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ピアノの楽譜をクラリネットで吹いてみよう!読み替え・書き換えの方法を解説

ピアノの楽譜をクラリネットで演奏したい!

なんていうこともあるのではないでしょうか?

クラリネットは、ピアノの音とは違う「移調楽器」です。

なので、ピアノの楽譜をクラリネットで演奏するためには、読み替えが必要です。

でも、どうやって読み替えたらいいのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。

ということで、ピアノの楽譜(C譜)をクラリネット(B♭管)で読み替える方法を解説します!

目次

移調楽器とは

移調楽譜というのは、「ドレミファソラシド」と演奏したときに、ピアノの「ドレミファソラシド」とは違う音が鳴る楽器です。

それぞれの楽器が、その楽器が一番良い響きの鳴る調の音階を基本にしていることが多く、楽器の特性によって色んな調の移調楽譜があります。

なので、ピアノのために書かれた楽譜をその音で演奏するためには、読み替えをしないといけないのです。

移調楽譜については、こちらの記事に詳しく書いています♪

読み替え・書き換えの方法

ということで早速、ピアノの楽譜をクラリネットで吹けるように読み替え・書き換えをしてみましょう!

音楽の知識があまりない方でもできるので、肩の力を抜いてやっていきましょう♪

簡単な読み替え方法

ピアノの楽譜をクラリネットで読み替えて演奏するためには、ピアノの楽譜に書いてある音を「長二度」上げて読めば良いのです。

いきなり「長二度」なんて言われても、よくわからないという方も多いかと思います。

そんな方でもわかるように、「長二度」というのは「鍵盤の2つ分上にずらした音」のことです。

ピアノの鍵盤を思い浮かべてください。

鍵盤の並びがすぐにわからない方は、手元に鍵盤を書いてみるとわかりやすいです!

例えば、「ド」の音をピアノの鍵盤2つ分上にずらしてみると、「レ」の音になります。

つまり、ピアノの楽譜に「ド」と書いてあったら、クラリネットでは「レ」を吹けば良いのです!

音階の全ての音を鍵盤2つ分ずつ上にずらすとこうなります

ピアノド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
クラリネットレ♯
ミ♭
ファファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
ド♯
レ♭

楽譜に書き替える方法

ピアノの楽譜をクラリネットの楽譜にするときは、調号が変わります

ピアノの楽譜をクラリネットの楽譜にするためには、#を2個分増やす(♭なら2個分減らす)ことになります。

例えばピアノの楽譜が#♭が何もつかない「ハ長調Cdur」だった場合、クラリネットの楽譜は#2個の「ニ長調Ddur」になり、ピアノの楽譜が♭3個の「変ホ長調」だった場合、クラリネットの楽譜は♭1個の「ヘ長調」になるということです。

全ての調を表にするとこんな感じです

ピアノなし#1#2#3#4#5♭6♭5♭4♭3♭2♭1
クラリネット#2#3#4#5#6#7
(※♭5)
♭4♭3♭2♭1なし#1

調号を変えたら、あとは音を1つずつ上げるだけ!(ドならレに、レならミにという風に)

※♭5個にしたい場合だけ、音を2つ上げます

臨時記号が付いているところは、同じように臨時記号を付けます。

書き換えの例

実際にピアノの楽譜をクラリネット用に書き換えをした例を載せておきます。

上の段がピアノ、下の段がクラリネットで、どちらも同じ音になります。

マソン優貴葉

こんな感じで、自分の書き換えたい楽譜でもやってみましょう!

簡単に移調したいならアプリが便利

色々と解説を書きましたが、実際は、それでもよくわからない方も多いと思います笑

マソン優貴葉

私も最初は難しくて、わけがわからなかったので、そういうものです!笑

そんなときに助けてくれるのが、「アプリ」です。

移調に便利なアプリをご紹介します。

Flat 作曲&楽譜作成アプリ

「Flat」は、スマホやタブレットでも楽譜を作成することができて、移調することができます。

ピアノの楽譜をクラリネットで吹きたいというときに、このアプリで楽器をピアノに設定して楽譜を打ち込み、その後クラリネットに変更すれば、あっという間にクラリネットの楽譜の完成です!

無料でも使えますが、アップグレードして使えば、さらに機能が増えて使いやすくなります。

Metronaut

\7日間の無料トライアルあり/

「Metronaut」には数千曲が入っているので、自分が演奏したい曲を見つけて、すぐに移調することができます。

クラリネットに設定すればクラリネット用の楽譜にしてくれるので、次から次へと新しい曲に挑戦することができます。

しかもこのアプリは、伴奏をしてくれたり、リピート再生機能もあったりと、楽器の上達のお供にぴったりなアプリです。

楽譜作成ソフトで楽譜を作成

パソコンが使えるのなら、「楽譜作成ソフト」を使うと、自由に楽譜を作ったり、移調したりすることができます。

パソコンのソフトを使うと、スマホより時間をかけずにスラスラと楽譜を書けるのが良いところです!

そんな楽譜作成ソフトで人気なものをご紹介します。

Musescore

Musescore」は、なんと無料で使える!!

無料なのに、十分な機能を使って楽譜を作ることができる人気のソフトです。

楽譜の作成から、作成した楽譜の再生、PDFなどにアップロードもできて、自分用の楽譜を作るなら、これで十分です!

マソン優貴葉

わたしももう何年もMusescoreを使って楽譜を作成しています♪

Finale

昔から人気のソフトで、きれいな楽譜に仕上がるのが「Finale」。

売られているような質の高い楽譜を作ることができ、微妙な楽譜の調整もできます。

機能がたくさんあるので、初心者さんには使いこなすのがちょっと大変かもしれません。

スコアメーカー

KAWAIの「スコアメーカー」は、楽譜をスキャンしてデータとして取り込み、移調したり編集したりできるソフトです。

手元にピアノの楽譜があれば、スキャンして移調して、はい、クラリネット用の楽譜の出来上がり!

という便利で優れものなのです。

ただ、お値段が張るので、お金に余裕のある方、それと、スキャンできる機械を持っている方に限ります。

まとめ

楽譜を読み替えるのは、音楽理論が必要なので、少し難しいかもしれませんが、今はアプリやソフトがあるので、わからない方でもすぐにできてしまいます。

自分の吹きたい曲を読み替えて、色んな曲に挑戦してみましょう!

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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