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クラリネットのオーバーホールって何?タイミングや費用について解説します!

クラリネットを長く使っていると、「そろそろオーバーホールが必要かも?」なんて言葉を耳にすることがあるかと思います。

でも、「オーバーホールって何?」「いつやればいいの?」「どれくらいお金がかかるの?」など、わからないことも多いですよね。

ということで今回は、クラリネットのオーバーホールについて詳しくご紹介していきたいと思います♪

目次

オーバーホールって何?

オーバーホールとは、楽器を一度分解して、すべてのパーツを点検・清掃し、必要な部分を修理したり交換したりする、いわば「楽器の総点検」のようなものです。

クラリネットは精密な楽器なので、使っているうちに少しずつタンポが劣化したり、キィのバランスが崩れたり、管体の中に汚れが溜まったりします。

そんな問題を一気に解決して、楽器を新品に近い状態に戻すのがオーバーホールなんです!

普段のお手入れでは取り除けない汚れや、小さな不具合も、オーバーホールをすることで改善されるので、楽器が長持ちしますし、演奏もぐっとしやすくなります。

オーバーホールではどんなことをするの?

オーバーホールでは、主に以下のような作業が行われます。

1. 楽器の分解と清掃

まず、クラリネットをすべてのパーツに分解します。

そして、管体の内部や外側、キィの隙間など、普段は掃除できない細かい部分まで徹底的にきれいにします。

2. タンポの交換

タンポは、キィについていて、トーンホール(穴)を塞いで音を出すための小さな部品です。

タンポは使っているうちに劣化して、音の出が悪くなったり、息漏れが起きたりします。

オーバーホールでは、破れていたり、色が変わってしまっていたりと、劣化したタンポを新しいものに交換してくれます。

3. コルクの交換

ジョイント部分についているコルクや、キィの下に付いている小さなコルクも、長く使っていると潰れたりすり減ったりしてしまいます。

マソン優貴葉

ジョイントコルクがすり減っていると、管と管を接続したときにグラグラしてしまったり、楽器全体に響きが伝わりにくくなってしまいます。

これらも必要に応じて新しいものに交換します。

4. 全体調整

楽器の全体のバランスを調整します。

バランスを調整してもらうことで、吹き心地が変わったり、良い響きが出せるようになったりします。

5. 磨き作業

キィやリングなどの金属部分を磨いて、くすみや変色を取り除いてくれます。

マソン優貴葉

楽器の見た目もピカピカになるので、まるで新品の楽器を持ったように、気持ちも新たに演奏できます♪

オーバーホールのタイミングは?

「いつオーバーホールをすればいいの?」というのは、多くの方が気になるポイントだと思います。

一般的には、使用頻度にもよりますが、5年に一度くらいを目安にすると良いと思います。

毎日のように練習している方や、プロの演奏家の方は、もう少し短いスパンで行うこともあります。逆に、たまにしか吹かないという方は、もう少し長くても大丈夫かもしれません。

ただし、次のような症状が出てきたら、オーバーホールのサインかもしれません。

  • 音が出にくい音域がある
  • 息漏れが気になる
  • キィの動きが重くなった、またはカチャカチャと雑音がする
  • タンポが破れたり、ボロボロになっている
  • 全体的に調子が悪く感じる

こういった症状が複数出てきたら、一度楽器店やリペアショップに相談してみると良いでしょう。

オーバーホールの費用は?

気になる費用ですが、楽器の状態やリペアショップによって異なりますが、一般的には4万円〜10万円弱程度が相場です。

学生向けのプラスチック管やエントリーモデルであれば比較的安く済むこともありますし、プロモデルや木製の高級楽器の場合は、もう少し高くなることもあります。

マソン優貴葉

クラリネットの部品は海外からの輸入品なので、最近では、価格がどんどん上昇してしまっています、、

見積もりは無料で出してくれるお店が多いので、まずは相談してみることをおすすめします。

オーバーホールはどこに頼めばいい?

オーバーホールは、楽器店やクラリネット専門のリペアショップに依頼することができます。

できれば、クラリネットに詳しい技術者がいるお店を選ぶと安心です。

マソン優貴葉

自分の楽器を購入したお店や、普段修理をお願いしているお店だと、お互いのことも良く知っているので安心ですね!

口コミを調べたり、先生や先輩に聞いたりして、信頼できるお店を見つけるのも良いです。

オーバーホールで楽器を預ける期間は、それぞれ楽器店によっても違いますし、込み具合によっても変わってきます。

2、3日でやってくれるお店もあれば、1か月程度かかってしまうこともあるので、演奏会やコンクールなどの予定がある場合は、早めに預けるようにしましょう。

まとめ

クラリネットのオーバーホールは、楽器を長く良い状態で使い続けるためにとても大切なメンテナンスです。

定期的にオーバーホールをすることで、楽器本来の美しい音色を保つことができますし、演奏もしやすくなります。

「最近楽器の調子がいまいちだなあ」と感じたら、ぜひオーバーホールを検討してみてください。

大切な相棒であるクラリネットを、これからも長く大切に使っていきましょう♪

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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