【クラリネット】アンコンで全国大会を目指そう!曲選びのコツや実際に演奏された曲もご紹介♪
アンコン(アンサンブルコンテスト)は、毎年開催されている管打楽器アンサンブルのための大会で、日本全国から様々な楽器、編成のチームが出場します。
一番上は全国大会までありますが、そこまでたどり着くのは大変な道のり!
でもせっかく出場するのなら、できるだけ高得点を付けてもらって上の大会まで進みたいですよね?
アンコンは自由曲なので、曲選びが大切になってきます。
ということで今回は、クラリネットアンサンブルでアンコンに出場するための、曲選びのコツを書いてみたいと思います!
アンコンって?
アンコンは、「アンサンブルコンテスト」のことです。
様々な学校の代表が少人数のグループで演奏して、得点の高かったグループが選ばれて、上の大会に出場していくというものです。
吹奏楽部の中で一番出演することの多いのが、「全日本アンサンブルコンテスト」。
全日本アンサンブルコンテスト(ぜんにほんアンサンブルコンテスト、All Japan Ensemble Contest)は、一般社団法人 全日本吹奏楽連盟と朝日新聞社が主催し、毎年3月に開催されるアマチュア奏者を対象とした重奏(アンサンブル)の音楽コンテストである。
Wikipedia
こちらは、中学生、高等学校、大学、職場・一般の4部門があります。
全てのグループに「金賞」、「銀賞」、「銅賞」のどれかがつけられ、金賞の中で代表となったグループは、地区大会、都道府県大会、支部大会、全国大会と、どんどん進んでいきます。
少人数同士で競い合うので、個人個人の技術がしっかり見られます!
どんな編成があるの?
アンコンに出場したい!と思ったら、まずは、どんな楽器で、何人で演奏するのかという「編成」を決めます。
規定では、
- 一編成あたりの人数は3 – 8人
- 参加者として吹奏楽団の構成員を想定したコンテストであり、木管楽器・金管楽器・打楽器・コントラバスのみ参加が認められている。ただしコントラバスのみの編成は認められていない。
とあり、これを満たしていてばどんな編成でも出場できます。
例えばメジャーな編成だと、
- フルート◯重奏
- クラリネット◯重奏
- サクソフォン◯重奏
- 木管◯重奏
- 金管◯重奏
- バリチュー◯重奏
- 打楽器◯重奏
という感じで、同じ楽器や、似ている楽器同士で組むことが多いです(◯のところに数字が入ります)。
メジャーな編成は、楽譜が多いので曲の選択肢が多いことや、響きがまとまりやすかったり、バランスが取りやすいというメリットがあります。
反対に、様々な楽器が自由に集まって演奏する「混成〇重奏(フレキシブル・アンサンブル)」というのは、楽器の種類に縛られず、一緒に演奏したい人同士が集まってできるというメリットがあります。
最近では、どの楽器の組み合わせでも演奏ができる「フレキシブル楽譜」もたくさん販売されていて、フレキシブル・アンサンブルの人気もどんどん高まっています!
編成の決め方
アンコンに出場するための編成の決め方は、
- 出場したい人で集まる
- 同じ楽器同士で集まる
- 先生に決めてもらう
- やりたい曲の楽器で集まる
など、様々な方法があります。
アンコンに出場する目的や目標も、学校によって様々だと思うので、自分たちに合った決め方をすることが大切です。
例えば、いつも一緒に練習していて、お互いをよく分かり合っている同じパートのメンバーで組むのもいいし、同じ目標を持って頑張れる仲間がいるなら、楽器の種類よりもやる気のあるメンバーで組むのもいいし、競争心を奮い立たせるためにオーディションをするのもまた良いですね。
アンコンの本番まで、ずっと一緒に練習していく仲間なので、切磋琢磨しつつ、助け合っていけるような良いグループができると良いですね!
高得点を狙うための曲選びのコツ
せっかくアンコンに出場するなら、良い結果を残して、より上の大会を目指したいという方も多いのではないでしょうか?
上の大会にいくためには、曲選びがとっても大切!!
同じレベルのチームでも、どんな曲を演奏するかによって、聞こえ方や印象がだいぶ変わってくるんです。
曲によっては、自分たちの良さをさらに引き立たせることもできるし、上手く聞こえさせることもできます♪
アンコンで高得点を狙うために、おすすめな曲のタイプは、
- グレードが高い曲
- 一人一人がテクニックをアピールできる曲
- 新しい曲
- 邦人作曲家の曲
- 過去に上の大会で演奏された曲
全国大会で演奏されるような曲は、どれも難易度の高いものばかり!
