【初心者さん向け】クラリネットの基礎練習メニューをご紹介します!

クラリネットは美しい音色と、幅広い表現力を持つ素敵な楽器です♪
しかし、初心者の方の中には、「どうやって練習したらいいのかわからない、、」と困っている方もいらっしゃるかと思います。
ということで今回は、クラリネット初心者さん向けの基礎練習メニューをご紹介したいと思います。
- クラリネット初心者さん
- クラリネットの基礎練習メニューをつくりたい方
- クラリネットの基礎練習は、どんなことをやったら良いのかわからない方
準備運動:楽器を持つ前に

クラリネットは、ぱっと見は楽そうに演奏しているかもしれませんが、実はとても体力を使う楽器です。
体が硬いと、音が上手く出なかったり、響きがなくなってしまったりすることも、、
そうならないように、まずは体をほぐしてみましょう♪
1. 深呼吸
「腹式呼吸」を意識して、3回ほど深呼吸をしましょう。
息をゆっくり吸って、ゆっくり吐きます。

呼吸を整えるのと同時に、体と気持ちもリラックスできると思います!
2. 肩回し
肩の力を抜くために、前後に肩を回しましょう。
力を抜いて、リラックスしながらやってみましょう!
3. 手首のストレッチ
手首を回したり、指を広げたり握ったりして、指の準備をします。

無理にはやらずに、自分が気持ちが良いと感じる程度にしておくと良いですね!
息の練習とロングトーン

クラリネットは息を入れることで、リードを振動させて音を鳴らす楽器なので、息の使い方がとっても大切です。

良い息の使い方を確認するための練習が、「ロングトーン練習」です。
ロングトーンは、息の使い方や音色の向上のためにも、とっても効果的な練習なので、練習の一番始めにロングトーン練習を取り入れると良いですね。
今回は初心者さん向けのロングトーンを3つご紹介します!

この中から、自分に合ったものを選んで毎回の練習に取り入れてみると良いですね!
1. 基本のロングトーン練習

半音ずつ上に上がっていく、基本のロングトーンです。
メトロノームを使って(♩=60程度のテンポ)、一音につき8拍の長さで音を鳴らし、4拍で息を吸って、次の音へ進みます。
持っていれば、「チューナー」も見ながら、音程が合っているか、揺れていないかをチェックしながらやると良いですね。

最初は、自分が出せる音だけで大丈夫なので、まだ始めたばかりの初心者さんは、鳴らせるようになった音だけを練習してみましょう!
- 最初は鳴らせる音だけでOK!できるようになったら徐々に音域を広げていく
- 音量、音程、音色を一定に保つことを意識
- 自分の音の響きをよく聞く
- 息を吸うときはゆっくり深く

ただ伸ばすだけではなく、豊かな響きのある良い音で、揺れずに鳴らせるようになると良いですね!
2. 強弱のついたロングトーン

クラリネットは、とても小さな音から大きな音まで、音量の幅を出せる楽器なので、強弱のついたロングトーンを練習しておくと、色々な場面で役立ちます。
この練習では、一つの音で、弱く始めて4拍かけて徐々に強くし、4拍かけてまた弱く戻します。(クレッシェンド・デクレッシェンド)

自分ができる限り、小さな音、大きな音を出してみましょう!
- 強弱の幅をできるだけ大きくする
- 小さな音を出すときは特に、お腹の支えをしっかりと
- 音の始まりから消えるところまで、気を抜かないで!
3. レジスターキーを使ったロングトーン

ロングトーンに慣れてきたら、クラリネットの裏側についている「レジスターキー」を使ったロングトーン練習をしてみましょう!
最低音から始めて、レジスターキーを使いながら半音ずつ上がっていき、また下がってくるロングトーンです。

クラリネットでは、このレジスターキーを使ったロングトーン練習がとても効果的なので、音が全て鳴らせるようになったら是非やってみてください!
- レジスターキーを押さえても、息の流れや息の方向を変えないように
- 全ての音を、同じ音色、同じ響きで鳴らせるように、よく聞きながら練習
- レジスターキーを押さえるときに、力まないように
指の練習

クラリネットは、指を細かくたくさん動かす楽器なので、指の練習が必要です。
指を動かすために良い練習を4つご紹介します!
1. 音階練習


- まずはハ長調(C dur)が吹けるように。
- ハ長調ができたら、ヘ長調、ト長調など、#や♭が少ない、基本的なスケールも練習
- 初めは1オクターブ、慣れてきたら2オクターブ
- アーティキュレーションを変えて練習(スラー、タンギング、スタッカート)
- 長調ができるようになったら、短調にも挑戦!
2. 分散和音


和音を分解した「分散和音」の練習もやっておくと、曲の演奏が楽になります!
- 音階と同様、まずはハ長調(C dur)、吹けるようになったら他の調も練習
- 滑らかにつながるように意識
- 音によって音量や音色が変化することのないように、自分の音を良く聞きながら練習
音階や分散和音は、色んな調の音階が載っている、「スケール本」を使うのもオススメです!

