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クラリネットのトーンホール(穴)に水が溜まる!?その原因と対処の仕方を教えます!


 
クラリネットを吹いていると、トーンホール(穴)から水が溜まることがあります。
 
こうなってしまうと、音に「ぷるぷるっ」という水の音が入ってしまったり、音が出なくなったりリードミスの原因になったりしてしまいます。
 
怖いですよね??
クラリネット吹きは、このトーンホールの水には常に注意しなくてはいけないのです。
 
ということで今回は、トーンホール(穴)に水が溜まる原因と対処法を書いてみたいと思います♪
 

目次

トーンホールに水が溜まる原因


クラリネットを吹くと、管の内側は息で急激に温まり、管の外側は冷えたままの状態になります。
この温度差によって、管の中に水が発生するのです。

マソン優貴葉

寒い日に、部屋の中で暖房をつけると窓に水滴がつくのと同じですね!

 管の中に発生した水滴は、少しずつ下に落ちていきます。
その時にトーンホールまでの水滴の道筋ができることで、トーンホールに水が溜まっていくのです!
 
特に寒い日だったり、冷房がガンガンに効いた涼しい部屋だとその量は多くなります。
 

スワブをこまめにかけよう


トーンホールに水が溜まらないようにする1番簡単な方法は、とにかくスワブをこまめにかけるようにすること!
 
スワブを使って、管の中全体の水を拭き取ってしまえば、トーンホールに溜まることも少なくなります。
 
 
特に合奏中などは、練習がどんどん進んでしまって、スワブをかけることを忘れがちです。
 
何度もスワブを通すのは大変かと思いますが、特に寒い日にはこまめにかけて、管の中に水滴の道筋ができないように気をつけましょう!

クリーニングペーパーで吸い取る

スワブをこまめにかけていたとしても、トーンホールに水が到達してしまうこともあります。
 
一度トーンホールに水が溜まってしまうと、スワブをかけるだけでは拭き取ることができません。
 
そんな時に役立つのが「クリーニングペーパー」!
 

YAMAHA/ヤマハ CP3 クリーニングペーパー

 
 

クリーニングペーパーを水が溜まっている部分に挟んで水を吸い取るだけ!
 
あぶらとり紙でも代用可です♪

息で吹き飛ばす

本番中だったり、合わせの最中などで、なかなかクリーニングペーパーでゆっくり水を吸い取っている時間はない!ということもあります。
 
そんなときは、水を吹き飛ばしてしまえばいいのです!

 

水が溜まっている部分のキィを上げて、そのそばに口を近づけて、スピードの速い息をフッと吹きかけると、ある程度水をが吹き飛びます。
 
これは応急処置のような感じなので、時間があるときはクリーニングペーパーも使ってしっかり水を拭き取りましょう。

管に直接息を吹き込む

1番確実に水を取り去るには、管に直接息を吹き込んで水を吹き飛ばす方法が良いと思います。
これをやれば、トーンホールの中の水はほぼ全てなくなります。
 
その方法は、まず上管だけにして、下側を手のひらで塞ぎます。
 

そして、開いているトーンホールを左手の指で全て塞ぐようにします。
 
 
 

そして上側の上から息を吹き込みます。
この状態だと、出口が全て塞がれているため、息が出ていかないかと思います。
 
そこで、水が溜まっている部分のキィを上げて、その部分だけトーンホールが開くようにしてみましょう!
 
 

そうすると、上から吹き込んだ息がその部分から全て出ていくと思います。
そうすると、その息の力で溜まった水も吹き飛ぶのです!
 
そのときに、こうやってクリーニングペーパーなどを挟んでおくと、出てきた水を吸い取ってくれます。
 
 
とてもスピードの速い息なので、しっかり吹き飛ぶと思います。
 
これは、トーンホールにたくさん水が溜まってしまったときや、楽器を片付けるときなどにやっておくと良いかと思います。

トーンホールに水が溜まったままはダメ!


トーンホールに溜まった水をほったらかしにしてしまうと、楽器に良くないです。
 
最初に書いたように、演奏に支障が出てしまうのはもちろん、水が溜まった部分のトーンホールから楽器の割れが発生することがあります。
 
一度割れてしまうともう元には戻らないので、トーンホールの水には気をつけなければいけませんよね!

まとめ

自然の木でできているクラリネットにとって、トーンホールの水は気をつけなければいけない敵なのです。
 
楽器をしっかり観察しながら、良い演奏ができると良いですよね♪

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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