【クラリネットのリード】どれがおすすめ?10種類のリードを比較してみました!
クラリネットを吹くためにとても大切なのが「リード」!
どのリードを使うかで、音色や吹き心地などが大きく変わります。
ですが、リードはたくさんの種類があるので、どれがいいのかわからないという方もいらっしゃるがかと思います。
ということで今回は、クラリネットのリードを色々使ってきたわたしが、おすすめするリード10種類をあげてみます!
- どの種類のリードを購入しようか悩んでいる
- 今使っているリードがしっくりこない
- リードの違いを知りたい
リードの部位を確認
まずはリードの部位の名前を確認しましょう。
これを覚えておくと、リードの違いを理解しやすいです!
- ディップ・・先端部分
-
薄い→柔らかく、クリアな音が出やすい
音の出だしをコントロールしやすい
厚い→ふくよかで、大きな音が出やすい
抵抗感がある - ヒール・・全体の厚み
-
薄い→明るい音色で、輪郭がはっきりしている
ソロ向き
厚い→深みのある音色で、豊かな響きがする
人と音色を合わせやすい - ヴァンプ・・スロープ状になっている部分
-
ヴァンプの形によってクラシック向き、ジャズ向きに分かれる
カットの種類
リードのカットの種類は「ファイルドカット」と「アンファイルドカット」の2種類があります。
カットによって、吹き心地や音色などが少しずつ変わるので、要チェックです☆
- ファイルドカット・・ヴァンプの根元の部分の表皮を削るカット
-
音にまとまりがあり、全体的に明るめのことから吹奏楽やクラシックに多く使用される。
豊かな倍音が得られ、クリアな音色と音の立ちあがりが特長。 - アンファイルドカット・・ヴァンプの根元の部分の表皮を残すカット
-
ダークで落ち着きのある音が特徴でジャズやポップスに向いている。
音にコシがあり、ほどよい抵抗感がある。
おすすめのリード10選
それでは、わたしがおすすめするリードを10種類あげてみたいと思います!
それぞれのリードの特徴や、形などを書いているので、良かったら購入の参考にしてみてください♪
1. バンドレン トラディショナル
リードのことがわからなければ、まずはこれ!
「青箱」とも呼ばれ、バンドレンのリードの中でも、一番基本となるリードです。
低音から高音までバランスよく鳴ります。
初心者の方が初めて購入するのにもぴったりですし、世界で活躍するようなプロも使っていて、幅広く愛されている種類です。
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 4 |
ティップ | 0.09mm |
ヒール | 2.8mm |
カット | ファイルドカット |
2. ダダリオ レゼルヴ クラシック
ダダリオスタンダードより深みのある音色で、柔軟性があるリードです。
温かい音色に芯もしっかりしており、ダダリオシリーズの中でも特に人気の高い種類です。
わたしの周りでも、最近このダダリオクラシックのリードを使う方が増えています!
硬さ | 2 / 2.5 / 3 / 3.5/ 3.5+ / 4 / 4.5 |
ティップ | 薄め |
ヒール | 厚め |
ハート | より厚め |
カット | ファイルドカット |
3. バンドレン V12
「銀箱」と言われるV12は、バンドレントラディショナルに比べて耐久性があり、心地良い抵抗感があります。
割と箱の中でばらつきがあるように感じますが、良いリードはすごく良いです。
わたしは色んなリードを試しても、いつも結局このV12に帰ってきてしまうくらいずっとV12が好きです!
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 3.5+ / 4 /4.5 / 5 / 5+ |
ティップ | 0.01mm |
ヒール | 3.15mm |
カット | ファイルドカット |
4.
バンドレン ルピック56
ルピック56はバンドレン本社の番地が商品名となったリードです。
適度に抵抗感があって、反応も良いです。
バンドレンシリーズの他のものより少しお値段が張るのもあり、初心者さんというよりは、中上級者の方向けなのかなと思います。
わたしも一時期使っていましたが、吹き心地が好きだったのと、箱の中でばらつきが少なくて当たりが多いところも良いなと感じました!
