2019年バゲットコンクールで優勝したパン屋さん!Fabrice Leroyのバゲットを買いに
Date 2019.5.18
毎年行われている、1番良いバゲットを決めるパリ・バゲットコンクール。
今年2019年の第25回パリ・バゲットコンクールでみごとグランプリを獲得したのは、12区にあるFabrice Leroyというパン屋さんでした。
Fabrice Leroyはわたしの家から近く、せっかくなのでその優勝したバゲットを食べてみることに!
目次
パリ・バゲットコンクールって?
まずは、バゲットコンクールの説明を。
パリ・バゲットコンクール(Consours de la meilleure baguette de Paris)は、パリ市が1994年から毎年開催しているバゲットの良さを競うコンクールです。
みごとグランプリに輝いたパン職人は、賞金として4000ユーロを受け取り、エリゼ宮に1年間パンを納品することが出来るという名誉をもらえるのです。
パン職人なら一度はこのコンクールで優勝したい!と、パリ中のパン職人たちがこのコンクールに参加します。
バゲットの長さは55から70cm、重さは250~300g、1kgの小麦粉に18グラムの入れなければいけないという基準の中で競います。
そして審査の基準は、味、香り、歯ごたえ、見た目、焼け具合の5つ。
審査員は、パンのプロフェッショナルの人たちやパン専門のジャーナリストに加え、ネットでの応募者の中から一般審査員も数人選ばれ、朝に出品されたバゲットを午後に食べて審査します。
Fabrice Leroyの場所
2019年にグランプリを獲得したパン屋さん、Fabrice Leroyがあるのは12区のメトロ8番と6番線のDaumesnil駅から歩いてすぐのところ。
いざ、バゲットを買いに!
Fabrice Leroyにやってきました。
表にはしっかりと「2019年バゲットコンクール優勝」というマークが!
グランプリを獲得したことのあるパン屋さんには、たいていこういうマークが貼られています。
中には、店員さんが1人でレジをしていて、どんどん入って来るお客さんを相手に、忙しそうに働いていました。
美味しそうなパンやケーキがたくさん!
そして、お値段はパリのパン屋さんの中では安めでした。
今回はトラディションを1本1.10ユーロで購入!
トラディションとバゲットの違いって?
わたしが購入したのはトラディションという種類でしたが、トラディションって何?という方へ、バゲットとトラディション違いをご説明します!
トラディションというのは「伝統」という意味ですが、普通のバゲットとの違いは、トラディションは特別な規定に沿った製法の小麦粉、水、塩、酵母のみで作られた生地を、決められた方法で発酵させて焼いていること。
普通のバゲットだけでなくトラディションができた理由は、昔フランスで生産性を重視しすぎてバゲットの質がどんどん下がってしまった時に、このままだといけない!とパン職人たちが1990年に組合(CNSPF)をつくり、決められた規定を満たすトラディションという種類をつくることを決めました。
こちらがトラディションの規定↓↓
・材料を冷凍してはいけない
・規定以外の添加物を含んではいけない
・規定基準の小麦粉を使用
・規定基準の塩を使用
・規定基準のイーストを使用
・飲料水を使用
つまり、これを満たしているのがトラディション、それ以外がバゲットなのです!
パッと見は違いがよくわかりませんが、材料や作り方が違うので味や持ちも違います。
トラディションは普通のバゲットに比べると数十サンチーム高いですが、おいしくて安心してたべられます。
そして、バゲットコンクールに出品されるのもトラディションです。
お味は?
さあ、グランプリをとった作品をいただきます。
切り口はこんな感じ。
そのお味は、、?
おおお!!もっちもち!!!
素晴らしい食感に一番驚きました。
味も皮までしっかりおいしい、、
午前中に買って夜に食べましたが、全く固くなくおいしさはとっても長持ちします。
普通のバゲットならすぐに固くなって、歯が立たなくなるのに、、笑
まとめ
他の国に旅行に行くといつも思うことですが、フランスのパンは本当においしい!!!
でもそのおいしさを維持してさらに高めるために、ものすごい努力をしているんだなということがわかりました。
バゲットコンクールでパン職人たちが毎年競い合っているからこそ、わたしたちはおいしいパンを食べることができるんですよね。
フランスにはおいしいパンを食べられるパン屋さんがたくさんあるので、いろんな味を味わってみたいですね(*^_^*)