3. 半音階

半音階の練習もやっておくと、曲がスラスラと吹けるようになります。
初心者さんにとっては、♯や♭の音の運指を覚えるのも難しいかもしれませんが、何度も練習していくうちに、指が勝手に覚えて動いてくれるようになるので、半音階の練習はしっかりやっておきましょう!
- 最初はゆっくりからでOK!少しずつ速いテンポでもできるようにしていく
- 指に無理な力が入らないように、リラックスした状態で
- 音が滑らかにつながるように意識
タンギング練習

クラリネットを演奏するためには、「タンギング」が必要です。

特に初心者さんにとっては、タンギングが一番の難関かもしれません、、
毎回の練習で少しずつ練習しておいて、曲の中で使えるようにしておくと良いですね。
今回は、初めてタンギングを練習する方に向けて、おススメのタンギング練習を3つご紹介します!
- 最初はゆっくりのテンポから練習(メトロノーム必須!)
- 息は常にまっすぐ、力まないように!
- 雑音のないクリアな音を意識
- どの音域でも同じように、均等に音を鳴らせるように
タンギング練習①

初めてタンギングを練習する方に、是非やってほしい練習です!
最初に2拍伸ばして息の流れをつくり、その息の流れ、良い音の響きをキープしたまま、タンギングを入れます。
タンギング練習②

テンポが速くなっても、タンギングが追い付くようになるための練習です。
最初は、自分が確実にできるゆっくりな速さで練習して、できるようになったら、メトロノームの目盛を1目盛ずつ速くしていきます。

最初はゆっくりなテンポでやるのが精一杯だと思いますが、毎回の練習でやっているうちに、自然と速いテンポでできるようになっていきます!
タンギング練習③

色んな音で、良いタンギングができるようになるための練習です。
特に高い音のタンギングは難しいと思いますが、高い音になればばるほど、舌をリードに軽くつけるようにして、べちゃべちゃした音やキンキンした音にならないように気を付けましょう!
初心者さん向け練習曲をご紹介

基礎練習ばかりやっていてもつまらないと思うので、楽しみながら曲を演奏することも大切です!
初心者さんにオススメの曲は、
- まず最初は、簡単な民謡や童謡から始める
- お気に入りの簡単な曲を見つけて練習
- クラリネット教本の初級曲に挑戦してみる
といった感じで、自分が「この曲を吹きたい!」と思う曲を選ぶのが、上達への近道になります。

最初は、まだ鳴らせる音が少ないかと思うので、出せる音だけでできる曲をやってみるのも良いですね!
レジスターキーを使わなくてもできる曲
まだクラリネットを始めたばかりの初心者さんにとっては、レジスターキーを押さえた音がなかなか出ないという方も多いかと思います。
そんな、クラリネットを持ったばかりの方でも曲を演奏できるように、レジスターを使わずに演奏できる曲を3曲ご紹介します♪
キラキラ星

かえるのうた

聖者の行進

吹きたい曲の見つけ方
だいぶ音が鳴るようになってきたら、楽譜を購入して練習してみましょう!
吹いてみたい曲の楽譜を探して、やってみると良いですね。
楽譜も色々ありますが、特に、
ぷりんと楽譜の定額プラン「アプリで楽譜見放題」は、わたしも使っていますが、スマホやタブレットで、楽譜をたくさん見ることができてとっても便利です♪
これといってやりたい曲が浮かばない方は、曲集を購入して、色々吹いてみるのもおススメです♪
日々の練習計画

毎回の練習は、なるべく計画的にやるようにすると、それがルーティーンとなって大きな力になります!
今回は、「30分の練習プラン」と「60分の練習プラン」をご紹介しますので、良かったら参考にしてみてください!

これを元に、自分が苦手とする部分や、集中的にやりたい部分など、それぞれ自分に合った練習プランを作ると良いですね!
30分練習プラン
- 準備運動:2分
- ロングトーン:8分
- 音階練習:8分
- 半音階:2分
- タンギング練習:5分
- 簡単な曲:5分
30分の練習プランでは、特にロングトーンや音階といった、基礎中の基礎に時間をかけてプランを組んでいます。
30分の練習はあっという間ですが、これを継続的にやることで、とっても大きな力になります。
60分練習プラン
- 準備運動:2分
- ロングトーン:10分
- 音階練習:10分
- 休憩:3分
- 分散和音:5分
- 半音階:2分
- タンギング練習:10分
- 休憩:3分
- 曲の練習:15分
60分しっかり練習時間が取れる方は、1つ1つの練習をじっくりやっていきましょう。
吹き続けるとバテてしまうので、途中に休憩をはさみながら練習すると良いですね!

自分の音をよく聞きながら、良い音を目指しましょう!
まとめ
クラリネットの上達には「継続」することが何より大切!
毎日少しずつでも練習を続けることで、確実に成長していきます。
最初は難しく感じることも多いですが、基礎をしっかり身につけることで、表現の幅が大きく広がるはずなので、ぜひ楽しみながらクラリネットの練習を続けてください♪
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