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クラリネットのタンポってどんな種類があるの?タンポ交換の目安は?

クラリネットには、たくさんの「タンポ」が使われています。

このタンポというのは、クラリネットにはなくてはならない大切なもので、雑に扱うと破れてしまったり劣化が早まったりする、とても繊細な部品でもあります。

クラリネット初心者さんは特に、タンポがどういうものなのか、よくわからないという方もいらっしゃるかと思います。

ということで今回は、クラリネットのタンポのこと、交換の目安などを書いてみたいと思います。

この記事はこんな方におススメ
  • クラリネットのタンポのことが良くわからない方
  • タンポの交換の目安がわからなくて困っている方
  • タンポの扱い方を知りたい方
目次

タンポって?

クラリネットは、トーンホール(穴)を塞いだり開けたりして、管の長さを変えることで音の高さを変える楽器です。

このトーンホールを塞いだり開けたりするために、指だけでは数が足りないので、キィを使うのですが、このキィについているのがタンポです。

タンポは、硬すぎず柔らかすぎないクッションのようで、トーンホールに隙間ができてしまわないように、ぴたっとフィットしてくれる優れものです。

マソン優貴葉

タンポが上手くフィットしていなかったり、劣化したりしていると、トーンホールを塞いだときに隙間ができてしまい、楽器が吹きづらくなったり、音が鳴りにくくなったりしてしまいます。

タンポは、永遠に使えるものではなく寿命があるものなので、破れたり劣化したら、楽器店で取り換えてもらう必要があります。

タンポの種類と特徴

そんなタンポですが、ぱっと見はわかりにくいかもしれないのですが、実はいくつか種類があります

楽器の種類やメーカーによってついているタンポの種類は異なるのですが、このタンポの種類によって、微妙に音色や吹き心地が変わってくるんです。

様々なタンポがありますが、今回は主要な3つをご紹介します。

1. フィッシュスキンタンポ

一番良く使われるのが、フィッシュスキンタンポです。

圧縮したフェルトの上に、豚や羊の腸の皮(ブラダー)を巻いています。

「フィッシュスキン」という名前の通り、ベートーヴェンのころの時代には「魚の浮袋」が使われていたんだそうです。

薄い素材なので、トーンホール(穴)の形に合わせて、しっかりと密着してくれ、柔らかく繊細な音が鳴ります。

値段が安いのは嬉しいのですが、水分の影響を受けやすく、傷みやすかったり、破れてしまいやすいというとても繊細な素材です。

  • 穴をしっかりふさいでくれる
  • 柔らかく繊細な音が鳴る
  • 価格は安い
  • 傷みやすく破れやすい(寿命は短い)

2. ゴアテックスタンポ

ゴアテックスタンポは、フィッシュスキンタンポの上に、薄い「ゴアテックス」が巻いてあるタンポです。

ゴアテックスは、アウターや靴などに使われている素材で、密閉性、耐久性があり、防水作用があるので、湿気を外に逃がしてくれます。

耐久性がある上に、薄いのでトーンホールにしっかり密着してくれるとても良い素材ですが、中身はフィッシュスキンタンポと同じなので、長く使っていると中のフェルトが圧縮されて、だんだん硬くなってきます。

そして良い素材な分、お値段は高くなっています

  • 耐久性あり
  • 明るい音が鳴る
  • 雑音が少ない
  • 値段は高い
  • 長く使っているとだんだん硬くなってくる

3. 皮タンポ

皮タンポは、とても耐久性があるので、なかなか破れず、劣化しにくい丈夫な素材となっています。

フェルトの上に羊の皮が巻いてあるタンポで、サックスやバスクラといった大型楽器に使用されることが多いです。

素材が硬い分、音色もやや硬めで、力強くはっきりとした音が鳴りやすいです。

マソン優貴葉

水が溜まりやすかったり、傷みやすい部分だけ皮に変えてもらうという方法もありますが、1つ皮に変えただけでも、音色が大きく変わるので、慎重にやると良いですね。

  • 耐久性◎
  • 力強くはっきりした音色
  • 寿命は長い
  • 繊細な音は出しにくい

タンポ交換の目安は?

基本的には、半年に1回だったり1年に1回だったりと、定期的に楽器店に持っていってメンテナンスしてもらうと、そのときにタンポの状態も一緒に見てもらえます。

それ以外のときは、タンポの状態を観察してみて、

  • 破れている
  • 毛羽立っている
  • 穴が空いている
  • はずれてしまった
  • そのタンポがついたキィを使う音だけおかしい

など、自分で見てタンポの異変を感じたら、楽器店で見てもらいましょう!

マソン優貴葉

楽器が吹きにくかったり、音が出にくかったりするときは、気温や湿度の影響でタンポがズレてしまっていることもあります。

タンポを長持ちさせるには?

最初にも書きましたが、タンポには寿命があります。

ですが、扱い方に注意すれば、長持ちさせることができます。

タンポを長持ちさせるために、一番気をつけたいことは、トーンホールに水分がついたままにしないこと!

タンポの最大の敵は水分です。

トーンホールに水分がついたままにしていると、タンポがそれを吸い取ってしまい、膨らんできたり、破れたり、劣化が早まったりと、タンポに良くないことばかりです。

そうならないように、こまめにスワブをかけたり、トーンホールに水がついているときは、ペーパーで取り除いたりと、よく見て気をつけてあげると、タンポを長持ちさせることができます。

マソン優貴葉

楽器の中に水の筋ができてしまうと、毎回同じトーンホールから水がたくさん出てきてしまうので、そうならないように、こまめにスワブをかけて防ぎましょう!

まとめ

タンポは小さな部品ですが、たった1つのタンポの不具合が楽器全体の吹き心地に影響を与えてしまうほど、とても大切な部品です。

普段から自分のクラリネットをよく観察して、良い状態に保ってあげると良いですね!

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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