クラリネットを吹いて音程を合わせよう!周りの人と音程を合わせるコツはこれだ
吹奏楽やオーケストラ、アンサンブルなど、複数で演奏するときは、周りの人と音程を合わせて演奏することがとても大切になってくると思います。
音程が合っていないまま演奏すると、せっかく良い演奏だったとしても、残念ながら聴いている人にとっては不快に聞こえてしまうこともあります。
ということで今回は、人と音程の合わるコツを書いてみたいと思います。
チューナーは人と合わせる前に使う
音程を針で示してくれる便利な道具が「チューナー」。
とても目で見て音程がわかる便利なものなので、人と音程を合わせるときにそれぞれがチューナーを見ながら人と音程を合わせようとしているところをよく見かけます。
しかし残念なことに、それぞれがチューナーでピッタリ合った音を吹けば、みんなと音程が合って美しく響くというわけではないんです。
それはなぜか。
答えは、人に自分の音を合わせにいく、「人に寄り添おう」という気持ちがないと音程は合わないからです。
正確には音程だけでなく、音色や響きだったり、色々なものを人と合わせようとすることで、自然と音程も合ってきます♪
ということでチューナーは基本、人と音程を合わせる前に、自分がある程度正確な音程を出せるかどうかを確認するために使います。
それぞれがチューナーを見ながら、人と音程を合わせようとすることはあまりおススメできません。
響きのある音を出そう♪
先程も書いたように、音程を合わせるためには、響きというのが大切になってきます。
音というのを丸い形でイメージしてみましょう!
こんな感じで、音には「芯」があってその周りにフワフワと「響き」がついているというイメージを持っていただければと思います。
例えば、響きの少ない音の2人が音程を合わせようとすると、
こんな感じで、音の芯同士を合わせないといけないので、とても小さな範囲でしか音が合わせられなくなってしまい、演奏している間にそれがちょっとでもずれれば、合っていない不快な音に聞こえてしまいます。
これが、響きの多い2人だったら、
こんな感じで、響きがあるおかげで音を合わせる範囲が大きく、音の芯が多少ずれていたとしても、音が合っているように聞こえるのです。
そのおかげで人と一緒に演奏していたとしても、必死に合わせることをしなくても、それぞれがある程度自由に吹くことが可能になるんです♪
音程が合っていないときって?
クラリネットを始めて間もない方や、人と一緒に演奏することがあまりなかったという方は特に、
「音程が合っているときと合っていないときの違いがわからない」
ということがあると思います。
わたしも楽器を始めたころは、何が合っていて何が合っていないのかよくわかりませんでしたが、やっていくうちに少しずつわかるようになってきました!
音程が合っているか合っていないかを判断するのは、「音のうねり」!
人と同時に音を出したときに、ウワウワウワとうねる音が聞こえたら音程がずれています。
音は波でできていて、お互いの音の波を合わせられれば、音程が合っている状態になるんです。
それがずれてしまっているからうねりが聞こえてしまい、それがお客さんのところまで伝わって不快だと思わせてしまいます。
その訓練として、一人がずっとまっすぐに音を伸ばし続けて、もう一人は同じ音で極端に音程を上げたり下げたりしてみましょう。
その中のどこかで「ここだ!」と思う、うねりがなく音程が合っているポイントが見つけられれば、もう音程を合わせられるようになっています。
その合ったときの感覚を、曲を演奏しているときも忘れずにいることが大切です。
最初はよくわからなくて難しいと思います。
でも、何度もやってみて耳を育てれば、だんだんわかるようになってきます♪
相手の音も自分の音の一部
人の悩みを一緒に解決しようとするときだったり、人に寄り添うときって、相手の立場に立ってものを考えたりしますよね?
人と音程を合わせるときもそんな風に、相手が出す音をまるで自分が出しているかのように考えます。
音程だけでなく、音色だったり、息のスピードだったり、音の長さだったり、相手の色んなことを感じ、相手の音も自分の音の一部だと思いながら音を出すことで、自然と音程も合ってくるかと思います。
演奏は、お互いに寄り添うことがとっても大切なんですね!
まとめ
音程を合わせるのは最初は難しいかもしれませんが、根気よくやっていけば美しい音にたどり着くことができます。
お互いを思い合いながら、みんなで素敵な音楽をつくり上げちゃいましょう(^^♪