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管楽器奏者が腹腔鏡手術を受ける!~子宮筋腫核出術

先日7月に、以前からあった子宮筋腫の摘出のために腹腔鏡手術を受けてきました!
 
腹腔鏡手術というのは、お腹に穴を開けてカメラを入れ、モニターを見ながら手術をするという割と新しい方法。
お腹を切らなくてもいいので、回復がすごく早いんです!
 

yukiha
腹圧をかけて演奏するような管楽器奏者にとっても、とても嬉しい手術です。

 
 

ということで今回は、クラリネット奏者であるわたしが腹腔鏡手術を受けた様子を書いてみたいと思います!
わたしの体験談が少しでも誰かの役にたてば嬉しいので、興味のある方はどうぞ読んでみてください♪
 
 

目次

子宮筋腫を発見


割と大きめの子宮筋腫があることがわかったのは、手術から約1年半前の2020年2月。
違う用事で近所の産婦人科に行ったときに、お医者さんに「あれ、7㎝くらいの大きい筋腫があるね」言われて驚き。
 
4年間フランス留学していたので、産婦人科に行くなんてこともなかったしなあ。
 
 
子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍。
 
子宮筋腫自体は、良性だし女性の4人に1人ができるようなよくあるものですが、大きさによっては不妊の原因になったり、月経痛がひどくなったりするということで、大きな病院を紹介されて行くことに。
 
 

 

仕事への復帰が早い手術


子宮筋腫っていうのは、これからどうしたいかという人生設計によっても治療法が変わってくるものだそうで。
 
病院で先生と話をして、わたしは2021年3月に予定されていたコンサートまでは楽器の練習に集中したかったので、それまでは半年に一度受診をして様子を見ながら手術の日程を決めることにしました。
 
 
「でも、せっかくフランス留学から帰ってきて演奏活動を始めて少しずつお仕事もいただけるようになっていたのに、手術でお腹を切って、数か月間楽器を吹けなくなるのは嫌だなあ」と思っていました。
 
そんなとき、お腹を切らなくても手術ができて治りが早い手術があると教えてもらい、、
それが腹腔鏡手術です。
 
 
お医者さんは管楽器を吹いたことがないので、どのくらいの腹圧がかかるものかわからないけれど、1か月くらい吹くのを我慢すれば大丈夫だろうということに!
 

yukiha
1か月で治るなんて嬉しいですよね!

 
 
まあそういうわけで、MRIを撮ってもらったりしてから、今度は腹腔鏡手術を専門にやっている病院を紹介してもらい、そちらに通うことに。
 
 
 

薬って高額なんですね


このころはコロナ患者が増えたり減ったり、、
 
紹介してもらった病院は、名古屋で1番コロナ患者の重症患者を受け入れているような病院だったので、コロナの感染者数によっても病院全体が関わってきていました。
 
コロナの重症者数が多いときは、手術の回数も減らされていたりと。
4月にとりあえず7月12日の手術の予約をとることができましたが、これもコロナの感染状況によっては延期の可能性もあると言われ、、
 
 
とにかく、手術に向けて筋腫を少し小さくするためのレルミナというお薬を手術までの2か月間毎日飲むことに。
お薬を受け取るために薬局に行き、お会計すると、、
 
16000円になります。」
 
高っ!!3割負担でその値段って、、!
薬一粒911.5円だそう。
 
毎日1000札を飲み込むような気分だな笑
 

まあでもしょうがないのでこれを2か月飲み続けます。
 
このお薬の「ほてる」という副作用で、元々あまり汗をかかない体質だったのに、どこに行っても誰よりも汗をかいていたのには自分でもちょっと驚きました。

 
 
 

入院準備


 
入院のために、事前に検査をする日と説明を聞く日を決め、病院に行かなくてはいけません。
 
6月に、血液・尿検査とレントゲンを撮って、麻酔科と薬剤師の話や入院、手術中の説明を聞き、入院に向けて準備を進めました。

腹腔鏡手術は全身麻酔なので、心電図や呼吸機能検査もやります。
 
 
今回の入院は7泊8日
 
本来なら手術の前日から入院して手術後4日で退院なのですが、今回は日程に空きがなく月曜日の手術になってしまい、入院開始が平日しかできないということで金曜日から入院し、特に何もすることのない土日を過ごさなければいけないという感じでした。
 
まあでも、6月はコロナの影響で手術の回数を減らされていたのが7月になって平常に戻り、なんとか予定通りに手術を行えることになって一安心!
 