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 3.5+ / 4 /4.5 / 5 |
ティップ | 0.11mm |
ヒール | 3.25mm |
カット | アンファイルドカット |
5. リコ グランドコンサートセレクト シックブランク
先端部分は薄め、側面は分厚めにつくられていて、反応が良く、コントロールしやすいリードです。
バンドレンのトラディショナルなどのスタンダードなもののを吹いている方には、最初は少し違和感があるかもしれませんが、吹いているとクセになるリードです。
わたしも音色が好きで昔よく使っていました♪
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 4 /4.5 / 5 |
ティップ | 薄め |
ヒール | 厚め |
ハート | 厚め |
カット | ファイルドカット・アンファイルドカット |
6. バンドレンV21
ブラックダイヤモンドのマウスピースに合うように作られたV21は、低音から高音まで温かく深みのある音が鳴り、跳躍がしやすいです。
V12のカットと、ルピック56のヒールを狭くした円錐形のデザインを組み合わせた形で、両方のいいとこ取りをしたリードですね。
わたしもブラックダイヤモンドのマウスピースを使っていたときはこのリードを使っていて、とても相性が良かったです!
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 3.5+ / 4 |
ティップ | 0.10mm |
ヒール | 3.25mm |
カット | アンファイルドカット |
7. ダダリオ レゼルヴ スタンダード
まとまりのある音色で、自然な感じで均一に鳴らすことができるリードです。
高品質でありながら、お手頃価格なので、初心者さんにもおすすめしたいリードです!
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 3.5+ / 4 |
ティップ | 標準 |
ヒール | 標準 |
ハート | 標準 |
カット | ファイルドカット |
8. ダダリオ レゼルヴ エボリューション
レゼルヴシリーズの中で、一番新しく、一番ヒールが厚いのが、このエボリューションです。
最先端の機械で全自動生産しているんだそう!
温かい音色で遠くまでよく響かせることができるリードです。
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 3.5+ / 4 |
ティップ | 厚め |
ヒール | より厚め |
カット | アンファイルドカット |
9. ゴンザレスGD
硬さ | 2¼ / 2½ / 2¾ / 3 / 3¼ / 3½ / 3¾ / 4 / 4¼ / 4½ / 4¾ |
全体 | 3.2mm |
カット | ファイルドカット |
ゴンザレスのリードの中でも最上位モデルのGDは、ダークでまろやかな音色が特徴です。
ゴンザレスのリードはあまりメジャーではありませんが、コシが強くて、ばらつきが少なく、硬さの種類が豊富です。
色々なリードを試したけどなかなかしっくりこなかった上級者向けかなと思います。
わたしもゴンザレスのリードを使っていた時期がありましたが、ゴンザレスの中で、このGDが一番柔軟性があるように感じました!
10. リコ グランドコンサートセレクト エヴォリューション
初心者さんには少し重く感じてしまうかもしれませんが、遠くまで響く力強さを持っているリードです。
ダークで深みのある音色が特徴で、抵抗感を感じてしっかりと吹きたい方におすすめです。
硬さ | 2.5 / 3 / 3.5 / 4 / 4.5 /5 |
ティップ | 厚め |
ヒール | 低め |
ハート | 厚め |
カット | ファイルドカット・アンファイルドカット |
お試しパックがおすすめ!
自分に合っているリードを見つけるには、実際に吹いてみるのが一番!
でも、色んな種類のリードを何箱も購入するのは大変だと思います。
そんなときに便利なのがリードのお試しパック☆
同じメーカーでいくつかの種類のリードを試せるのでおすすめです!
こちらはダダリオのレゼルヴのサンプラーパック
こちらがゴンザレスのトライアルセットです
まとめ
たくさんの種類のリードがある中から、自分に合ったものを選び抜くのはとても大変なことだと思います。
それでも、ぴったりマッチしたリードを使えば、自分らしい素敵な音色で演奏できるようになります♪
地道に探し求めていきましょう!