クラリネットで上手くブレスするには?素早くブレスをとるコツを知ろう!

クラリネットで曲を演奏するためには、途中でブレス(息継ぎ)をすることが必要です。
ブレスが上手くいかないと、途中で苦しくなったり、良い音が出なくなったりするので、ブレスはとっても大切!
ですが、曲によっては、ゆっくりブレスができるところがなくて、素早くブレスをしなくてはいけない場面も出てきて、上手くできずに悩んでいる方も多いです。
ということで今回は、曲の中で上手くブレスをするコツを書いてみたいと思います。
- 曲の途中でのブレスの仕方がわからない
- 曲を演奏していると息がすぐに足りなくなる
- どこでブレスをしたら良いのかがわからない
クラリネットのブレスって?

クラリネットは、息を吹き込むことで音を鳴らす楽器なので、まずは息をしっかり吸うことが大切です。
ブレスが浅いと、すぐに疲れてしまったり、豊かな響きのある音が出なかったり、体に変な力が入ってしまったりして、良い演奏ができなくなってしまいます。
ブレスは、慣れないうちは、意識していないとおろそかになりがちですが、なるべく深くしっかりとブレスをすること、そして、自分のやりたい音楽の流れを止めないブレスをすることがとても大切です♪
ブレスの場所を考えよう!

曲を演奏していると、「一体どこでブレスをしたらいいんだろう?」と悩んでしまうこともあるかもしれません。
基本的にブレスをする位置は、
- フレーズの切れ目
- 休符の後
- 長い音符の後
が一般的です。
なるべくフレーズの途中では吸わない方が良いですが、長いフレーズの場合は、休符があればそこで、長い音符があれば最後の方を少しだけ短くして、一瞬で吸います。
どうしても見つからない場合は、まずは楽器を持たずに歌ってみて、「ここで息を吸っても音楽が自然に流れる」と感じる場所で吸うのが正解です。

楽器を吹くと難しいことも、歌ってみると案外すんなりとできてしまうことが多いので、歌ってみるのはおススメです♪
素早くブレスをするコツ

長い休符があれば、ゆっくりとゆとりを持ってブレスをすることができますが、長いフレーズが続いたり、細かい音符が並んでいたりして、ブレスをするのになかなか時間が取れないこともあります。
そんなときは、素早くブレスをすることが必要になってきます。
ですが、この素早いブレスというのが意外と難しくて、なかなか思うように息が吸えずに苦しくなってしまうという方も少なくありません。
ということで、素早いブレスをするコツを書いてみたいと思います。
1. 吐ききってから吸う
息をしっかり吸うためにはまず、息をしっかり吐いておくことが必要です。
「息がなくなる前に急いで吸わなきゃ!」と思いすぎて、パクパクと何度もブレスをしてしまうと、逆に息が上がって、過呼吸のようになってしまい、苦しくなってしまうこともあります。
なので、曲の中でもできるだけ、息を使い切ってから落ち着いてブレスをするようにすると、力まなくても自然と体に息が入ってきます。
こうやって、自然体で息を吸えるのが良いブレスです!
2. 前の音の処理に気を付ける
ブレスが上手くいっていない方でよく見かけるのが、ブレスの前の音をギリギリまで一生懸命に伸ばして、なるべく時間を使わずに一瞬で頑張って吸おうとして、上手くいかずに悩んでいるという方。
もちろんどの音もしっかりと演奏することは大切ですが、ブレスをしっかりするためには、ブレスの直前の音が少し短くなってしまうのはしょうがないかと思います。
その代わりに、ブレスの前の音は、「音楽はその先も続くんだ!」ということをしっかりと意識しながら、多少音が短くなってもフレーズの流れが不自然にならないようにします。

ブレスをしたことで、音楽の流れが止まらないように気をつけましょう!
3. 次の音が遅れないように
「ブレスをすると曲に乗り遅れてしまって困っている」という方もよくいらっしゃいます。
ブレスをすることで、曲のテンポについていけなくなってしまうときは、ブレスをした次の音の出だしが遅れていないかをチェックしてみましょう!
ブレスをすることにばかり気を取られてしまって、次の音のことを考えていないと、ブレスをするたびにどんどん曲に乗り遅れていってしまいます。
そうならないように、演奏しているときは常に先を考えて、ブレスをしながらも次の音を出す準備をして、次の音もタイミング良くはっきりと音を出せるようになると改善されていくと思います!
4. 鼻と口を使って
歌を歌うときも大抵同じかと思いますが、ブレスをするときは、鼻と口の両方で自然に吸えるようにすると良いですね!(鼻が詰まっているときはしょうがないですが、、笑)
そして、息を吸うときにあまり口を大きく開けてしまうと、アンブシュアが壊れてしまって、次の音を出すまでに時間がかかってしまいます。
なので、口はマウスピースの周りの隙間から空気を取り込むようなイメージで!

口から吸う方を意識していれば、自然と鼻からも空気が入ってくると思います!
5. とにかく歌ってみよう!
素早いブレスのことを色々と考えていると、だんだんわからなくなってしまうこともあるかもしれません。
考えてもわからないときは、とにかく歌ってみましょう!
普段わたしたちは、例えば気分の良いときに鼻歌を歌ったり、好きな歌を軽く口ずさんだりするときに、ブレスのことを深く考えながら歌ったりしませんよね?
それでも、苦しくなることもなく、自分の気持ち良いように歌が歌えて、自然と音楽が流れていくと思います。
楽器を演奏するときも、歌うときと全く同じブレスをすれば良いのです!
もちろん鼻歌よりはずっと息の量がたくさん必要ではありますが、基本的なことは同じなので、リラックスした状態で、自然と口と鼻から吸えるようになると、苦しくならずに演奏できるはずです♪
まとめ
曲の途中で、時間がない中でブレスをすることは、慣れないうちはなかなか難しいかもしれませんが、コツをつかめば自然にできるはずです。
良いブレスをして、楽にクラリネットを演奏できるようになると良いですね!