 
そして入院の前日にはPCR検査を提出しに行き、陰性だったので無事に入院できることに。
 
 
 

7泊8日の入院生活

1、2日目


入院のための必需品は1日500円で借りることがでたので、荷物も少なく入院を始めることができました!
 
パジャマの甚平と手術後に着るための浴衣、バスタオルとフェイスタオルは週3回定期交換して洗濯してもらえるのでとっても楽。

他にもBOXティッシュや除菌シート、歯ブラシセットなど、消耗品もついていたので便利でした。
 
 
入院してから手術までの3日間は特に何もなかったので、持ってきたパソコンでブログを書いたり、ドラマを観たり、、
わたしは使っていませんが、1000円で20時間テレビを見れるというテレビカードもありました。
 
 
ベッドは硬いし、シャワー時間は短いし、病院食は元気な人にとっては味がないし少ないし、、
入院なんてそんなもんだよな。
 

食事はこんな感じ。
 
毎日2回検温と血圧を測られ、なかなか進まない時計とにらめっこしていました。
 
 

3日目

やっと手術前日。
昼ごはんの後で下剤を飲むと、少しずつトイレに行きたくなって、何度もトイレに。
何度もトイレットペーパーを使いすぎて、お尻の穴が切れそうになる笑
 
 
おへそを掃除され、21時以降は食べるの禁止に。
 

そして、お腹が減りにくく、喉が渇きにくくなるっていうアクエリアスの薄いやつみたいな飲み物、アルジネートウォーターというのを4本渡されます。
これを次の日の水分が飲めなくなるまでに飲んでということでした。
 
 

4日目~手術当日~

いよいよ手術。
12時からだったので2時間前の10時からは飲み物も禁止。
 
そして10時から、先生が夫にLINE電話で手術の説明をしました。
本来なら事前に直接病院で説明を聞くのですが、コロナの影響で当日にLINE電話をするということになり、携帯にレントゲンを映しながら説明を聞くという、現代らしいやり方になっていました笑
 
 
看護師さんに連れられ手術室へ。
とっても優しい看護師さんが色々お話してくれてとても癒されました♪
 
 
手術室に入ると、名前を聞かれたり、キウイやバナナを食べると喉がイガイガするかなどを聞かれます。
 
なんか思ったよりも人がいっぱいいる、、若い人たちが多くて10人弱くらい?
たくさんの人に囲まれながら手術台の上に上がります。

手術台って結構狭いんですね。
 
パジャマの上だけ脱いで、胸にタオルをかけてくれます。
 
 
ここで点滴の針を入れるのですが、採血のとき若い看護師さんが何回か失敗してて、自分の血管がわかりにくいとは知っていましたが、このタイミングで失敗するのはやめてくれ~って思ってたけど、案の上、若い方が腕に刺して失敗してくれます笑
 
気を紛らせようとしてくれているのか、「これで血管が浮き出るんだよ」と最新の機械とやらを取り出して光を当てると、皮膚に青白く血管が浮き出て、みんなでワイワイやりながら、色んな人が優しく励ましの声をかけてくれました。
 
 
わたしが「この前手首に打たれてめちゃ痛かったので手首はやめてください」って言った瞬間、「じゃあ手首にするので痛いけど頑張ってください」って、、
全然聞いてない、、
 
結局手の甲に何とか入り、痛くても若者の経験のためだと思って我慢するしかない笑
その後酸素マスクつけられて、麻酔を入れられたら、眠るような気分で吸い込まれていきました
 
 
 
