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ドイツのバーデンバーデンにあるブラームスハウスへ!

ドイツのバーデンバーデン(Baden-Baden)は温泉保養地として知られる街です。
 
クラリネットの重要な作品も多く書いた、作曲家ヨハネス・ブラームスは、30代のころ人気作曲家としてウィーンに住んでいたのですが、1865年から1874年の夏の間だけ、このバーデンバーデンで過ごしていました。
 
それはなぜかというと、、
 
この街に住んでいたクララ・シューマンに会うため
 
 
クララ・シューマンはピアニストであり、作曲家ロベルト・シューマンの奥さんです。
 
1856年に夫を亡くしたクララは、1863年に7人の子供とともにバーデン=バーデンに本拠地を移し、外国演奏旅行やコンサートを行っていました。
ブラームスは、そんなクララを精神面でも経済面でも援助していたのでした。
 
 
そんなブラームスが10年間夏の間過ごした家が、ブラームスの博物館として残されています。
そんなブラームスハウスに2014年に訪れたときのことを書いてみたいと思います!
 
 

目次

バーデンバーデンという街


バーデンとは「入浴」や「温泉」という意味で、その名の通りバーデンバーデンは、温泉の街
 
その歴史は古くて、紀元前80年ごろからこの地を占領していたローマ人によって次々と温泉浴場が造られたのでした。
 
 
18~19世紀頃になると、温泉施設やホテルなど観光客を迎える施設が整い、世界中からの貴族や文化人がこのバーデン・バーデンを訪れるようになります。

 

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音楽家では、ヨハン・シュトラウスやピエール・ブーレーズらもここを気に入っていたんだそうです!

 
 
 

街の中にあるバーデンバーデン祝祭劇場は、新しく建てられる際にベルリオーズがこの劇場のためにオペラ「ベアトリスとベネディクト」を作曲して、1862年8月9日に初演されました。
 
 
 

ブラームスハウスへ


 
ブラームスハウスはバーデンバーデンの街の中心からは少し外れたところにあるので、バスに乗って10分ほどで行けるのですが、わたしはバス停を見つけることができなかったので、歩いていくことにしました。
 
歩いても40分くらいで行けるので、ブラームスが歩いたであろう道を歩いてみるのもまた良いですよね!
 
 


たどり着いたブラームスハウスの入り口には、こんな看板が立てられていました。
 
緑に囲まれた階段を上るとブラームスハウスが現れます。
 
 

どんっっ!!
 
思ったより大きくてびっくり!
窓がいっぱいついてて、見晴らしが良さそうなお家!
 
この家は、1963年に一時取り壊されそうになったこともありましたが、世界中から寄付金が集められ、1968年にブラームスの博物館としてオープンすることができた大切な建物なのです。
 
 

玄関のプレートには、ブラームスが1865年から1874年の間ここにいたことが書かれています。
 
ブラームスはこの家を34歳の誕生日に契約したんだそうです。
 
 
 

青いサロン

さて、中に入ると、ここのオーナーのマダムが現れます。
観覧料をお支払いすると、英語で解説をしてくれました。
 
 

青いサロン」と呼ばれる、青い壁が印象的なお部屋です。
ブラームスの胸像が飾られてました。
 
そして、その隣に置かれたピアノは、ブラームスの時代に使われていたピアノです。
 
インターネットで偶然発見され、寛大な寄付により、このピアノをブラームスハウスの博物館のために取得することができたんだそうです。
 
 

ブラームスは、『交響曲第1番、第2番』、『弦楽六重奏曲第2番』、『ピアノ五重奏曲』、『ホルントリオ』、『アルトラプソディ』、『ドイツレクイエム』の一部などをここで作曲しました。
 

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数々の名作がここで誕生したと思うと、感慨深いですね!

 
 
 

ブラームスの寝室


そして屋根裏部屋のようなところにあるのが、ブラームスの寝室。
 
ブラームスは睡眠時無呼吸症候群だったようで、いびきもひどく、リストやマーラーらの演奏を聴きながら居眠りしてしまったこともあったんだそうです。

 
 

ブラームスに関するたくさんの展示品があります。
 
当時の20歳のブラームスの肖像画は、シューマンが知り合いの画家に書かせたもの。
若いころのブラームスはハンサムだったんだなあ。
 
 

この写真の真ん中より少し左に飾られている写真は、ハンブルクのブラームスの生家。
 
建物自体は第二次大戦で焼失してしまったのですが、このブラームスの生家跡も訪れたので、そのときの記事も良かったらご覧ください↓↓

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こちらはクララ・シューマンのお札!
当時ドイツ固有の通貨だった100マルク紙幣です。
 
紙幣になるほど人気が高かったなんて、本当に素晴らしいピアニストだったんですね!
 
 

そしてこちらには、ブラームスのデスマスクとクララ・シューマンの手の石膏が展示されています。
 
 

ちょっとぼけちゃっていますが、上段の右側には、ロベルト・シューマンが「19世紀のモーツァルト」と呼んだフェリックス・メンデルスゾーンから、クララ・シューマンに送られた指輪も飾られていました。
 
こちら、メンデルスゾーンの髪の毛が編み込みされているんだとか。
 
 

窓からは街を見渡すことができて、ここで夏を過ごすのは最高なんだろうなあと感じます。
 
 
 

自然に囲まれた家


このブラームスハウスは、街の中心から少し離れているということもあり、たくさんの自然に囲まれています。
 
家の周りの景色は、こんなにも緑でいっぱいで、山も見えます。
 
 

玄関から見渡せる街並みもまた癒しをくれます♪
 
ここからクララ・シューマンの家に向かうとき、ブラームスはどんな気持ちだったんだろう、、
 
 
 

まとめ

ブラームスは、温泉の湧き出る素敵なバーデンバーデンの街に癒されながら、大好きなクララの傍で夏を過ごし作曲をするという、とても幸せな時間をここで送っていたんだと思います。
 
この街を歩きながら、色んなことを感じることができたので、もし機会があれば是非訪れてみてください(^▽^)♪
 
 

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この記事を書いた人

マソン優貴葉のアバター マソン優貴葉 クラリネット奏者

名古屋音楽大学を卒業後、フランスのムードン音楽院、ヴェルサイユ音楽院の最高課程を修了。
4年間のフランス留学を終え2019年に帰国し、現在は愛知県名古屋市を中心に演奏活動や、個人レッスン、音楽教室でのレッスンなど幅広く行っている。

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