【初心者さん向け】クラリネットのアンブシュアをマスターしよう!

楽器を演奏するための口の形を「アンブシュア(embouchure)」といいます。
良い音で自由に演奏するためには、この口の形というのがとても大切です。
でも、普段はあまりやらないような口の形なので、初心者さんがマスターするのはなかなか難しいかもしれません。
ということで今回は、クラリネット初心者さんにもわかりやすいよう、クラリネットのアンブシュアのつくり方を書いてみたいと思います!
- アンブシュアのつくり方がわからない方
- 良い音がなかなか出ない方
- 息漏れをしてしまう方
クラリネットのアンブシュア
クラリネットを吹くための口の形を説明するのはなかなか難しいのですが、大まかに言うと「い」と発音するときの形と「う」と発音するときの形の中間くらいの形です。
「い」の発音は口を横に、「う」の発音は口を縦に引くと思います。
つまり、クラリネットのアンブシュアは、口を縦に引っ張る筋肉と横に引っ張る筋肉の両方を使ってつくるんです♪
アンブシュアをつくってみよう!
ということで、アンブシュアをつくってみましょう!
まずは「イー!」と歯を出して笑います。
写真を撮るときに、「1たす1は?」「にぃ~」ってやるときの口の形ですね。
そうしたら、そのまま下唇を下の歯にかぶせましょう。
下唇を横に引いたまま、唇の赤と肌色の変わり目の裏あたりに、下の歯がくるようにします。
そうすると、下唇が細い三日のような形になると思います。
そしてそのまま顎を下に伸ばして、下あごがが平ら、もしくは少しへこむようにします。
これで口の形は完成です!
マウスピースをくわえてみよう!
クラリネットのアンブシュアができたら、マウスピースをくわえてみましょう。
まずは、前歯の中心をマウスピースの上側にのせます。
そして、先程横に引っ張って三日月型になっている下唇の赤色と肌色の変わり目あたりをリードに当てます。

なるべく下唇がリードにさわる面積が小さくなるように、顎を引いて下唇を伸ばすようにすると、クリアで響きのある音が出しやすいです!
そして、口の周り全ての筋肉を使ってマウスピースを包み込めば出来上がりです。
息を吹き込んでリードを上手く振動させられたら、良い音が出るはず!
マウスピースのくわえる位置

マウスピースは、前歯が当たるマウスピースの上側は浅く、リードがついている下側は深くくわえるようにすると、クラリネットをきれいな角度で構えることができます!

ちなみに私の場合だと、前歯はマウスピースの先端から5mmちょっとのところ、下唇をかぶせた下の歯は、リードがマウスピースから離れるくらいのところに当てています。
これを、上と下で同じ深さにくわえてしまうと、自然と楽器を吹くときに顔が下を向いてしまいます。
そうすると、喉が閉まって響きのない音になってしまったり、息の方向も下になってしまって、高音が出にくくなってしまいます。
もちろん口の形は人によって違うので、マウスピースをくわえる深さも人それぞれ違ってOKなので、自分にとってちょうど良い位置を見つけることが大切です♪
口の周りの筋肉

アンブシュアをつくる上でとても難しいのが、口の周りの筋肉の使い方!
最初に書いたように、口を横に引っ張る筋肉と縦に引っ張る筋肉の両方が必要です。
どちらかが極端に強いと、上手く演奏できなくなってしまいます。
横に引っ張る力が強すぎる→横に隙間ができて息漏れする
縦に引っ張る力が強すぎる→リードに当たる下唇が厚くなり、リードの振動を妨げてしまう
両方の筋肉をバランスよく使って、マウスピースを包み込むことで、安定したアンブシュアをつくることがとっても大切です。
口が動かないようにキープ

初心者さんは特に、タンギングをしたときに口が動いてしまう方がいらっしゃいますが、それは良くないです!
タンギングをして舌を動かしたときに、口も連動して動いてしまっては、せっかく良い音を鳴らすためのアンブシュアが壊れてしまいます。
なので、タンギングをするときは舌だけを動かすようにして、口が動かないようにしっかりキープすることが大切です。

自分の口が動いてしまっていないか、時々鏡でチェックすると良いですね!

まとめ
アンブシュアを上手くつくるのは、初心者さんにとってはなかなか難しいですが、これができればクラリネットの良い音が出せます!
自分の音をよく聞きながら、根気よくやっていきましょう!