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クラリネットのチューニングってどうやってやるの??音程を合わせてみよう!


 
クラリネットを上手く演奏するために、意外と忘れがちなのが音程です。
 
クラリネットという楽器は、調律をして鍵盤を押せば正確な音程が鳴るようなピアノとは違い、吹き方や気温などの影響によっても毎回音程が変わる楽器です。
 
 
音程が悪いと、せっかく良い音色で演奏していても、なんだか気持ち悪い演奏になってしまったり、他の人と合わせるときに上手く音が合わなくて、きれいなハーモニーが作れなかったりしてしまいます。
 
ということで今回は、クラリネットのチューニングの仕方を書いてみたいと思います♪

目次

まずはチューナーを使って合わせよう!


音程を正確に測ってくれるのが、「チューナー」です。
まずはこれを使って合わせていきます。
 

基本は442Hzで合わせますが、寒い日やピアノの調律によっては441Hzで合わせることもあります。
 

最初は、チューニングB♭(クラリネットのド)かその半音下のA(クラリネットのシ)の音から合わせていきます。
 
 
音を出してみて、音程が高ければバレル(タル)と上管の間の部分を少し抜いて隙間を作ります。
 

 
ちょっとだけ抜いて隙間をつくったら、もう一度音を出してみましょう。
 
それでもまだ高ければ、さらにもう少し抜いて試します。
 
合ってきたなと思ったら、他の音も確認してみましょう!
 

全体のバランスを取ろう!

B♭やAの音を合わせるために、バレル(タル)と上管の間の部分をたくさん抜きすぎてしまうと、F(開放のソ)あたりの音程が下がりすぎてしまうことがあります。
 
チューニングは、全体のバランスが大事
 
 
他にも管を抜ける部分があるので、ご紹介します。
どうしても高くて合わないときはこれで調整してみましょう!

上管と下管の間


上管と下管の間の部分は、上管と下管をつなげる大事な部分なので抜くときはほんのちょっとにしておいた方が良いと思います。
 
抜きすぎると、少し音色にも影響してきてしまうのかなとわたしは思います。

下管とベルの間


こちらは抜くことはできますが、抜いても音程には大きく影響しないので、そこは理解しておくと良いと思います。

バレル(タル)とマウスピースの間


こちらは、最終手段です。
 
もう本当に高すぎて、どうしようもない!!というときは、ここをほんの少しだけ抜くと、全体の音程がものすごく下がります

マソン優貴葉

わたしはあまりバレル(タル)と上管の間の部分以外は抜きませんが、もしどうしても高くてどうにもならないというときは、こういう部分も抜いてみると良いと思います。

抜きすぎはNG?

よく、学生さんのレッスンをしているときに、ものすごい勢いで抜いているのを見かけます。

こんな感じで


抜きすぎるのは良くないです。
 
本来クラリネットは、音程のバランスも考えながら作られているはず。
それなのに、そんなに抜かないと合わないということは、吹き方が間違っている恐れがあるのです。
 

無理やり音程を合わせることだけを考えるのではなく、まずは、良い音で、良い響きで自然に音が鳴らせているのかを確認して、それができたら音程を合わせることを始めてみると良いと思います。

音程が低いときは


寒い時期なんかはどうしても音程が低くなりがちです。
 
楽器を吹く前にしっかり手で楽器の周りを温めてあげましょう!
 
あまりにも寒い部屋でクラリネットを吹いてしまうと、音程が下がるだけでなく、割れの原因にもなってしまうので、部屋をある程度温めた状態で楽器を吹くことも大切です☆
 
 
冬場にあまりにも音程が全体的に下がりすぎてしまう方は、冬の間だけバレル(タル)を少し短いものにするという手もあります。
 
↓↓実は、バレル(タル)はこんな感じで別売りでも売られているのです!

長いものから66mm65mm64mmがあります。

お値段はしますが、試してみるのもありですね♪
 
今使っているものより1mm短いだけでも音程はだいぶ変わってきます。
購入するときは長さを間違えないように、気をつけましょう!

マソン優貴葉

バレル(タル)にも色んな種類が合って、吹き心地もだいぶ変化するので、できればお店で試奏させてもらって購入するのが良いと思います♪

口でも音程を変えられる!


クラリネットは、吹き方によっても音程を変えられる楽器です。

口の形や息の入れ方などを微妙に変えながら音程を作っていきます。

頭の中で音程をイメージしながら音を作っていくのですが、音程を高くしたいとき、低くしたいときのコツをまとめてみましたので、良かったら参考にしてみてください♪

高くしたいとき
  • 下の歯で少しだけリードを押し上げる
  • 息の方向を上に上げる
  • 息を弱める
低くしたいとき
  • 口を少し緩める
  • 息の方向を下に下げる
  • 息を強く入れる

例えば、クラリネットが大活躍するガーシュインの『ラプソディーインブルー』の冒頭のグリッサンドなんかは、指も動かしていますが、基本は口で音程を変えてグリッサンドをつくっています。

マソン優貴葉

あんなに音程を大きく変えながら面白い音をつくれるなんて、クラリネットってすごい楽器ですよね!


管の抜き入れだけでは、合わない部分もたくさんあるので、吹き方を変えて音程を合わせることも必要になってくるのです。

まとめ

音程を合わせることは、クラリネットを上達するためにもとても大切!
 
良い音程で、素敵な演奏を目指していきましょう☆ 

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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