フランスのピカルディ名物【ガトーバチュ】を知っていますか?
わたしの夫は、フランスのピカルディ地方出身。
そんな夫が、「ガトーバチュ(Gâteau battu)って食べたことある?」
と聞いてきたのですが、わたしはそんな食べ物の名前を聞いたことがありません、、
なんでも、そのガトーバチュというのは、フランスのピカルディ地方の名物なんだそうで。
そんなガトーバチュを初めて食べたので、この食べ物について書いてみたいと思います!
ピカルディ地方って?
ピカルディはフランスの北部、ベルギーからも近いところにあります。
ピカルディの観光地といえば、世界遺産でもあるアミアン大聖堂やシャンティイ城などがありますが、自然が多い田舎なので残念ながら目立ったものがあまりなく、、
観光するなら、モンサンミッシェルなどがある、お隣のノルマンディ地方に行かれる方が多いので、ピカルディ地方を知らないという方も多いかと思います。
しかし、ピカルディ地方には平野が広がり、広大な敷地を持つフランスならではの牧歌的な農村風景を楽しむことができます。
パリなどの都会のフランスも良いですが、フランスの田舎ならではの風景もまた魅力的だと思います!

ガトーバチュってどういう意味?
そんなピカルディの名物、ガトーバチュという食べ物。
「ガトーバチュ(Gâteau battu)」というのを日本語にすると、
battu→打ちのめされた、踏み固められた
なんて意味があります。
どんな食べ物?
日本語に直訳すると「打ちのめされたお菓子」なんて意味になってしまいますが、それはどんな食べ物かというと、、
こちらです!!
ん?ケーキ??
形に特徴があって、なんだかカヌレを大きくしたようだけどまたちょっと違う、中心から外に広がっていくような不思議な形をしています。
日本では全く見たことがなかったので、初めて見たときは、なんじゃこりゃと驚きました、、
ガトーバチュの歴史
この食べ物の歴史は、
17世紀にフランドルで、この食べ物のことを「gasteau mollet(ふんわりやわらかいお菓子)」 や「pain aux œufs(卵のパン)」と言っていました。
そして、19世紀の終わりにこの食べ物がピカルディーに進出すると、現在のガトーバチュという名前に。
「battu」は、直訳すると「打ちのめされた」なんて意味になってしまいますが、卵などを泡立てるときにも「battu」という言葉を使うので、しっかり卵を泡立ててフワフワに仕上げられたということで、ガトーバチュになっているんだと思います。
一般的に、村の祭りや家族での大きなパーティーのとき、洗礼や聖体拝領の儀式のときに出されていて、1900年にピカルディー地方の名物として公認されました。
ガトーバチュコンクールも
1992年になるとガトーバチュ協会ができ、毎年ガトーバチュコンクールを開催しています。

協会は、新しい協会のメンバーやコンクールで賞を受賞した人にその目印としてガトーバチュの形をした帽子を与えるのだそうです。
そして、実は先ほど見ていただいた写真のガトーバチュ、実はこのコンクールで賞をとったガトーバチュなんです!
Francis FREVILLEというお店のガトーバチュで、ピカルディーの中でも有名なお店なのだそうです。
ピカルディー出身の夫がお土産にもってきてくれました。
ガトーバチュの食べ方
さて、食べ方ですが、そのままおやつとして食べたり、サーモンやフォアグラなんかをのせて前菜として食べたりするのだそうです。
今回は夫おススメの食べ方で、ガトーバチュを小さく切って、そこにサーモンをのせてこんな感じになりました♪
ガトーバチュはふわっふわでほんのり甘く、バターと卵の風味が口いっぱいに広がります。
少し塩っ辛いサーモンとの相性抜群!!!
どんだけでも食べてしまいたくなるような味です。
バターがたくさん入っていてカロリーは高めなので、食べすぎには注意ですが笑
ピカルディーに行く機会がありましたら、是非一度味見してみては?(*≧∪≦)
お店情報
Sarl Francis Fréville 【QUESNOY LE MONTANT店】
住所→11 Rue de l’Église, 80132 Quesnoy-le-Montant
電話→03 22 24 13 43
営業時間→月~水曜7:00~13:30、16:00~19:45、木~土曜7:00~19:45、日曜7:00~13:00