クラリネットのレジスターキー、上手く押せてますか?
クラリネットの裏側のトーンホール(穴)の上についているキーを「レジスターキー」といいます。
このレジスターキーを左手の親指で押すことで音が変わるのですが、トーンホールをしっかりふさぎながらレジスターキーを押さなければいけないので、これが結構難しい!
これを上手く押せていないと、音が出にくかったり、指の動きがスムーズにいかなかったりと、演奏に支障が出てしまうことも多いです。
ということで今回は、レジスターキーを押すときに注意することや押さえるコツを書いてみたいと思います!
いつでも押せる場所に待機しよう
レジスターキーを上手く押すために大切なことは、いつでもレジスターキーが押せる状態にしておくこと!
レジルターキーはとても頻繁に使うキーなので、常に押せるように準備していないと、スムーズに押すことができまん。
こんな風に、レジスターキーを押していないときに親指がこの位置にあると、すぐにレジスターキーを押すことができません。
初心者の方で多いのが、レジスターキーを押すときだけ親指を上にずらしているパターンです。
左右の写真の状態を繰り返して、親指の位置を上下に動かしてしまうのは良くないです。
これだと時間もかかる上に、きれいに音をつなげることができなくなってしまいます。
なので、レジスターキーを押さないときも、こんな風にいつでもレジスターキーを押せる位置に待機しておくのが正しい親指の位置です。
親指は少し斜めにしよう!
よくあるダメなレジスターキーの押さえ方で、親指を立ててしまう方がいらっしゃいます。
こんな風になっているのは良くないです。
どうして良くないのかというと、指全体の動きが悪くなってしまうから!
では、ちょっと実際に体感していただきます♪
2パターンご紹介するので、どちらが自然に指を動かすことができるかを考えてみてください!
1パターン目
クラリネットを持たない状態で、左手の親指をまっすぐに立てて、「グッド👍」を作ってみましょう。
そして、握っていた親指以外の4本の指を少し開きましょう。
この状態のまま、4本の指をクラリネットを吹くときのように動かしてみてください。
2パターン目
左手で、卵を持っていると思って指の形を作ってみてください。
割れないように優しくそっと持つイメージで!
そしてその形のまま縦にして、親指以外の4本の指をクラリネットを吹くときのように動かしてみてください。
1パターン目と2パターン目のどちらが自由にリラックスして指を動かすことができましたか?
きっと多くの方が、2パターン目の方が動かしやすかったのではないかと思います。
1パターン目は、親指を立ててレジスターキーを押したときの手の形になっています。
これだと、変な力が入ったり、指の動きが自由にならなかったりしてしまうのです。
なので、レジスターキーを押すときは、先程のように卵を持ったような手の形を意識しましょう。
そのためには、レジスターキーを押すときに左手の親指を斜めにすることが大切です!
これで、レジスターキーを上手く押さえらるだけでなく、指全体の動きも良くなるんです♪
実際に体感してみて、おわかりいただけたら嬉しいです♪
息の方向を変えないように
レジスターキーを上手く押さえられるようになったら、レジスターキーを使うときの息の方向にも注意してみましょう!
レジスターキーを押すと音域が一気に変わるので、どうしても息の方向が変わってしまうことが多いです。
なので、レジスターキーを押したとしても、押していないときの息の方向を変えないように演奏できると、良い音が鳴ったり、音のつながりがスムーズになったりします。
↓↓レジスターキーの練習は、こんな楽譜を使ってみましょう。
レジスターキーを使ったロングトーンの楽譜
注意することは先程も書いたように、レジスターキーを押しても、押す前と同じ息の方向をキープするようにすることです。
他の人に押してもらってみる
レジスターキーを最初から自分で上手く扱うのは難しいという方も多いと思います。
そんなときの練習法として、レジスターキーを他の人に押してもらうというのがあります。
レジスターキーを使わない音を伸ばして、その間にいきなりレジスターだけ他の人に押してもらうのです。
この練習で良いことは、レジスターキーを上手く押しているときの感覚をつかめます。
レジスターキーを自分が予測していないところで急に押されると、息の方向やアンブシュアを変に変えてしまう時間がないので、息の方向をまっすぐに保ったままきれいに音が変わります。
このときの感覚を、自分でレジスターキーを押したときも忘れずにできると良いですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レジスターキーはクラリネット特有のもので、これを上手く押さるのは難しい!
レジスターキーの押さえ方をしっかりマスターして、なめらかな美しい音楽を奏でられるようになりたいですよね!