クラリネットを吹くとすぐバテちゃう?疲れにくくなるコツをご紹介!

クラリネットは、息を吹き込んで、リードを震わせながら音を出す楽器です。
ぱっと見は、簡単そうに音を出しているように見えるかもしれませんが、これが意外と結構体力を使うんです。
なので、長い曲を演奏していると、最後の方にバテてしまって1曲を吹き切ることができない、、と悩んでいる方も多いです。
ということで今回は、クラリネットを吹いているとすぐにバテてしまう方のために、なるべくバテにくくするコツを書いてみたいと思います!
- 一曲を吹ききれずにバテてしまう
- クラリネットを吹くとすぐに疲れてしまう
- 楽にクラリネットを演奏したい
バテるって?

クラリネットを長時間吹き続けていると、口の横から息がスーと漏れてきてしまったり、息が上がってハーハー言ってしまったり、体中が疲れてしまうことがあります。
もちろんあまりにも長い時間吹き続けると、誰でも疲れて吹けなくなってしまうのはしょうがないことですが、自分が演奏したいと思っている1曲が、演奏しきれずに思うように音が出なくなってしまうのはやっぱり悲しいですよね、、
少しでも長く良い音が持続できるように、少し自分を見直してみると良いかもしれません!
バテてしまうよくある原因

ということで、クラリネットを吹いているとバテてしまうときに、よくある原因をまとめてみました。
自分に当てはまるものがないか、確認してみましょう!
1. リードが自分に合っていない
リードの厚さが自分に合っていないと、すぐにバテやすくなります。
例えば、リードがあまりにも厚すぎると、抵抗感が強いので、息の量や息のスピードがたくさん必要となります。
それに自分の体が追い付いていないと、音を出すだけで体全体がヘトヘトになってしまい、最後まで曲を演奏するのが難しくなってしまいます。
ですが、リードが薄ければ良いというわけでもありません、、
あまりにもリードが薄すぎると、リードとマウスピースの先端の距離が短くなり、下の歯で下唇を押さえつけてしまいやすく、下唇の裏に歯形がついて口が痛くなりやすいです。
口が痛いと、長時間演奏できませんよね、、
なので、自分に合ったちょうど良いリードの厚さ、自分が好きな吹き心地のリードの種類を選んであげることは、とっても大切になってきます♪

2. ブレスが浅い
曲を演奏しようとすると、どうしても音を出すことばかりに集中してしまい、ブレスが浅くなって、息をしっかり吸うことを忘れがちです。
ですが、バテないためには良いブレスがとっても大切!
音を出す前に、しっかりと深くブレスをすることで、体全体に無理な力が入るのを防いでくれて、音を出すのを楽にしてくれます。

ブレスは無意識のうちに浅くなってしまうことが多いので、バテしまいやすいというときは、まずしっかりブレスができているかを確認すると良いですね!

3. 口の周りの筋肉を上手く使えていない
口の周りの筋肉を上手く使って、マウスピースを包み込むようにしながら音を出すのですが、これが緩んでしまうと息漏れが出てきたり、音が上手く出なくなってきたりして、曲の終わりの方でバテてしまうことがあります。
クラリネットを演奏するときの口の形を「アンブシュア」と言いますが、これを良い状態にキープしておくためには、口の周りの筋肉が必要です。

ぱっと見はなかなかわかりにくいかもしれませんが、クラリネット奏者はこの筋肉を上手く使いながら演奏しています♪
なので、ある程度の時間連続で吹けるように、口の周りの筋肉を少しずつ鍛えていく必要があります。
そのためには、「ロングトーン」や「音階」といった基礎練習を普段からこまめにやっておくと、自然と鍛えられていくと思います。
アンブシュアは、口を横と縦の両方に伸ばす筋肉が必要なのですが、バテやすい方は特に、口を横に伸ばす筋肉ばかりを無意識に一生懸命に使ってしまい、横から息漏れが出てきたり、無理に筋肉を使ってしまいがちです。
口の周りの筋肉が疲れてきたなと思ったら、まずは唇の真ん中あたりに意識を集中させて、ストローに息を入れるときや、口笛を吹くときのように、縦に筋肉を引っ張ることも少し意識してみると、曲の最後までバテることなく演奏しやすくなるのではないでしょうか?
3. 体に変な力が入ってる
クラリネットを演奏するときは、普段楽器を持っていないときの状態とは違うので、どうしても無意識に体のどこかに変な力が入ってしまっていて、演奏するとバテてしまいやすいという方は多いです。
力が入ってしまいやすいのは、肩だったり、腕だったり、指だったり、、
特に上半身が力んでしまいやすいです。
そうならないように、下半身はどっしりとしておいて、お腹の少し下の「丹田」と呼ばれる場所に意識を集中させて、上半身はなるべく力を抜いてリラックスしておきましょう!
それができれば、ある程度長時間演奏していても、楽に吹き続けることができるはずです。

4. 息の使い方が上手くいっていない
吸った息を効率よく使うことはとても大切です。
せっかくたくさん息を吸えていても、それを一気に使ってしまったり、余分なところに使ってしまっては、せっかく吸った息が勿体ないですし、すぐに苦しくなってバテやすくなってしまいます。
吸った息を少し少しずつ使うことで、一息で長く演奏することができるのですが、そのためにはお腹の支えが大切です!

例えで言うと、膨らませた風船の出口の部分を手で持ったときに、
手を離すと一気に空気が抜けてしぼんでしまいますが、
手をほんの少しだけ緩めると、少しずつ少しずつ空気が抜けていく、
そんなイメージでしょうか?
そして、息のスピードを上手く使うことも必要です。
息を色んな方向に吐き出すと息の量がたくさん必要になってしまうのですが、息を真ん中の一点に集中させて吹くことで、息のスピードが上がり、息の量がそんなになくても、良い音でしっかり鳴らすことができます。
そうやって息を上手くコントロールすることで、バテにくくすることができます♪
5. 楽器がしっかり響いていない
楽器をしっかりと響かせられていないと、無理にたくさんの息を吹き込もうとしたり、力んでしまったりして、なんとか音を出そうと頑張って、バテてしまいやすくなります。
楽器をしっかり響かせるためには、リラックスして、自分の音をよく聞きながら、遠くに音を飛ばすことを意識することが大切です。

特に難しいパッセージなんかが出てくると、そってに気がいってしまい、楽器を響かせることを忘れがちになってしまいます、、
頑張って楽器を吹こうとせず、自然体で、自分らしい良い音が鳴らせると良いですよね!

休むことも大切!

少しでもバテにくくする方法をご紹介してみましたが、クラリネットを演奏することは、とっても体力を使うことです。
無理に吹きすぎて体を悪くしてしまっては、せっかくの練習も台無しになってしまいます。
なので、疲れたなと感じたら、休憩して体を休めてあげることはとっても大切なこと!
休んで、しっかり疲れが取れたらまた練習して、、と普段からそんなことを繰り返していくうちに、だんだんと体が慣れてきて、自然と上達してくると思います。

無理はせず、楽しみながら上達していきたいですよね!
まとめ
クラリネットでしっかと一曲を演奏しきることは、そんなに簡単なことではありませんが、自然体で自分のイメージした演奏ができると気持ちが良いですよね!
クラリネットを演奏していてバテやすいなと感じたときは、一度自分を見直してみて、自分の体に無理をさせずに、楽しみながらやっていきましょう♪