クラリネットのスタッカートのやり方をご紹介♪上手くなるコツはこれだ!

クラリネットを演奏する方にとっては、スタッカートは欠かせないテクニックの一つです。
この短く切れ味の良い音の表現方法は、曲の雰囲気を大きく左右します。
しかし、「きれいなスタッカートができない」「舌の使い方がよくわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ということで今回は、クラリネットのスタッカートのやり方とコツについて解説します♪
- スタッカートの基本的なやり方を知りたい方
- スタッカートが上手くできなくて悩んでいる方
- スタッカートの練習方法を知りたい方
スタッカートとは?

スタッカートとは、音と音の間に明確な区切りを入れ、短く切って演奏する奏法です。
楽譜では音符の上や下に「・」(ドット)が付いています。
イタリア語の「staccare(切り離す)」が語源となっていて、文字通り音を切り離して演奏します。
基本的なスタッカートのやり方

1. 舌の位置と動き
スタッカートは、舌の使い方が大切です。
舌の位置や動き方を確認してみましょう!

舌がリードに付いている時間によって、スタッカートの音の長さが変化するので、自分がどんなスタッカートにしたいかを頭の中でしっかりイメージして、舌を突くようにすると良いですね!
舌の位置
楽器を持たずに、「Tu(トゥ)」と言うと、歯の裏側に舌が当たると思います。
スタッカートをするときは、その歯の裏側に当たる舌の位置を、リードの先端に軽く当てるようにします。
舌の動き
スタッカートをするときは、普通のタンギングに比べて、リードに舌が付いている時間を長くします。
舌がリードについている時間は音が出ないので、それによって音と音との間を空けて、音を短くしているのです。

リードに舌がつく時間は長くなりますが、舌を「ベチャ」とついたり、強くついてしまうと汚い音になりやすいので、舌はリードに軽く触れる程度にしておきましょう!
2. 息のコントロール
スタッカートでは息のコントロールも重要!
舌をついている間もずっと、息は一定の圧力を保つようにします。
スタッカートの音を出すときだけ、「フッ、フッ」と息を入れようとして、スタッカートがぼやけてしまう方をよく見かけるのですが、クリアなタンギングをするためには、音が出ていない時間も常に息の圧力を加えるようにすることが大切です。

そして、舌で音を切るだけでなく、お腹からしっかり息を送り込むことも意識して、お腹の支えが無くならないようにしましょう!
3. 指と舌のタイミング
音が変わるところにスタッカートを入れるときは、指の動きと舌の動きのタイミングが大切です!
指と舌の動きが少しでも上手くいっていないと、ぼやけた音になったり、一瞬違う音が入ってきてしまったりして、きれいなスタッカートができない原因になります。
どちらかというと、舌を動かすよりほんの少しだけ先に指を次の音の運指にもっていくことで、クリアなスタッカートになります。

これが逆に、舌が指より先に動いてしまうと、特に速いパッセージのときに雑音が入ってしまいます、、
指の動きの方が先と言っても、ほんの一瞬のことなので、自分の音をよく聞いて、良いスタッカートになっているかを確認しながら、何度も練習して体にしみ込ませましょう!
スタッカートの種類と使い分け

スタッカートには実は様々な種類があるんです。
楽譜に書いてある通りに演奏するために、使い分けて演奏しましょう!
1. 通常のスタッカート(・)
標準的な短さのスタッカートです。
音の長さは、基本、その音符の半分程度の長さになります。
2. スタッカティッシモ(▼)
通常のスタッカートより、短くて鋭いスタッカートです。
その音符の4分の1程度の長さで演奏します。
舌をリードにつく時間を長くして音を短くして、舌の動きをより速く、息の圧力を大きくすることが大切です。
3. メゾ・スタッカート(・と-の組み合わせ)
スタッカートとレガートの中間的な表現です。
その音符の4分の3程度の長さで、少し余韻を残しながら演奏します。

メゾスタッカートの長さは、曲の雰囲気によって、奏者の解釈によって、少しずつ変わってくるので、曲のことをよく考えながら演奏するようにすると良いですね!
スタッカートの練習方法

良いスタッカートができるようになるために、スタッカート練習のための楽譜をご用意しました!
良かったら使ってみてください。

こちらの楽譜で練習するときのポイントをご紹介します。
- 休符の間も休憩せずに、リードに舌をついて、息の圧力をかけ続ける
- 常にお腹の支えをつくっておく
- 舌は素早く動かす
- 音符の長さは正確に!
- 色んな音で練習してみると◎
スタッカートを上手く演奏するコツ

スタッカートを上手く演奏するためには、息のスピードを速くすることが大切です。

息のスピードが緩いと、ぼやけたスタッカートになってしまいます、、
そして、舌の動きは素早く、音がない時間も常に息の圧力をしっかりかけ続けるようにすると、クリアできれいなスタッカートになりやすいです。
「曲の中でスタッカートが出てくるけど、なかなか上手く演奏できない、、」というときは、まずはスタッカートを付けずに演奏してみましょう。
そのときに、息がまっすぐに流れているかを確認します。
そして、楽譜通りにスタッカートを付けて演奏するときも、まっすぐな息の流れを忘れずに、口が緩んでしまわないように気を付けながら演奏しましょう!
まとめ
スタッカートはすぐに身につくものではありません。
日々の基礎練習と、様々な曲で実際に使いながら、徐々に自分のものにしていくことが大切です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事で紹介したポイントを意識しながら練習を続ければ、きっと上達します!
クラリネットの魅力を最大限に引き出す表現技法であるスタッカートをマスターして、演奏の幅を広げていきましょう♪
楽器練習アプリの紹介
クラリネットの練習には、ゲーム感覚で楽しく楽器練習ができちゃうアプリもおススメです♪
7日間の無料トライアルもあるので、良かったら試してみてください!

\インストールはこちら/
