしまいリードミスになることが多いです。
特に多いのが、
・タンギング(音を短く切る)をして、舌の動きにつられて口も一緒に動いてしまった
・音が跳躍する時に、口が対応しきれなかった
という原因。
リードミスは、自分が意識していないところで急に起こってしまうので怖いですよね。
リードミスをしないために
リードミスをしてしまう原因をわかっていただけたかと思いますが、リードミスしないためには、自分が意図していないところで口の形が変わってしまわないことが大切!
音の出だしは、音を出す前から吹く時の口の形をつくっておくようにすると良いかと思います。
タンギングをするときは、息の勢いに負けて口の形が変わってしまわないように、息の流れをまっすぐにして、舌の動きだけで音を切るようにすると良いと思います♪
そして何よりも大切なことが、自分が吹きたい音を頭の中でちゃんとイメージしてから音を出すこと!
最初に書いたように、リードミスというのはものすごく高いですが、ちゃんとした音の1つです。
自分が意図しないでその音を鳴らしてしまっているのは、自分が今から吹く音を頭の中でしっかり歌えていないから。
なので吹く前に、まずは頭の中でしっかりその音をイメージしておくと、自然と口の形もその音のために準備されると思います。
わざとリードミスする練習
気をつけてもリードミスをしてしまう、という方のために、リードミスをしにくくするための練習方法を書いておきます♪
この練習では、わざとリードミスをするんです。
↓↓練習はこの楽譜を使いますが、普通の運指でない指使いをします。
倍音練習
まず最初のド(B♭)の音を普通に鳴らします。
そしてその指使いのまま、息の方向を高くして残りの音を鳴らしていきます。
クラリネットこの1つ指使いで、これだけ低い音から高い音まで鳴らすことができるんです!
これが倍音です。
リードミスをする時はこの中のどれかの音が鳴ってしまっているので、この練習をすることで、わざとリードミスの音を鳴らして、逆に普段の演奏ではその音が鳴らないようにすれば良いのです。
これができるようになれば、アンブシュアを自由にコントロールすることができるので、色んな音域の音が吹きやすくなると思います。
ただ、この練習を急にやりすぎると口が痛くなってしまうこともあるので、ほどほどにやってみてください♪
跳躍練習をしよう!
リードミスを減らすために、音が飛ぶ跳躍練習をすることも大切です!
↓↓こんな練習をしてみましょう♪
オクターブの跳躍練習の楽譜
跳躍練習をする時に気をつけたいことは、音が跳躍しても同じ響きの中で音を鳴らすようにすること。
音が飛び出してしまわないように、しっかり耳で聞きながら吹くと良いと思います。
そして先程も書いたように、跳躍する音を頭の中でしっかり歌うことが大事です。
跳躍の練習は、良い音色をつくるためにもとても良い練習なので、やって損はないと思います♪
まとめ
リードミスをしてしまうのはとても怖いですが、怖がって良い音が出なくなってしまうのはとても残念です。
リードミスの仕組みを理解して、少しでもリードミスを減らして、気持ちよくクラリネットを演奏できるようになると良いですよね(^▽^)☆彡