なので上の大会を目指すためには、難しい曲を演奏して、一人一人のテクニックをアピールする必要があります。
そのために、作りが複雑で聴き映えする最近の曲から選ぶと、高得点を狙いやすいのかなと思います。
中でも、日本人作曲家の新しい曲は、アンコンで演奏されやすように作られているものも多く、超絶技巧や現代奏法が盛り込まれたりと、聴き映えのする曲が多いです。
初めて楽譜を見たときに、びっくりしまうような難しい曲もありますが、それをしっかりと演奏しこなすことができれば、上の大会に進めること間違いなしです!
全国大会で演奏された曲
「高得点を狙いたいけど、どの曲を選んだら良いのかわからない」というときは、実際に今まで全国大会で演奏された曲の中から選んでおけば、間違いないですよね?
ということで、過去10年間(2013~2024)に全国大会で演奏されたクラリネットアンサンブルの曲をリストにしてみました!
全国大会に出場するようなグループが演奏するだけあって、どれも難易度は高いですが、演奏しがいのある曲ばかりですね♪
- 蛇儀礼/尾崎一成
- ルトゥール ~3本のクラリネットのための/西部哲哉
- 紅影 ~3人のクラリネット奏者のために/片岡寛晶
- ルトゥール
- 「オーディションのための6つの小品」より/J.M.ドゥファイ
- 超絶技巧練習曲 第一番「蟋蟀之譜」/阿部勇一
- 超絶技巧練習曲 第五番「グラフィティ・オブ・スウィング」/阿部勇一
- 超絶技巧練習曲 第七番「アニマンド」/阿部勇一
- 超絶技巧練習曲 第八番「瞋恚之炎」/阿部勇一
- 超絶技巧練習曲 第九番「ブルレスカ」/阿部勇一
- 超絶技巧練習曲 第十番「アーバンスケープ」/阿部勇一
- 兜率の憂い/磯崎敦博
- サラトガ・トレイル/R.デュビュニョン
- スリー・ラテン・ダンス/P.ヒケティック
- コン・モート/阿部勇一
- 「バード・ウォッチング」より I、III、VI、V/M.ヘンリー
- 「サラトガ・トレイル」より/R.デュビュニョン
- クラリネット・ラプソディ/D.ベネット
- プレリュードとファンク/G.コネッソン
- 野宮/磯崎敦博
- 混色のマテリア/江原大介
- 「はかなき人生」より スペイン舞曲第1番/M.d.ファリャ(渡部哲哉)
- クラウナリー/H.スタルパース
- 「ディヴェルティメント」より 第3楽章/A.ウール
- 楽天家に捧ぐ螺旋/コバ
- 超絶技巧練習曲 第三番「移り気で断章的な三拍子」
- 「タンゴ物語」より
- 波影/片岡寛晶
- 樹霊II 5本のクラリネットのための/西村 朗
- カレイドスコープ/R.T.ロレンツ
- ピース・コンチェルタンテ/中村匡寿
- 十二色相環 ~衝突、拡散、交錯する5人のクラリネット奏者のための/石川健人
- 花蝶
- 樹霊II ~5本のクラリネットのための~/西村 朗
- ディヴェルティメント ウール
- ソルフェージェット バッハ ヘードル
- 超絶技巧練習曲 第九番「ブルレスカ」
- ガラスの海と都市の情景/Micina
- 「クラリネット六重奏曲」よりシュミット
- 黎影/片岡寛晶
- 嵐影
- アレグロ・バルバロ/B.バルトーク
- 交響組曲「ハセナ」より 結婚の踊り/J.プレス(森 義弘)
- ドデカフォニック・エッセイ
- バッハの名による3つのバガテル/森田一浩
- フォア・デュ・トローヌ/阿部勇一
- 光と闇のコンフリクト/Micina
- 「ネーニエ」-嘆きの歌/八木澤教司
- 花ふぶき/福島弘和
- ラ・セーヌ/真島俊夫
- カタラクト/阿部勇一
- トッカータとフーガ ニ短調/J.S.バッハ(森田一浩)
- ドデカフォニック・エッセイ/E.デル=ボルゴ
- パーテル・ノステル/八木澤教司
- クラウナリー/H.スタルパース
- タクミズ・ブギ/B.スターク
- ラ・セーヌ
- 交響組曲「ハセナ」より 結婚の踊り
- マリア・イサベラ
- 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
- レイン・ダンス
まとめ
アンコンは、日ごろの練習の成果を発揮できる大切な場です。
せっかく出場するなら、本番に向けて良い演奏を作り上げて、審査員にもしっかり聴いてもらいたいですよね!
それぞれが自分たちに合った曲を選んで、グループのみんなで力を合わせて、素敵な演奏ができることを願っています☆