若手演奏家育成プログラム「スター・クラシックス・アカデミア」で学んだこと☆
わたしが受講生として参加させていただいた若手演奏家育成プログラム「スター・クラシックス・アカデミア」。
9か月間、一流の先生方の様々な講義を受けさせていただき、演奏家にとって大切な「セルフプロデュース力」を学んだり、CBCラジオ番組「STAR CLASSICS RADIO」に出演させていただいたり、、
本当に充実した時間を過ごさせていただきました。
そして、2021年3月27日に行われた「スター・クラシックス・ガラコンサート」に出演し、無事に修了させていただきました。
たくさんの方々にお世話になり、支えていただき、本当に感謝しかありません!!
今回はこの「スター・クラシックス・アカデミア」で学んだこと、「スター・クラシックス・ガラコンサート」の様子を書いてみたいと思います。
9ヶ月間の講義で学んだこと♪
「スター・クラシックス・アカデミア」は2020年7月に始まり、3月の成果発表コンサートに出演するまで、名の講師の方々の講義を受けました。
講師をしてくださったのは、様々な分野で活躍されている、とっても素晴らしい先生方!
↓↓こんな素敵な講義を受けさせていただきました♪
■藤木 大地先生 『世界を舞台に―音楽家として生き抜くセルフプロデュース』
■田尾下 哲先生 『ステージの客観性~演出家の視点より』
■加藤 昌則先生 『ステージ構成/プログラミングの目的と多様性』
■平林 直昭先生 『ソリストとしての条件/音楽事務所が“欲しい”演奏家とは』
■佐々木 伸枝先生 『パーソナルマネジメント(ブランディングとメンタルヘルスケア)』
■平野 裕加里先生 『コミュニケーション能力アップ~なりたい自分、魅力的な自分になる。思いを伝える~』
■TAKAKO先生 『世界のセレブリティーやトップアーチストを輝かせてきたメイクの技とセルフプロデュース』
■甚目 裕夫先生 『音楽家に必要な国際教養~言語・歴史的背景・本質に迫る~』
■浜田 理恵先生 『ヨーロッパの音に基づいた音楽作り~器楽奏者にも通づる発語発音~』
■西川 千雅先生 『日本人として/伝統芸能の継承/美しい所作』
■喜邑 雄一先生 『SNSを活用してセルフプロデュース(パーソナルブランディング)を行い、選ばれる人になる方法~大切なのは〇〇~』
若手演奏家育成プログラムなのですが、実は「スター・クラシックス・アカデミア」では、演奏の技術について教わることはないんです。
講師の先生方が教えてくださるのは、自分たちが磨き上げた演奏の技術を使って、
・どうやったら良いコンサートをつくりあげることができるのか
・より多くの方に演奏を聴いてもらえるにはどうしたら良いのか
・今後も活躍していくために、どんな作戦を立てていったら良いのか
などといった、音大では教えてくれないようなこと、でも本当はとても大切なことを教えてくれるのです!!
↓こちらは、西川千雅先生の講義を西川会会館で受講したときの様子です♪
演奏家育成プログラムなのに、浴衣を着て扇子を持つことになるなんて笑
でも、日本人の考え方や日本人ならではの体の使い方を学ぶことは、西洋音楽を学ぶわたしたちにとってとても大切で、演奏に通じてくるんだなと感じました。
こんな感じで、本当にいろいろな分野の講義を受けさせていただき、普通ならできるはずがないような貴重な経験をたくさんさせていただきました!
そんな様々な先生方の、素敵な講義を受けてわたしが感じたこと。
それは、自分は今まではクラリネットを吹くことしか考えていなくて、クラリネットを上手く演奏さえできれば活躍できるんだと思っていました。
でもそれは本当に本当に世界中で一握りの人がやることで、もちろん上手く演奏できるということは当たり前のことで、自分の持っている演奏技術をどうやって生かしていくかを考えることがとても大切なことなんだと気づきました。
そのために、幅広い分野の知識が必要で、生きていく中で色んな人と出会って、色んな経験をして、学んでいくことが、自分の演奏活動につながっていくんだなと思いました。
そして、どんなに素晴らしくて輝いているような先生方も、努力を惜しまないで、色んなことを考えたり挑戦したり失敗したりして初めて、周りの人から尊敬されてスターと呼ばれるんだなということ。
もちろん才能はあるかもしれないけど、好きなことや自分が信じたことを突き進み続けることだったり、自分の才能の活かし方というのもまた、大事な要素なんだなと感じました。
CBCラジオに出演させていただいて
「スター・クラシックス・アカデミア」では、CBCラジオに出演させていただく機会をいただきました。
ラジオに出演させていただけることなんてなかなかないので、本当にたくさんのことを学ばさせていただきました!