 
「マソンさーん」と呼ばれ、目が覚める。
ぼーっとして、どこにいるのかもよくわからず、、
 
とりあえず、麻酔後に入れられた尿管がめちゃ痛くて「トイレ行きたい」って言ったのだけは覚えてる笑
 
 
手術室から自分の部屋まで運ばれ、やっぱりお腹痛いので痛み止めの座薬を入れてもらう。
 
鼻から酸素のチューブを入れられて、胸には心電図、足には血栓ができるのを防止するためのフットポンプをつけられプシュプシュいってて、T字体っておむつみたいなのをつけられ、尿管を入れられてて、とにかく眠たくて寝るんだけど3時間ごとに看護師さんがくるからめちゃ起される。
 
寒かったり暑かったりするたびに、布団をかけてもらったり取ってもらったり、、
出血で服も布団も汚してしまって変えてもらったり、、
この日は動けないので、看護師さんたちに頼るしかない。
 
 
数時間後、酸素チューブをとってもらい、飲み物が飲めたらちょっと楽に。
 
手術中、喉に管が入れられてたせいで、喉がずっとイガイガ
最初は声がかすれて全然出なかったけど、だんだん良くなっていき、これは1週間くらいは続くんだとか、、

 
 
手術後に寝すぎて夜中はなかなか眠れず、痛いけど痛み止めも飲める時間が決まっているので、お腹の傷の痛さと、硬いベッドで寝すぎて腰が痛いのに耐えながら、長い夜を過ごすのでした。

 
 

5日目

点滴はついているものの、前日から何も食べていないので、お腹がすきまくり。
やっと朝ごはん食べれる!
 

ちょっとだけど、これがすごくおいしく感じました♪

 
1日歯磨きもしてないから、歯磨きの用意も持ってきてくれて、ベッドの上で歯磨き。

 
 
10時ごろ、やっと歩けることに。
心電図、フットポンプをはずしてもらったら身軽になった!
 
点滴と看護師さんと一緒にすぐそばのトイレまで歩けたので、尿管を外してもらえることに。
尿管を外して最初のトイレは、なかなか出なかったし痛かったけど、それでも出たらスッキリするなあ。
 
 
そして、お腹に入っていたチューブも抜いてもらいました。
先生が1つのガーゼを外して傷をほじくると、傷の中からビョーンと長いものが出てきた
 
痛くはなかったけど、なんか気持ち悪かった、、
 

お腹はこんな感じでテープ貼られて、青い線で印が書かれてるって感じ。
こんなちょっとの傷で手術できちゃうなんてすごいよなあ。
 
 

かがみながら、傷に振動がいかないようにゆっくりしか歩けないけど、動かないのも良くないので、ちょっとずつ歩くようにしました。
夕方には点滴も終わり、点滴の針が抜けて、さらに自由に!

 
この日はまだシャワーを浴びることができないので、タオルで体を拭きます。
微熱が出て、汗もかいたので早くシャワーを浴びたかったけど傷のために我慢しないとですね。
 
 
ベッドにいると、手術のときの麻酔科の人だったり、他の先生だったりいろんな人が、手術はどうだったか、麻酔は大丈夫だったかなどの質問をしに次々に人がきて、、
 
 
そして、手術を担当した先生が手術の結果を言いにきました。
3時間の予定だった手術は少し伸びて、4時間弱だったそう。
 
子宮筋腫は無事に取れたけど、そのときに子宮内膜症のチョコレート嚢胞というのも見つかって、一緒に取ってくれたそうで。
 
 
「生理痛痛かったでしょう?」と言われて、まあ確かにめちゃ痛かったし毎月痛みも増してたけど、みんながどのくらい痛いのかも知らないから、みんなそんなもんかとも思ってた笑
人によって痛みの感じ方も違うだろうし、よくわかんないとこですよね。
 
 
でも、このタイミングで見つかって取ってもらえて良かった!
これから半年間ホルモン剤を飲んで再発を防ぐことになりました。

 
 

6日目

朝起きると、前日よりものすごく痛みが楽になっているのに驚き。
寝ると良くなる体ってやっぱすごいわ。
 
喉が痛いせいか、胃がムカムカするせいか、スープや果物は食べられても、モサモサするようなものや揚げ物はなかなか食べられず、あんなに少ないと思っていたご飯も、この時は半分くらいしか食べられませんでした。
 
 
お昼ごろ、やっとシャワーを浴びれることになり、めちゃ気持ち良い!!
 