パーソナリティの小堀勝啓さんの素敵なお話に助けられながら、何とか収録を終えることができました。
CBCラジオでの収録をした感想は、こちらの記事からどうぞ!
ガラコンサートでそれぞれをアピール
「スター・クラシックス・アカデミア」で9ヶ月間講義を受講した集大成として「スタークラシックス・ガラコンサート」に出演させていただきました!
演奏家としては、やっぱりこれが一番嬉しい♪
ホールで良い演奏をして、たくさんの方に聴いていただくために、色んなことを勉強してきたのですから。
コンサートといってもこの「スタークラシックス・ガラコンサート」は、ただのコンサートじゃないんです!
一人30分の持ち時間を使って、自分の良さを最大限に引き出せるような演奏をするのです。
愛知室内オーケストラの方々が一緒に演奏してくださるので、オーケストラと夢の共演なんていうのも実現しちゃいます☆
さらに、演奏したい曲があるけど楽譜がない!という時は、宗川諭理夫さんが編曲をしてくださります。
さらにさらに、コンサートのヘアメイクは名古屋モード学園の方々がリハーサル、本番とやってくださるので、自分の希望を伝えながら理想の形を一緒につくっていきます。
そしてコンサートでは、CBCラジオの収録でも大変お世話になった、大人気アナウンサーの小堀勝啓さんがコンサートの司会を務めてくださるという、なんとも豪華なコンサート!!
会場は三井住友海上しらかわホールで、今回はコロナの影響で席数を半数にしての開催でしたが、300名様をご招待。
受講生10人が2日間で、普通のクラシックコンサートとはちょっと違う雰囲気の中、それぞれをアピールしてお客様を楽しませていきます。
コンサートってやっぱり楽しい♪
photo by Michitaka SUGIE
わたしはこのガラコンサートで、「ヨーロッパの川」をテーマに、セーヌ川とドナウ川流域の国の曲を演奏しました。
クラシックだけでなく、フランスのシャンソンやクレズマー音楽にも挑戦。
先生方に色々なアドバイスをいただき、こんな素敵なステージが実現しました。
共演してくださったのは、日本だけでなく世界でも活躍されるされるアコーディオン奏者のかとうかなこさん!
後半は、愛知室内オーケストラの方々にも一緒に演奏していただき、とても豪華なステージにしていただきました。
わたしはアコーディオンと一緒に演奏するのは初めてだったので、最初はどうしたら良いのかと思っていましたが、かとうかなこさんはとても素敵な方で、そのワクワクするような魅力的な演奏で、わたしを引っ張っていってくださいました。
オーケストラの方々はとても親切に合わせてくださり、わたしがとても演奏しやすい環境を作ってくださいました。
そこから感じるものがたっくさんあって、上手く言葉にはできませんが、本当に貴重な体験をさせていただきました!
講義で、人間は視覚からの情報の割合がとても大きいことを教わり、聴いてくださる方々に、演奏の他に、視覚で訴えかける印象も大きくしたいと思い、今回は衣装にもこだわってみました。
セーヌ川とドナウ川をテーマにしたので、
前半はセーヌ川をテーマに、1940年代のフランスの服をイメージした衣装。
photo by Michitaka SUGIE
後半は、ドナウ川をテーマに、オーストリア付近をイメージした衣装。
photo by Michitaka SUGIE
本番はとても緊張しましたが、温かいお客様に囲まれながら、支えてくださったたくさんの方々への感謝をこめて、自分が今できる精一杯演奏しました。
もちろん反省点はたくさんあって、今後の課題は山積みですが、、
それでもやっぱり生のコンサートっていいよな♪
舞台で演奏するこのワクワクやドキドキは、何度感じてもやめられないですね!
そして、2日目のコンサートは客席で聴かせていただいて、受講生のみんなとっても熱くて素敵で、ものすごい感動の演奏でした!!
これからの演奏活動に向けて
「スター・スタークラシックス・アカデミア」で学んだことや経験させていただいたことをこれからの演奏活動に生かさずにはいられません!
「聴いて良かった」「楽しい時間だった」「クラリネットって良い楽器だ」と少しでも多くの方に思っていただけるような演奏家になりたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします(_ _)
最後になりましたが、「スター・スタークラシックス・アカデミア」の関係者の皆様、支えてくださった方々、応援してくださった方々、本当にありがとうございました!!