午後は病院のコンビニまで、歩く振動が傷にいかないようにスリッパを擦らせながら歩いていけました。
 
 

7日目

傷の痛みはだいぶ治まってきて、その分腰や首、肩のコリが激しくなります。
 
腹腔鏡手術は頭を下にして行われるので、手術中は肩に力がかかって、肩が痛くなるんだとか。
まあそれはしょうがないですよね。
 
朝、やっとお通じがありましたが、食欲はまだ戻らず。
普段より少し体温が高くてぼーっとしながら、夕方には退院前の診察を受けました。
 
 
お腹のガーゼをはがしてもらうと、小さな傷が出てきて、もうふさがってる!!
おへそはテープをしたまま、自然にはがれるのを待つんだそうです。
 
 
そして、摘出した子宮筋腫の写真を見せてもらいました。
取り出すために細くしてるから、白いウニョウニョしたミミズとか芋虫みたい

 
気持ち悪くてなんとも言えないけど笑 50gだったそうです。
 
 
次回の外来の日にちを決めて終了!あとは翌日帰るだけ♪

 
 

8日目

いよいよ退院の日。
まだおへそは痛いけど、まっすぐに立って歩けるようになりました!
 
朝、採血をしに看護師さん2人がきます
ん?2人??
 
担当は1人ずつのはずなのに、、まさか、、
ベテランの看護師さんと若い看護師さんで、若い方がわたしの採血をするのをベテランがチェックしにきたという。
 
実験台か、、
 
 
血管を探しますが、なかなか出てこず反対の腕へ。
ゴム管で腕の肉を挟まれて痛い笑
 
ゴム管をつけてからもじっくり血管を探します。
締め付けられて痛いので早めにお願いします、、笑
 
 
いけそうなところが2か所あったらしく、ベテランが「その場合どっちが正しいでしょう?」ってわたしの上でクイズを始めた
クイズとかいいから、早くしてください笑
 
 
若い看護師さんが、クイズに正解すると、ベテランが「神経には気を付けてね」と。
ひぇ~目の前で言わないでください、、
 
「しびれたら言ってください」
って、しびれたら神経刺してるのか、こわ、、
 
 
なんとか無事に採血を終え、11時ごろ清算を終えて退院できることに!!
 
 

 

全ての費用は?


さて、お会計ですが、結局全て合わせて、
 
 
30万円!!
 
 
よくわかんないけどそんなもんなのか?笑
 
この金額は高額医療費に該当するので、実際にお支払いしたのは66000円で済みました♪
ありがたい!

 
 
 

入院を終えて


わたしが入院中にも、わたしと同じように手術を受けに来る方がたくさんいて、たくさんの人がそれぞれ色んなことで困っているんだなと気づきました。
 
わたしが手術を受けるという話を色んな方にしている中でも、実はまわりで同じような方もいっぱい出会って、目には見えないし人に話したりはしないけれど、本当はたくさんの人が大変な思いをしているのかもしれないなあということを感じました。
 
健康は当たり前じゃないですね!
 
 
 
そして1週間病院にいて見ていると、毎日忙しい中でも、ミスできない緊張感の中でも、わがままな患者さんがいても、患者さんのために働く医療現場の人たちがとってもかっこよく見えました☆
人のためになる仕事っていいですね!
 
 
コロナの影響で手術ができないかもしれないとなったとき、コロナ患者を減らしたいと思う医療現場と、イベントを開催したいと思うわたしたち音楽家とは、もしかしたら相反するものかもしれないなあと思ったりもしたけれど、、医療現場を困らせない企画だったり、人のために何かができる音楽家になれたらいいですね。
 
 
今回入院してみて、色んな価値観が変わった気がする、、
とにかく、日々何かを見つけていかないといけませんね。
 
 
無事に手術を終えることができたので、お世話になった病院の方々に感謝して、これからまたクラリネットが吹けるようになるよう、しっかり治していきたいです!
 
↓↓ その後、再びクラリネットが吹けるようになるお話こちらをご覧ください(^▽^)♪

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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